表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

6/8

2人目の仲間

ルードから声をかけられ外に出る。彼の背後を見ると、同パーティの女性が3人控えている。周りには騒ぎを聞きつけた観衆が集まってきた。ノアが僕のことを守るために、間に割り込もうとする。それを片手を上げて制すると、危険が及ぼないよう後ろに下がらせる。彼女はまだ何か言いたげだったが従ってくれた。

その様子を見たルードはにやにやしながら


「ジェイス、誰だよその女は。お前は無能だからな。オーガなんて倒せるはずない。どうせその女の後ろでビクビク震えながら倒してくれるのを待ってたんだろ。いいよなぁ。強いお仲間が出来て。」


再び我慢ならないと言った様子で、ノアが前に出てこようとする。しかし、もう一度後方で控えるよう指示する。


「何故ですか?主が馬鹿にされるのに耐えられません。そこの愚か者に罰を与えるべきです。」


「いいんだ。これは僕と彼の関係だ。いずれ決着を付けなくちゃいけなかったんだ。後始末は自分自身で付けるさ。」


ノアは僕の言葉に納得はしなかったものの渋々といった様子で後ろに待機する。

一部始終を見ていたルードが口を開いた。


「もうお話はついたのかよ。まぁい良い、お前がパーティを脱退してから散々な目にあった。前なら余裕で勝てた魔物にも敗走するようになった。ジェイス、お前パーティを抜ける時に何かしただろ。」


僕がパーティを抜けた後、『銀狼の爪』の勢いが無くなったという噂は耳にしていたが、どうやら本当だったようだ。しかし、後半は的外れな文言でルードが何を言ってるのか分からなかった。


「意味が分からないな。僕が君たちに何か良からぬことでもしてるって言うのか?」


「だからそう言ってんだろ。お前が変なことしたから、俺たちはオークにすら勝てなくなったんだ。本来なら今頃、A級冒険者になってたのによ!」


確かにルードらのことは今でも憎んでるけど、頓珍漢なイチャモンに拍子抜けしてしまった。


「一対一の勝負をしろ。俺が勝ったらお前には呪いを解いてもらい、あの女を貰う。お前が勝ったら一つだけ何でも言うことを聞いてやるよ。」


すると僕のスキル《人類操術》が発動した。

発動条件:ルードとの戦闘に勝利する

効果 :『銀狼の爪』のメンバーを1人、操ることができる


呪いなどかけてないと話しても無駄だろう。彼は今、冷静な判断が出来ていない。スキルを試したいのもあり決闘を受け入れる。

彼は剣を抜刀しこちらに斬りかかる。僕も三体の鉄人形を展開し応戦する。剣は刃こぼれが酷く手入れがされていない。鉄人形一体に守ってもらい、残りの二体で攻撃を仕掛ける。魔力を込め強化した鉄の身体に傷は一切つかない。何度も斬りつけ、一体破壊される。しかし、こちらも予備の鉄人形を呼び出す。ルードの体力が減り動きがおぼつかなくなるのを感じる。次第に攻撃が当たり始め、彼は地に倒れ伏した。

勝敗が決すると、周りの冒険者らが一斉に騒ぎ始めた。


スキルが発動したのを確認する。標的をララへ向ける。彼女は特に僕を虐げてきたため、最初の獲物にする。ララの目から光が消え虚ろになる。『銀狼の爪』のメンバーの元を離れこちら側へ来ようとする。ルードが制止するも歩みは止まらない。僕は背後でで醜く喚いている男に背を向けその場を離れる。後ろからは僕に付き従うように2つの足音が聞こえてきた。


まだ足りない。僕から全てを奪った、あのパーティを壊滅させるまで復讐は終わらない…

読んでいただきありがとうございました。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ