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ジョザ村民を歓迎する食事

今回の主要人物


【さくら神社】

さくら(人間)異世界へ転生者した女の子。タス村の領主兼さくら神社神主。もふもふ同盟。主人公。

エスター(人間)孤児院出身の元ゼフ王国大将。もふもふ同盟。

タマ(九尾の狐)さくら神社に祀られている、アーティファクト「お稲荷様」の化身。武術に長け、料理上手。

ワシ(座敷童)ドラマ好きのおばあちゃん。

くー(コロボックル)兄妹の兄。

さー(コロボックル)兄妹の妹。最近はエスターに懐いている。

シゲ(ぬらりひょん)さくら神社の参謀。

メルツ(人間)孤児院の生き残り。エスターの親友。もふもふ同盟。

ケルン(人間)孤児院の生き残り。男の子。

フィル(人間)孤児院の生き残り。女の子。

ちー(マインドラゴン)元ピーナッツ火山の主。さくらの眷属。普段は人代、犬化をしている。リス獣人達に崇められている存在。


【タス村】

アロン(人間)


【ジョザ村からの亡命者】

デリエ(人間)元ジョザ村村長

ニーム(人間)初登場。

バージル(人間)シナとクボの父親。

シナ(人間)クボの姉。

クボ(人間)シナの弟。

ドンバ(人間)初登場。

フロン(人間)初登場。

ドレン(人間)初登場。

マルカ(人間)初登場。

ケノ(人間)初登場。

カウ(人間)初登場。

シエン(人間)初登場。

ハール(人間)初登場。

エッセ(人間)初登場。

アロン(人間)初登場。

ゲレロ(人間)初登場。

レクサ(人間)初登場。

リネア(人間)初登場。

シラン(人間)初登場。

ナーレ(人間)初登場。

 タマさん達が運んで来た料理は、

・へそ稲荷寿司

 (叩いた梅肉、刻んだ青紫蘇、白ゴマ、釜揚げしらすを混ぜたご飯をおいなりさんに詰め、詰めた方を上にして、枝豆を一粒へそに見立てて、ご飯の中央に埋めてある)

・おぼろ豆腐(小さな椀に入っていて、胡麻しゃぶのタレをかけてある)

・鳥の唐揚げ(鳥もも肉のぶつ切りをニンニク醤油で漬け込んだものを片栗粉をまぶして揚げた)

・飛び魚のすり身団子ときゅうりの味噌汁(きゅうりは皮を剥いて瓜の代わり)

・スイカ


 鳥の唐揚げのニンニク醤油の香りがたまらない。さくらは、毒身代わりに鳥の唐揚げを行儀悪く手で一つつまんで、パクリ!

「タマさん!美味しいぃ!!」

「それは、アロンが作ったぞえ!アロンは料理のセンスが一番あるぞえ!」

アロンは、料理の先生に褒められて、はにかみ…褒められた鳥の唐揚げが山盛りになっている皿の一つを、シナとクボの前に持っていき、お箸を渡して、

「タス村まで来る大変だったでしょ、いっぱい食べてね!タス村は皆さんを歓迎します!その歓迎を表した料理を召し上がってください!」

と言って勧めた。


 モンスターに襲われ、ジョザ村を命からがら逃げ出し、三日かけて都市ギルに着き、直ぐにタス村に向かい、着くまでさらに三日。都市ギルで少し食料は買えたが、ほぼ1週間まともに食事などできていなかった。その状態で、暴力的な刺激的な香りをする鳥の唐揚げを目の前に出されたシナとクボは、箸を手にする事なく、さくら同様に手掴みで鳥の唐揚げにかぶりついた。


『美味しい!!』

姉弟は叫んだ後も、両手に鳥の唐揚げを持って、勢いよく食べ続けた。

「他にも料理あるから、色々食べてね」

アロンがすすめると、そこでようやく、鳥の唐揚げ以外にも目が向いた。


 他の亡命者達も、涙を流しながら…

「こんな美味しい食べ物初めてだ…」

「白い食べ物はつるんと喉を通って行って、胃に冷たさを感じる…染み渡る…」

「茶色いスープも、こんな複雑な味するスープ初めてだ…」

と喜んでくれてるようで、さくらは嬉しかった。


 追加でお代わりの料理を運んで来るタス村の女性達も、以前の自分に姿を重ねているのか、涙を堪えて、ニコニコしながら料理をすすめていた。


 おばあちゃんは、公民館の外で包丁とまな板を用意し、くーちゃんとちーちゃんがスイカを運んで来ては、カットして、リス獣人達に配っていた。

(私よりリス獣人達の方が、ジョザ村からの亡命者を心配してくれていたんだもんね)


 隣に居るエスターさんに、

「ちょっとシゲさんより肌の色が濃いけど…それ以外の違い無さそうに見えるけど…ゼフ王国では、この人達を魔族って呼んでるの?」

「そうだ。私達より身体能力が高い事を妬んで、同じ人間として劣等感を抱きたく無いもの達が、魔族と呼ぶようになって、それが定着しただけだ。一緒の人間のはずだ」


 さくらも情報ウィンドウで見て、確認すると、全員の種族は人間となっていた。

(ひどい差別だね…)


 少しはお腹が落ち着いてきて、味わうように食べるようになったので、食べながら聞いてもらい…タス村の住人を紹介し、さくら神社についても説明した。


 ジョザ村からの亡命者についても聞いた。


村長のデリエさんと奥さんのニームさん。

鍛治職人のバージルさん、子供シナちゃんとクボ君。

採掘士のドンバさんと奥さんのフロンさん、子供のドレン君。

採掘士のマルカさんと奥さんのケノさん、子供のカウ君とシエンちゃん。

採掘士のハールさんと奥さんのエッセさん、双子のアロンちゃんとゲレロちゃん。

採掘士のレクサさん。

採掘士のリネアさん。

商店を営んでいたのシランさんと奥さんのナーレさん。


 殆どの人がが、ピーナッツ火山から採れるオリハルコンに携わっていた。


 8家族なので、さくら神社裏の獣人エリアに、【神社アプリ】内の管理者だけが使える【施設設置、撤去】を使って、4LDKを4棟、3LDKを2棟、2LDKを2棟建て、公民館と公民館裏に【スグクル宅配ボックス】とゴミ捨て場を設置した。これで住む場所は大丈夫。もちろんソーラーパネル付である。


 シゲさんとエスターさんに、ベットマットと布団、枕、などの寝具と歯磨きなどのアメニティーだけ、各家に設置をお願いした。


 最近のベットマットは圧縮されていて、お取り寄せは出来るが、重たさは一緒である。ある程度重たいものが持てないと難しい。


 メルツさんとケルン君とフィルちゃんもお手伝いに付いて行った。


 さくらは、氏子申請も行い、氏子が20名増えた。


 ジョザ村からの亡命者達は、ほとんど箸も止まり、疲れが出ているのか、眠たそうになっている。

(村がモンスターに襲われて、着の身着のまま、長い距離歩いてきたんだもんね)


 勢いよく食べていたシナちゃんとクボ君は、食べかけのスイカを手にしたまま、うとうとしている。

(食欲の次は睡眠欲だもんね!詳しい説明は、明日が良さそうだね)


 村長のデリエさんに、住む場所に移動する事を伝え、亡命してきた人達を案内する。


 リス獣人エリアに建てた4LDKのお家に一度全員入ってもらい、電気照明、トイレやお風呂、キッチンの使い方を説明。その後、一家庭に一件ずつ割り当てる事を言うと。

「何から何まで…敵国からの亡命なのに、受け入れてもらえるだけではなく、こんなにいい待遇してもらえるなんて…さくら領主様、ありがとうございます」

 とデリエさんは感謝し、他の人たちも感謝する。


「皆さん眠たいでしょうが、領主として最初に命令を出します。お風呂に入って用意してある着替えに着替えてからゆっくり休んでください。間違っても、そのまま寝ちゃったらダメですからね!」

『わかりました』

(眠たいだろうけど、さっぱりしてから寝てね)




さくら神社に戻り居間に行くとシゲさんが待って居た。

「さくらちゃん、これから対策会議開くかい?」

「バジ王国からの攻撃だったんだよね?」

「あぁ、国王自ら攻撃したと言ってた」

「直ぐに次の攻撃は来そう?」

「それは大丈夫見てぇだった。群衆の士気を上げるために、ヒク村の報復攻撃だとよ」

「それなら、今日は安全なら、明日会議にしよう!私も、隕石が飛来してきて、ちーちゃんが傷だらけで守ってくれて…ジョザ村からの亡命の人達受け入れて…色々ありすぎの1日でパニックだよぉ〜」

「冷静な判断するには明日がいいな」


対策会議は明日になった。


亡命者の炊き出しの余りを、タマさんが持ち帰って来てくれたので、夕飯はそれで済ませた。

(夏バージョンのへそ稲荷寿司も美味しい!)

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次話は、今後の対策についてのお話です。

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