彼の人生
確認不能なほど多数の暴行事件。
様々な窃盗、強盗事件も多数。
傷害事件は100件近く。
そのうち、殺人事件は24件。
強姦・放火・器物破損なども数え切れない。
それだけの事をやらかしたギャング集団のメンバーだった男は、この日死んだ。
記憶変更処置に脳細胞が耐えきれなくなり破損。
そのまま意識と命を失った。
当然の報いではある。
やらかした事が酷すぎる。
生かして放置したら被害を更に拡大する。
そんな危険物を外に置いておくわけにはいかない。
そして、危険物を生かしておくわけにもいかない。
それが今の今まで生きていたのだ。
それほどに生ぬるい対応をされてきたのだ。
12年に及ぶ記憶の変更と、それにともなう強制労働。
やらかした事を考えれば、あまりにも軽い扱いだ。
人権から考えてもおかしな話である。
他人の人権を踏みにじってなお、権利があるというのだから。
人道的な観点からしても酷い話である。
悪辣な人間を生かして、無辜の人間が死んでるのだから。
消える事の無い損失と損害。
多数の破壊を行い、多くの人間を殺した。
その償いを何一つしないで、男は死んでいった。
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