表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/61

拓途視点【その17】 不倫? やばいだろ

 女性がシャワーを浴びている描写がちょっぴり出てきます。あまりエロくはないですが、念のためご注意くださいませ。

 今、このドアの向こうにある風呂で、あいつがシャワー浴びてる。


 洗面所に入るドアの前で、俺は声かけらんなくて困ってた。


「ぁ……」


 ちっちゃい声しか出ないし。びびりすぎだろ、俺。


『あのさ、入っていい? 着替え持ってきた』


 声かけて、サッと脱衣所入って、俺のパーカー置いてくるだけなのに。なんかドキドキしすぎて心臓痛い。


 このドアを開けて入ると、すぐ前に、風呂場があってさ。風呂の戸はすりガラスだし、シャワー浴びてる女の、肌色のシルエットとか、がっつり見えちゃうわけだ。


 家ん中で、俺とあいつのふたりっきり。めっちゃムラムラしちゃう状況なんだけど、絶対に手は出せない。あいつが高校生の『なつ』じゃなくて、正体おばさんだから。それもちょっとはあるけど……。


 だって、不倫はやばいって!


 あいつ、ケースケって男と一緒に住んでるらしい。たぶん、その男が、はるちゃんの父親なんだ。


 あいつが見たまんまの高校生女子じゃないって、本当はおばさんだってわかったときに、結婚してるんだって気づけばよかったんだけどな。あいつの正体わかっただけで衝撃デカすぎて、俺もそこまでは思いつかなかったっつーか。


 さっきあいつが電話してるの聞いて、それで初めてわかった。


 あっ! 俺は盗み聞きしてねーぞ。あいつ、家族に電話したいのに金は持ってないみたいだったから、それで俺のスマホ貸してやってさ。あいつが俺のすぐそばで話してたせいで、別に聞くつもりじゃなかったのに、聞こえちゃったんだ。


 あいつは今夜、娘のはるちゃんを、親に預けてるらしい。ケースケってやつは、仕事の出張とかで、明日の夜まで帰んないんだって。


 あいつ、どーゆーつもりで、俺ん家に泊まりに来たんだろ?


 今、風呂場から、シャーッって水の音がしてる。


 水滴が、あいつの体を伝ってるんだよな。背中から尻にかけてつーっと流れてく。俺はそういうの想像しかできないけど、ケースケってやつは、あいつの裸、しょっちゅう見てるんだな。

 

 俺って、変態なんかな? あいつの肩とか太ももとか、ケースケって男がエロい目で見てるって思うと、なんか無性にイライラするっていうか、ムラムラくるっていうか……よくわかんないけど、じっとしてらんない感じがする。


 くそっ。もうあいつのこと、まともに見れねーな。見たらなんか、他の男に触られてるところとか、リアルに想像しちゃいそうだ。っていうより、このドアの向こうに、裸のあいつがいるってだけで、妄想爆発しちゃって、俺やばいんだけど!


「あの! これ着ろ!」


 俺は、バーン! ってドア開けて、風呂場の方は見ないように、脱衣所にパーカー放り込んだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ