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南風通信  作者: 南 晶
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魔法少女の時代的変化についての考察

男の子のヒーロー・仮面ライダーがとうとう魔法を使って変身する時代がきた。


と、いう話を前回したので、今回は女の子の話を一つ。


私事ではあるが、実は息子の他に娘もいる。

その娘が去年くらいから、とうとう『プリキュア』を見るようになってしまった。

プリキュアと言えば、保育園の女の子の憧れで、お誕生日会で将来の夢を発表する時には9割方の女の子が「プリキュアになりたいです!」と言ってしまうスゴイ番組なのである。

(因みに残りの1割はケーキ屋、パン屋、花屋、等・・・)


そのプリキュアが私にはどうにも受け入れ難い。

いくらアニメ好きの私でも、なんか見てられないのだ。

見てて恥ずかしいというのか、説明し難いいたたまれない気持ちになってしまう。


だって変身した後、髪が伸びるだけで中身は全然変わってないじゃん?

そして、戦う意味がなんか不明瞭。

5人の女の子仲間がお互いに助け合うのは美しいけど、さほど世間の役に立っている気がしない。

いや、ヒロインって孤独でもいいんじゃない?

5人でツルミすぎではないのか?

サリーちゃんの方がまだ孤軍奮闘 してたようなする。


このプリキュアは何となく魔法少女というよりコスプレ集団な感じがして、私のイメージの戦うヒロインと違うのかもしれない。


私が子供の頃・・・。

そう、昭和はまさに魔法少女時代であった。


古くは魔法使いサリー、秘密のアッコちゃん、魔女っ子メグちゃん、メルモちゃん、キューティーハニー、魔法少女チックル・・・。

この辺は古過ぎて、私も再放送でしか見ていない。

あの当時はサリーちゃんの再放送は夕方5時くらいから飽きるほどやっていた。

洗脳したいのかと思うほど、サリーちゃん、ルパン三世、トムとジェリーが繰り返し放映されていたのだ。


メルモちゃんとキューティーハニーは何故かいつも抱き合わせで、毎年、夏休みの朝9時から放映される。

10時からはドロロン閻魔くんと妖怪人間、もしくはゲゲゲの鬼太郎のタッグが始まる。

子供の頃の夏休みはラジオ体操に行ってから朝ごはんを終えて、9時から11時まではマンガタイムだった。


金曜日の7時というゴールデンタイムには魔法少女ララベル、花の子ルンルン。

そして、日曜の朝にはオタクな男性の萌えの原点とも言えるミンキーモモ、クリーミーマミという豪華なラインナップ。

あの当時はいつテレビをつけてもアニメが放映されていた。


昔の魔法少女のにはいくつかの王道パターンがあった。

魔法を武器として攻撃や変身アイテムとして使う(サリーちゃん、メグちゃん、アッコちゃん等)

魔法を主に変身能力に使用する、またはお色気美女になる(ハニーちゃん、モモちゃん、マミちゃん等)


そして、魔法を使う目的が結構、切羽詰まっている。

基本、魔法を使うのは、更に切羽詰まった第三者を助ける為である。

そして、ヒロインは魔法が使える事を誰にも言えず、一人で戦う。

周りに役に立たない協力者は沢山いる(サリーちゃんの友達のヨシコちゃんとか、ハニーちゃんの男友達とか)


これは、私の独断と偏見ですが、最近のマンガのヒーローやヒロインって友達多過ぎないですかね?

身内で助け合うより、その力を各自、もっと世間の役に立てて欲しい。

その方が効率もいいし合理的と思うのは私がやさぐれた社会人になったからだろうか?


最近のプリキュア見てると、なんか、クラスの女の子の仲良しグループが仲間内でつるんで、サークル感覚でコスプレして、架空モンスターとゲーム感覚で戦ってるような、そんな感覚を持ってしまう。

だから、キュアハッピーが「あたしは大好きな友達の為に戦う!」と言っても、なんか気恥ずかしいのである。

状況がさほど切羽詰まってるように見えないので、決めセリフが大袈裟で陳腐な感じがするのだ。


今って、孤高のアイドルが流行らない。

AKBとかKARAとか、同じようで若干、個性が違うのを寄せ集めた美少女ユニットが多い。

一つのグループにいろんなメンバーを入れた方がリスクを拡散しやすいという大人の事情は、私でも分かる。

プリキュアだって、ピンクのキュアハッピーは嫌いでもオレンジのキュアサニーが好きだから見てるって女の子もいるんだから、それは戦略としては大成功だ。


だけど、それを見てる女の子が皆、『若干可愛い女の子寄せ集め集団』に加盟するのが夢になっちゃったら、すごく悲しい気がする。


秘密を抱えて、一人で戦いに向かう孤高のヒロイン。

女の子は、そんな女に憧れたっていいと思う。

社会に出たら、力を合わす事だけが美学じゃないんだから。

そうは言っても、プリキュアの映画には行くハメになりそうです。


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