第二回さくら神社会議 前編
今回の主要人物
【さくら神社】
さくら(人間)異世界へ転生者した女の子。タス村の領主兼さくら神社神主。もふもふ同盟。主人公。
エスター(人間)孤児院出身の元ゼフ王国大将。もふもふ同盟。
タマ(九尾の狐)さくら神社に祀られている、アーティファクト「お稲荷様」の化身。武術に長け、料理上手。
シゲ(ぬらりひょん)さくら神社の参謀。
ナビ(AI)3D化に成功した神社システムのヘルプ担当。
メルツ(人間)孤児院の生き残り。エスターの親友。もふもふ同盟。
ちー(マインドラゴン)元ピーナッツ火山の主。さくらの眷属。普段は人代、犬化をしている。リス獣人達に崇められている存在。
【タス村】
ラウロ(人間)タス村の取りまとめ役
【リス獣人】
イスト(リス獣人)代表。
【ジョザ村】
デリエ(人間)ジョザ村の村長。
ゼフ王国からの視察が終わり、リス獣人エリアの警戒体制も解除した。
今後のさくら神社の方針を決める、会議を行うため、さくらはリス獣人エリアの公民館に主要メンバーを集めた。
参加者は、
さくら神社からは、さくら、タマさん、シゲさん、ちーちゃん
孤児組からは、エスターさん、メルツさん
タス村組からは、ラウロさん
リス獣人組からは、イストさん
ジョザ村組からは、デリエさん
書記としてナビさん
今回もプロジェクターを使って、ナビさんがわかりやすく文章を表示してくれる。
さくらは、
「ナビさん、前回の会議のまとめ出して!」
すぐに、プロジェクターに映し出される。
【さくら神社基本方針】
・人間を殺める事禁止。怪我までは可。
結果として裁かれたり、自害は含まれない。
・敵意が無い人間は、来る者拒まず、去る者追わず。
・さくら神社の名物は「へそ稲荷寿司」
・将来的に独立して中立領地へ。それまでに神社レベルアップし防衛強化。
【大戦の理由】
・ゼフ王の理不尽な要求をバジ王が断ったことにより国交断絶、一年後の大戦へ。
裏で両国を操作しているのは、ノストラ。
【ゼフ王国】
・国民は平和ボケ。大戦は他人事。
・後日、ゼフ王国の視察がタス村に視察が来る。
→通常対応中
・エスター出身の孤児院、現在生存している者は3名。食料なし。
→救出済み
【ノストラ】
・オーサム大将=ノストラのボスのカーク。
・策略成功し、前の転生者は勇者タケル一家は死亡。エスターさんは失脚。【軍師のネックレス】はオーサム大将所有。
・ゼフ王国、バジ王国に深く入り込んでいる。
【バジ王国】
・食料難、国王には死相あり。
→今は改善
・異世界からの転生者なし。
・魔族ではなく人間。肌の色の違いだけ。
・食事は毎朝一回の配給のみ
→今は改善
・タス村にはエスター大将が非情な行動をとり亡命希望の難民を虐殺している噂有り。
・ヒク村は無人で廃村状態。
→バジ王国にはエスターさんが行ったように見せかけているが、実際に行ったのはノストラ。
【ピーナッツ火山】(噂話)
・ピーナッツ火山に噴火の原因になるドラゴンが生息。
→ちーさんとしてタス村に移住。
・バジ王国の食料難は、ビーナッツ火山の火山灰が原因。
→今は改善。
【視察対策】
・さくらとエスターは死んだと思わせて、独立準備の時間稼ぎ。
→生存している事にして、視察をやり過ごしている。
【ノストラ対策】
・妨害したいがアイデア無し。
・実行する際は「さくら神社のエスター大将」が活躍する予定。
と表示された。
(当時はさくら神社組とエスターさんしかいなかったんだね)
リス獣人のイストさんは、大戦について初めて知り、メルツさんは、自分達の救出を計画してくれていた事に感謝し、デリエさんは、ちーちゃんを見てピーナッツ火山の活動が弱まった理由を知る。
初めてさくら神社会議に参加したメンバーが一番驚いたのは、【将来的に独立して中立領地へ。】の部分である。
不安な表情をしたラウロさんが、
「ゼフ王国から独立するんですか?」
と聞いてきたので、さくらは、
「もちろん!今日の朝気持ちは固まったよ!」
そこにシゲさんが、
「先ずはこれを聞いてくれ」
とバジ国王との録音した会話を流す。
ナビさんがまとめていく
・昨日の隕石はバジ王自らが国王のの士気を上げるため、ヒク村の報復行為のために行った。
もう使えない
・遠距離攻撃で直接攻撃する手段無し
・ゼフ王国から亡命したオスロ商会の暗躍。(ノストラ)
バジ王国に食料流通。
ピーナッツ火山の主を説得した。
→ちーさん、本当?
以前から食料を裏でバジ王国に提供していた。
→実際はシゲさん
・オリハルコン製の防具と武器を量産して大戦準備。
「アタイ、オスロ商会なんて知らないのだ!しろと戦って引き分けたのだ!さくら神社に来ると寂しくないって言うから来たのだ!それに、さくらの眷属なのだ!」
ちーちゃんは、身に覚えがないことが言われたので反論する。
「まぁ、ノストラが本格的に動き出してきたってことだなぁ」
とシゲさんが腕を組んで難しそうな表情で言う。
「次は今朝来たゼフ王国からの隕石被害確認の視察とのやりとりを聞いてくれ」
ナビさんがまとめていく
・ゼフ国内は、ピーナッツ火山からワイバーンが降りてきて、対応に追われている。
・ちーさんが防いだのではなく、威嚇攻撃だったと説明。
・タス村が生存できている事に不信感あり。
・さくら領主、援助を要求せず、援助にも応えないと宣言。
「ちーちゃんごめんね、せっかくの活躍自慢してあげたかったんだけど、まだちーちゃんがこの村にいる事を隠して置きたいの」
「アタイは、ご主人様の好きなようにしてもらっていいのだ!役に立って、ご主人様に褒めてもらえれば、それでいいのだ!」
さくらの謝りに、ちーちゃんは気になどしてないようだ。
それじゃ、今までと状況が変わったので、ナビさんまとめ直してもらえる?
「わかりました」
プロジェクターの中のまとめが瞬時に変わる。
【さくら神社基本方針】
・人間を殺める事禁止。怪我までは可。
結果として裁かれたり、自害は含まれない。
・敵意が無い人間は、来る者拒まず、去る者追わず。
・さくら神社の名物は「へそ稲荷寿司」
・将来的に独立して中立領地へ。それまでに神社レベルアップし防衛強化。
【大戦の理由】
・ゼフ王の理不尽な要求をバジ王が断ったことにより国交断絶、一年後の大戦へ。
裏で両国を操作しているのは、ノストラ。
【ゼフ王国】
・国民は平和ボケ。大戦は他人事。
→モンスターの襲撃に対応が追われる状況に変化。
・視察団はタス村の生存を疑問視。
【ノストラ】
・ゼフ王国のオーサム大将=ノストラのボスのカーク。【軍師のネックレス】所有。
・ゼフ王国、バジ王国に深く入り込んでおり、大きく動き出した。
【バジ王国】
・食料難改善し、国民の反ゼフ王国感情高い。
・異世界からの転生者なし。
・直接攻撃する手段は、先日の隕石一回のみ。(今後無い)
・オスロ商会が勢力を広げる(ノストラ)
ピーナッツ火山の主を説得したとデマ
以前から裏で食料を流通させていたとデマ
・大戦に向けてオリハルコン製の武器と防具を揃える方針
「うんうん、こんな感じだね」
さくらは、まとめを見て頷いた。
「問題は、これについての対策だけど、私決心しちゃったよ!」
さくらには迷いは無かった。
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