鉄板ファンタジー
子供の頃の夢は漫画家だった。
「うる星やつら」大好きで高橋留美子先生をリスペクトする余り、暇さえあればマンガを描いていた小中学校時代。
そんな私が真剣に投稿しようと思ったのは何故か「少年サンデー」ではなく「りぼん」であった。
「りぼん」は、当時の小学校の女子の間で非常に人気があった少女漫画雑誌で、女ばっかり三姉妹だった我が家では毎月購入し、母も含めて４人で回し読みしていた。
その中でも大人気だったのが、アニメにもなった長寿作品「ときめきトゥナイト」。
鉄板ファンタジー＆王道ラブコメである。
吸血鬼と狼女のハーフの女子高生、江藤蘭世ちゃんが人間界の高校に転入して、ツッパリでボクシング部のイケメン男子真壁君に恋をしてしまう。
そこに現われる恋のライバル神谷曜子（実家がヤクザ）とイケメン真壁君を巡ってドタバタ劇を繰り返す……。
吸血鬼ネタは子供の頃から大好きだった私が、このニクイ設定に食いついてしまったのは無理からぬ事であった。
今のラノベに於けるファンタジーとは若干方向性が違う気もするが、いつの時代もその時代のニーズに合ったファンタジーは存在する。
その中でも吸血鬼＆狼人間って鉄板だよね。
どうしてこれほど人を魅了するのだろうか。
最近、その魅惑の『吸血鬼＆狼人間』ネタに釣られて、ファンタジー映画３部作シリーズを映画館で観た。
美少女女子高生が転入先で出遭ったイケメンは実は吸血鬼一族。
それを踏まえて敢えて吸血鬼と付き合い出した美少女に、年下イケメン狼男が猛アタック！
吸血鬼と狼男に告られ悩む美少女。
なかなかプラトニックな関係から抜け出せない草食系吸血鬼に対抗して、ガンガン肉体美で押してくる肉食系狼男。
「あたしの為に争わないで……」
どっちも選べず、どっちも引っ張りながら最近、四作目に突入……。
金返せ……（怒）
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