タス村の女性達
※今回の主要登場人物
【さくら神社】
さくら(人間)異世界へ転生者した女の子。タス村の領主兼さくら神社神主。主人公。
エスター(人間)孤児院出身の元ゼフ王国大将。
ちー(マインドラゴン)ピーナッツ火山の主。さくらの眷属。
人間に危害を与えないよう普段は人代、犬化をしている。
【タス村】
ラウロ(人間)初登場。
アロン(人間)初登場。
ピノ(人間)初登場。
ココ(人間)初登場。
リラ(人間)初登場。
タマさんの秘術のおかげで、救出された女性達は、村からゴブリンの巣に連れ去られてから、救出されるまでの記憶を封印された。
先ずは、さくら神社の氏子達を紹介し、元の面影が無くたっているこの場所がタス村であると事、さくらが異世界からの転生者であり、一年後の大戦に向けて防衛準備をゼフ国王からするように命じられ、タス村の領主として赴任したことを説明した。
ちーちゃんだけが、ピーナッツ火山の主のドラゴンであることに
「またまた…そんなわけないですよ〜」
と言われて信じてもらえなかったので…
「アタイの本当の姿を見せてやるのだ!」
と言って村の外に出て、本来のマインドラゴンの姿を披露し、
「これで、アタイの言ってることが本当だと信じてくれるのだ!」
と言いながら、ちーちゃんは戻ってきたが、認めて欲しい救出された女性達は腰を抜かしていた。
(ドラゴンを見るのなんて初めてだから、そうなっちゃうよね)
少し落ち着いてから、救出された女性達も紹介してくれた。
私より少し背の低い、彼女らの取りまとめ役らしい女性が最初に
「私は、ラウロ…18です」と簡単に紹介してくれた。
さくらは情報スキルを見た。
名前:ラウロ レベル:3/999
性別:女性 年齢:18
称号:なし
状態:空腹
種族:人間
所属:ゼフ王国
ジョブ:なし
パーティー:未参加
HP:D
MP:E
攻撃力:E
防御力:E
魔法攻撃力:E
魔法防御力:E
スキル:無し
(ほぼ私と同じステータスだね)
他の人も名前と年齢だけの紹介をしてくれた。
彼女達のステータスは…
名前:アロン レベル:4/999
性別:女性 年齢:25
称号:なし
状態:空腹
種族:人間
所属:ゼフ王国
ジョブ:なし
パーティー:未参加
HP:D
MP:E
攻撃力:E
防御力:E
魔法攻撃力:E
魔法防御力:E
スキル:無し
名前:ココ レベル:3/999
性別:女性 年齢:18
称号:なし
状態:空腹
種族:人間
所属:ゼフ王国
ジョブ:なし
パーティー:未参加
HP:D
MP:E
攻撃力:E
防御力:E
魔法攻撃力:E
魔法防御力:E
スキル:無し
名前:ピノ レベル:5/999
性別:女性 年齢:23
称号:なし
状態:空腹
種族:人間
所属:ゼフ王国
ジョブ:なし
パーティー:未参加
HP:D
MP:E
攻撃力:E
防御力:E
魔法攻撃力:E
魔法防御力:E
スキル:無し
名前:リラ レベル:5/999
性別:女性 年齢:23
称号:なし
状態:空腹
種族:人間
所属:ゼフ王国
ジョブ:なし
パーティー:未参加
HP:D
MP:E
攻撃力:E
防御力:E
魔法攻撃力:E
魔法防御力:E
スキル:無し
ココさんは、一番背が高く天然っぽい感じがあり、ピノさんとリラさんは双子と紹介された。
ヒソヒソ声で、タマさんに
「ゴブリンの子供とか…お腹に居ない?」
「しろ様が噛んで治癒した時に、全て浄化されているぞよ」
と教えてもらった。
(よかった)
エスターさんが、ラウロさんにタス村の経緯を聞いた。
エスターが前の異世界からの転生した勇者と部下を連れて、ヒク村へ襲撃に行く際、タス村に寄り、その時は普通だったから、たった数日で廃村のようになった理由が知りたかった。また、ラウロもエスターさんがタス村に寄ったのも覚えていたらしい。
「勇者様とエスター大将様一行が、この村に寄って、夜に出立された日、間も無くして、黒ずくめの集団がやってきて、男性や子供は殺され…私達女性は歩けないようにされ…村のモンスター対策の結界の女神像を破壊して去って行きました。その後は…記憶が無く、洞窟で皆さんに助けてもらったのです。」
(シゲさんが見つけたメモの、「□タス村の村民排除」がこれなんだ…エスターさん責任一人で感じないといいけど…)
さくらは、どうしても聞きたくて、ラウロさんに聞いた。
「結界の女神像って、女性騎士アーテル様だったりするの?」
「もちろんです!女性騎士アーテル様が、私達を守ってくれていたんです!」
(やっぱり…)
「アタイを利用したズルい奴なのに…」
と、ちーちゃんは面白く無さそうだ。
それより、タス村の女性達は、ちーちゃんを怖がっているようだ。
「ちーちゃんも崇めてもらったら?犬化したら、もふもふしてくれるかもよ?」
「ご主人様、本当か!」
ちーちゃんは犬化して、タス村の女性達によって行った。
『ちー様可愛い!!』と声を揃えてモフりだした。
(どこの世でも、可愛いとモフモフは、人を癒す鉄板だよね)
「アタイは可愛いのだ!」
人気が出て、ちーちゃんは喜んでいる。
さくらは、悩んでいた。謝るべきか、気にしなくても良いものか。
今朝までは、彼女達が住んでいた廃屋が残っていた。もしかしたら思い出の品が残っていたかもしれない。
考え方を変えると、思い出の品がないから前に進めるのかもしれない。
さくらは、後者を信じて、一緒に前に進もうと思った。
タス村の女性に、さくら神社のこと、氏子のこと、【スグクル】のこと、【神社ディフェンス】のことを話した。将来、ゼフ王国から独立する構想も。それでもタス村に残るか、他に移住するかを決めてもらった。
タス村の5人の女性は少し話した後、ラウロさんが、
「さくら領主様、私達はこの村で生まれ、育ちました。面影は無くなってしまいましたが、タス村が好きです。正直…移住するお金も頼れる親族も居ません。これと言った取り柄がない女達なのですが、タス村で生活させて下さい。氏子も独立も理解して、全員で決めました」
と言って、5人が深く頭を下げた。
ココさんが、
「ちー様がいらっしゃる村ですから、心強いですの」
「アタイに任せろ!襲いかかる敵はちぎって投げ飛ばすのだ!」
(ちーちゃん、ちぎって投げるのは、モンスターだけにしてよ。人間はダメなんだからね)
続いて住む場所を相談した。
「さくら領主様のご好意は嬉しいのですが、今まで住んでいた場所がいいので…石段の上ではなく、普通の平地で生活させて下さい」
とラウロさんがみんなの意見をまとめてくれた。
(今までと同じ場所がいいんだね)
「家は5人共同で住むの?それとも、別々に住むの?」
「先ずは雨風防げる建物を作って、5人で生活して…ゆくゆくは別々にと思います。」
「わかったよ!お家は任せて!領主が用意するからね!
「さくら領主様、ありがとうございます」
「双子のピノさんとリラさんは別々のお家がいい?一緒がいい?」
『一緒に生活したいです』
きっと、お家は一ヶ月後とかを思っていたのだろう…
さくらがスマホを取り出し、【神社アプリ】内の管理者だけが使える【施設設置、撤去】を使って、2LDKの平家、ソーラーパネル付きを四棟、3LDKの平家を一棟設置した。
タス村の住人だけじゃなく、孤児院組も驚いている。
他に、多目的集会所(集会所内には【スグクル宅配ボックス】も設置)領主の来客対応時用の建物も建てた。
タス村の周囲は竹林で四方を囲み、タス村の入り口には、大きな鳥居が設置された。
新しい?戻ってきた?タス村の女性達に、さくらはスマホの【神社アプリ】から氏子申請をした。
氏子リストに、ラウロ、アロン、ピノ、ココ、リラの名前が追加された。
さくらが、参拝方法やスマホのアプリの使い方や【スグクル】の使い方をタス村の女性達に教えている間、シゲさんが指揮する新しい住宅に家具や生活品を【スグクル】から取り寄せ設置組、タマさんが指揮するタス村へお帰りなさい会の料理班に分かれて作業を行った。
今日も座敷童の幸運でさくら神社の氏子が増えた。
初めての作品「さくら神社の防衛戦争」を読んでいただき、ありがとうございます。
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次話は、タス村の女性達のお帰りなさい会のお話です。