追放された日
「ジェイス、お前にはこのパーティから抜けてもらう。」
ある日、部屋に呼び出された僕は同じパーティに所属する「銀狼の爪」のリーダーであるルードから突然その事実を告げられた。一瞬何かの聞き間違いかと思い、頭がフリーズしたがすぐに頭を切り替えた。
「何故だ!?小さい頃から一緒に魔王を倒そうって言ってたじゃないか!!」
その言葉を聞きルードと同じく「銀狼の爪」のメンバーであるララとシャロンは心底可笑しそうに嘲笑った。
「お前と居ると俺たちはこれ以上先に進めない。要はお前はお荷物ってことだよ。既に新しいメンバーも見つかってる。お前は用済みってことだからさっさと出ていけよ」
「そうか。今日までこのパーティにたくさん貢献してきたと思ってたけど、そう思ってたのは僕だけだったってことか…」
「お前の身につけてる装備類は置いていけよ。俺たちのおかげで手に入れたものだからな」
「あぁ… 分かってるよ。でも僕が抜けて後で謝ったって許さないからな!」
そう告げると僕は部屋から出た。街に出ると今まで一緒に冒険してきた日々が脳裏に蘇った。苦労することも多かったけど、共に冒険してきて楽しかった。しかし、そう思ってたのは自分だけだったんだと知り、涙が溢れてきた。
「くそ!何で僕がこんな目に合わなければ行けないんだ!あいつらのために尽くしてきたって言うのに…」
街を行き交う人らがこちらに視線を向けてくるが、今は悔しさでそんなことに気を向ける余裕は無かった。
僕はこれまで《人形師》として操っている人形で味方をサポートしたり、モンスターと対峙した時は糸で相手の行動を制限してきたりしたって言うのに…
そんなことを考えながら復讐の念が強くなってきたところで、急に力が覚醒し新たなスキルが手に入った。
新たに入手したスキルは『人類操術』である
何故だか理由は分からないが、きっとこの憎しみという想念がスキルという形に現れたに違いないと感じる。
スキルの詳細を見ると「一定の条件下が満たされた相手のことを操ることが出来る。(獣人や魔族など人間以外の人類含む)」
このスキルを一目見た時、僕はいつの日か必ずあいつらのことを操って服従させようと心に誓った。そのためにもまずは1匹でも多くのモンスターを狩り、今度こそ信頼できる仲間を増やすことから始めようと決心した。
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