「究極超人あ~る」に見る部活ノスタルジー
突然、学園コメディを書こう!と思いついた。
理由は、最近まで大人の男と女の若干ドロドロな小説を書いてて、自分で言うのも何だけど重苦しい展開に鬱入ってきて、その反動でパーっと弾けちゃうバカみたいなの書いてみたくなったからだ。
でも、「学園」から遠ざかって既に20年以上のブランクがある私に、今更、中学生が主人公とかって書けるのか!?
そもそも、最近の学園ってどんなんですか!?
と、昨今の学園事情に興味を抱いた私は、こちらのサイトの『ランキング 学園ジャンル』を少々市場調査させて頂いた。
思った通り、軒並みタダの学園モノではない。
超能力や魔法が使える「X-MEN」のサイクロップスの卒業校みたいなのや、男女入れ替わりモノ、ゲームを使った異世界モノや(MMO?MMS?)、デスノートみたいな心理戦モノ・・・etc...。
単に学園モノと言うにはあまりにも細分化した最近の学園事情をそこに垣間見ることができた。
恐らく書いているのも若い人が多いと思われるが、なんか世代ギャップってすごい。
「ハイスクール!奇面組」が衝撃的だった私の学生時代に、誰がこんなネタ思いついただろうか。
この学園ジャンルに、昔気質な元学生の私が参入することは極めて困難に思わたが、まあ、想定の範囲内。
かの『タッチ』も最近続編が連載されているというニュースを見たけど、あれが今の学生の方々が共感するかと言えば、ちょっと無理じゃないかと思うしね。
南ちゃんのレオタードも今見たらドン引きだろうし、タっちゃんみたいに女子更衣室を壁の穴から覗く男子生徒ってもういないような気がする。
実は、学園コメディを書こう!と思いついた時に私の脳裏に浮かんだマンガがある。
当時高校生の私の心に衝撃を与えたその名作は「究極超人あ~る」。
25年くらい前に少年サンデーで連載されていた王道学園コメディであった。
読んだ事のない方の為にかいつまんで説明すると、主人公のあ~る田中一郎君は「あんどろいど」で、キャンプをしていた「光画部(今の写真部)」の高校生達と一緒に高校について来てしまう。
その後、あ~る君は光画部の部室に住み込むようになるのだが、破壊的な先輩(卒業しても部活にやって来る)や、光画部を潰そうとする女生徒会長、部室に巣食っていた地縛生霊等、個性的なキャラが毎回出てきてはボケボケのあ~る君に翻弄される。
彼自身も何ができるって訳でもないのだが、自転車に乗ってへんな所から突然出現するとか、米しか食べないとか、時々壊れておかしくなるとか、頭が外れるとか、典型的なポンコツロボットっぷりを発揮するんだけど、独特のテンションと天才的ボケセンスに笑わずにはいられない。
このマンガ、高校の中だけのストーリー展開で、これと言ったすごい事件は起こらない。
でも、毎日部室に集まる仲間達とその平和な日常が私は好きだった。
あ~る君を囲む仲間たちのほのぼのした部室の中のやり取りが、読んでて懐かしいのである。
そういう意味では同じく大好きだった「ハイスクール!奇面組」に共通するものがある。
学校生活ってクラスにいる時より部室にいた時の方が楽しかった。
クラスの仲間って一年で変わってしまうし、成績とか内申点とかで色々競争させられる事が多いせいか、いつも馴染めずに終わってしまった気がする。
だけど、3年間同じ部室でダベりながら無駄な時間を過ごした仲間って、一生の思い出になっていたりする。
私の場合は柔道部だったので、この部室に相当する場所はあの汗臭い道場だったんだけど、あの畳の上でゴロゴロしながらくだらない話をしてた時が高校生活一番の楽しみだった。
柔道部の先輩はヤンキーが多かったけど、「俺、今日授業出てねえわ」と言いながら部活にだけ来る先輩もいて、その思いは皆共通だったと思っている。
殺伐とした受験戦争の中で、いつも変わらぬ仲間が集まる部室って、ちょっと都会のオアシス的存在だったりした。
「あそこに行けば誰かがいる」というのも、クラスで友達いない生徒には駆け込み寺的役割を果たしていたかもしれない。
そして、この現象は文化部の方により顕著に現れた。
柔道部以外に文芸部なる若干ヲタク系部活に一時二股入部した事があったのだが、その部室が正に光画部の雰囲気で、卒業した先輩がお菓子持って遊びに来るわ、授業サボってマンガ描いてる部員はいるわ、密会している男女はいるわ。
皆が集まっては無駄な時間を過ごしていくまったり空間がそこにはあった。
そう言えば、先程市場調査した学園ランキングに『部活』ってあんまりなかったような気がする。
昔って部活加入はほぼ強制で、軍隊の訓練校みたいな運動部も多かったけど、最近ってどうなんだろう。
皆、部活ってやってんのかな?
あの部室独特のほのぼのした雰囲気が今の学園にないんだったら、ちょっと寂しいと思う。
3年間、同じ目的の為に同じ場所で行動を共にする仲間。
それって社会人になったら絶対にできないし(営利目的で集められた社員同士は絶対仲良くなれません)
そんな一生の友に巡り合えるのはやっぱり部活じゃないかなと、元学生は思う。
もし、学校がつまんなくて暇を持て余している学生の方がいらっしゃいましたら、私は何でもいいので部活に所属する事をお勧めしたい。
短い青春時代に一生の友達ができる場所ってそこしかないと思う。
あ~る君のいた光画部には写真現像用の暗室とかあったっけ。
てか、デジカメが主流の昨今、そもそも写真部ってまだあるのかな?
きっと色々昔と違うんだろうな・・・なんて再認識した結論。
やっぱり学園モノ参入はハードルが高いな(笑)
あ~る君の最終回ってどんなだったか、なんかめっちゃ気になってきた(笑)
誰か覚えてる方、情報提供願いますm(__)m




