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タス村女性達のお帰りなさい会

【さくら神社】

さくら(人間)異世界へ転生者した女の子。タス村の領主兼さくら神社神主。主人公。

タマ(九尾の狐)武術に長け、料理上手。

ナビ(AI)スマホからさくら神社をサポートする。最近はリアルドールに憑依を覚えた。

ケルン(人間)孤児院の生き残り。男の子。

ちー(マインドラゴン)ピーナッツ火山の主。さくらの眷属。

              人間に危害を与えないよう普段は人代、犬化をしている。


【タス村】

ラウロ(人間)タス村の取りまとめ役

ピノ(人間)リラと双子

リラ(人間)ピノと双子。

ココ(人間)天然系。

 ナビさんが

「神社レベルあげられますよ」

と教えてくれたので、早速上げた。


「【スグクル】に料理の宅配が可能になりました」

「えっ!ラーメンとか、ピザとか、お寿司とか?」

「はい」

(段々とダメ人間になっていくかも…)


 一通り新しいタス村の案内や、各自のスマホ操作レクチャーを終えたさくら達は、一度各自の自宅でお風呂に入ってもらい、新しいスウェットに着替えてもらった。


「あったかいお湯に浸かったのは、初めてです!」

と各自、お風呂に喜んでもらったようだ。


 それから、さくら達は集会所に向かった。

きっと、今後は人数も多くなったので、みんなで食事をする際は集会所になるのだろう。


「もう準備出来ているぞえ!」

とタマさんが席にうながす。


「ご主人様、アタイはもう、お腹ペッコペコだぞ!」

とちーちゃんがアピールしてきた。


 お帰りなさい会のメニューは、

棒棒鶏

シュウマイ

餃子

エビチリ

チンジャオロース

カニ玉

酢豚

麻婆豆腐

チャーハン

あんかけ海鮮焼きそば

杏仁豆腐風牛乳寒天(缶詰のみかん入り)


 今日は中華料理で統一したた。

タマさんは、遠い昔は中国にいた時期もある。


さくらは、邪道と言われても、お行儀が悪いと言われてもいい、チャーハンに麻婆豆腐とエビチリをかけて食べるのが好きだ。


「タス村の皆さん、お帰りなさい。これらは、異世界の料理です。お口に合えばよろしいのですが、お腹いっぱい食べてください」

今日は挨拶を忘れなかったさくら。


「いっただきまーす!」

『いただきます!』


 この時代にはまだ無い味付けに、昨日から驚いている孤児院組やちーちゃんは、最初からハイペースである。

心配したタス村組も、空腹状態だったおかげか、箸が進んでいる。


さくらが、チャーハンにエビチリのタレをかけて食べたのを、ケルン君が真似し…

「チャーハンだけでも、喉を通る美味しさが最高だったのに、エビチリのタレをかけるともっと美味しい!」と言ったものだから、この世界の人は一斉に真似をした。


(君達はまだ知らないのだよ…カニ玉をチャーハンの上に乗せる美味を…)


さくらはこっそりチャーハンにカニ玉あんかけ多めにして食べ始めたのを、ちーちゃんが見つけ

「ご主人様、ズルいのだ!チャーハンにカニ玉の組み合わせを教えてくれないなんて!」

真似をして、抗議してきた。


 双子のピノさんとリラさんは、海鮮焼きそばに麻婆豆腐をかけるという組み合わせにハマっているようだ。


 さくらは、ラウロさんに聞いた。

「異世界の料理、どうです?」

「さくら領主様、こんなに美味しい食べ物は生まれて初めてです。亡くなった家族にも食べさせてあげたい…」

と答えた。

(記憶では、家族が黒装束に殺されたばかりなんだもんね)


 きっと、美味しい食べ物は、前に一歩進む勇気を出してくれるに違いない。


 タス村の女性達には、何か有ったら「緑」アプリで通話なりチャットをするように説明したら

「恥ずかしながら、文字を書いたり数字の計算も簡単なことしか出来ないのです」

とラウロさんから言われた。

(これは、明日からの授業に参加してもらおう!)


 杏仁豆腐風牛乳寒天(缶詰のみかん入り)を食べているナビさんに、生徒の追加と会場変更を伝えた。

「緑のグループで氏子全員にお知らせ流せば簡単です」

と言われ、さくらは納得する。


 今後、全体への連絡として「緑」の氏子グループにお知らせを流すこと、誰でもお知らせやタス村の質問や要望を発言してもいいことを説明し、氏子グループに氏子全員入ってもらった。


「領主のさくらです。明日からの言葉と計算の授業は、朝10時から集会所で行います。希望者はタブレットとタッチペンを持って、時間まで集まって下さい。領主さくら」と流した。

一斉に着手音がして、全員がびっくりしたのは、仕方のないことである。


 さくらは、多分使うだろうと思い、孤児院組のグループとタス村女性グループも作ってあげた。




 さくらは【氏子リスト】から自分のステータスを確認すると、レベルが-256から-252に変わっていることに気がついた。嬉しくて…

「ナビさん!少しLvが0に近づいたよ!【神社ディフェンス】のおかげかな?」

「……」

ナビさんは、何か知っているようだけど、言えないような態度だった。

(あれ?おかしな質問だった?)


ナビさんを見ると、タマさんの方を見ている。

(怪しい…)


タマさんにも同じ質問をしてみた。

「タマさん!少しLvが0に近づいたよ!【神社ディフェンス】のおかげかな?」

「それは違うぞえ!大戦にさくらが巻き込まれるまでの日のカウントダウンぞえ!さくらは忘れやすいからそこだけ変えておいたぞえ!」

と衝撃発言を受けた。


「大戦に巻き込まれるのは確定なの?」

「運命ぞえ」

「何をしても回避出来ないの?」

「ワラワの予知に外れなどないぞえ」

(やはりさくら神社、タス村の防衛力上げないとなんだね)


 さくらは、気を引き締めた。


 その頃、タス村視察のものは、防衛都市カサスに居た。

明日には、タス村に来るようだ。

初めての作品「さくら神社の防衛戦争」を読んでいただき、ありがとうございます。

タイムリミットある中、異世界でのさくらの活躍を応援してください!


さくらの活躍を応援していただける方は、ぜひブックマーク、評価(下部の☆☆☆☆☆)にて、後押しお願いします。

その応援がはげみになります。


次話は、ゼフ王国軍によるタス村視察のお話です。

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「さくら神社防衛戦争」
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