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ゴブリンの巣を攻略

【さくら神社】

さくら(人間)異世界へ転生者した女の子。タス村の領主兼さくら神社神主。主人公。

エスター(人間)孤児院出身の元ゼフ王国大将。さーちゃんに懐かれている。

タマ(九尾の狐)武術に長け、料理上手。

ワシ(座敷童)ドラマ好きのおばあちゃん。

くー(コロボックル)兄妹の兄。

さー(コロボックル)兄妹の妹。最近はエスターに懐いている。

シゲ(ぬらりひょん)元漁師。【スグクル】創設者。

ナビ(AI)スマホからさくら神社をサポートする。最近はリアルドールに憑依を覚えた。

メルツ(人間)孤児院の生き残り。エスターの親友。

ケルン(人間)孤児院の生き残り。男の子。

フィル(人間)孤児院の生き残り。女の子。

ちー(マインドラゴン)ピーナッツ火山の主。さくらの眷属。

              人間に危害を与えないよう普段は人代、犬化をしている。

「くーちゃん、さくら神社から、その洞窟までの深闇の森の木を無くしてくれる?」

「さくら!わかった!」

くーちゃんとさーちゃんは、森の木々や草などの植物を自在に操れる精霊なのだ。


 さくらは、いつもの石階段を使った、タス村から境内への道ではなく、くーちゃんが見つけ、一直線に道を開けてくれた洞窟へ一直線にさくら神社の敷地を伸ばす。もちろん、洞窟を含めて。


 タス村と目的の洞窟までは約500mであった。


 さくらは、タス村からさくら神社境内の高台まで100段の石階段を作り、洞窟からさくら神社の石階段までの道を石畳にし、石畳の道の左右を竹林にした。


今回の配置は…


最上の生贄役 タマさん(割烹着姿)

さくら神社の石階段の降り口に、タケルに憑依するエスターさん

石階段の降り口の鳥居上に、メルツさんの【狛犬(銛砲)Lv1】

洞窟のすぐ近くに、おばあちゃんとくーちゃんの【狛犬(弓)Lv5】

洞窟から100m付近に、さくらの【狛犬(水)Lv3】とちーちゃんの【狛犬(岩)Lv3】

洞窟から300m付近に、シゲさんの【狛犬(網)Lv2】とフィルちゃんの【狛犬(弓)Lv3】

さくら神社の石階段10弾目に、さーちゃんとケルン君の【狛犬(凍結)Lv2】


前回とほぼ同じ布陣だ。

弓や岩などの直接殺傷能力のある狛犬の方がLvが上がりやすいようだ。


「今回はモンスターだけじゃなく、囚われている人間を盾にして出てくるかもしれないから、間違って攻撃しないようにね!」

さくらのアドバイスに、全員が頷く。


 ナビさんさんが、

「さくら神社のレベルが上がったので、狛犬操作は今回からスマホ画面の操作ではなく、VRゴーグルが利用出来ます。顔の向きを変えるだけで狛犬の角度が変わり、スマホをタップするだけで攻撃が可能です。」

(より精度が良くなりそう)


みんなはじめてのVRゴーグルの視界に驚いている。

離れた場所が自由に見れるのだから。

(これって監視カメラにもなりそうね)


VRゴーグルの視界になれた頃、ナビさんから

「洞窟からさくら神社までの道の結界解除します。【神社ディフェンス】スタート!」と合図が来た。


突然洞窟内まで結界にされ、ダメージのあるゴブリンが、わらわらと洞窟から出てきた。

くーちゃんは、洞窟から出てくるゴブリン目掛け、おばあちゃんは、通り過ぎたゴブリンを無防備な背後から弓を撃った。【狛犬(弓)Lv5】は前方五方向に矢が放たれるので、数を削れる。


100m地点に設置されている、さくらの【狛犬(水)Lv3】とちーちゃんの【狛犬(岩)Lv3】コンビも、さくらのローション弾で転んだゴブリンをちーちゃんが狙い撃ち。


その時、洞窟からホブゴブリンが2体出てきた。

おばあちゃんとくーちゃんの弓で、少しはダメージがあるようだが、のしのしと歩いていく。

悔しいが、深追いせずに、二人はゴブリン削りに専念する。

心配していた人間を盾にして出てくる気配は無い。


ホブゴブリンは、さくらのローション弾でも転ばず、ちーちゃんの岩でも、腕でブロックする。


シゲさんの網で少しもがいている所に、石階段の降り口の鳥居上に設置されたメルツさんの【狛犬(銛砲)Lv1】からの一撃が、ホブゴブリンの頭に突き刺さり、撃破。


しかし【狛犬(銛砲)Lv1】はチャージタイムが必要なので、連写は出来ない。


さーちゃんとケルン君の【狛犬(凍結)Lv2】で少し動きを弱めた所に、タケルが冷静ににとどめを刺した。


どうやらこのホブゴブリン2体が洞窟の主だったようで、その後次第にゴブリンの数が減り、最後は出てこなくなった。


タケルが洞窟内部を確認すると、もうゴブリンはおらず、人間の女性が5人ぐったりとしていた。

不思議なことに、彼女らは外的な傷は見えないが、歩くことが出来ず、四つん這いでしか動けないようであった。


ナビさんが結界を元に戻して、エスターさん、シゲさん、タマさんが女性を救出に向かう。

もちろん、くーちゃんとさーちゃんの草むら移動を使って最短距離で。


ケルン君とフィルちゃんには刺激が強そうなので、メルツさんとおばあちゃんと一緒に居間に戻ってもらった。


無事5人をさくら神社の境内に連れて来たが、恐怖が残っているのか、

「助けて…もうやめて…」

などを小声で震えながら繰り返すだけだった。


「可哀想に…心が壊れてしまっているぞえ」

とタマさんの診断。


 歩けない理由を不思議に思い、エスターさんが足を触り、原因がわかったようだ。

「彼女らは足の腱を切られている…傷が見えないようにヒールをかけられている…なんて卑劣な事を…」


 するするとしろさんが寄ってきて、彼女らの両足首を軽く噛んでいった。

すると、彼女らは震えては居るが、立つことが出来るまで回復した。

しろさんのかみつきには、攻撃能力の他に、体の修復機能まであるようだ。

(しろさん、ありがとう)


「彼女らの心を少し和らげるぞえ。」

とタマさんの指示で、彼女らを拝殿に連れて行った。


 タマさんの指示で、私とタマさんでお祓いをする。

(御神体の化身のタマさんが巫女っていうのも変だけどね…)


 震えていた彼女達は少し落ち着きを取り戻した。


 タマさんの秘術で、辛い思い出は、蓋を閉めてしまったそうだ。


「あなた達は、どこの人なの?」

「タス村です…」


この村の生き残りだった。

初めての作品「さくら神社の防衛戦争」を読んでいただき、ありがとうございます。

タイムリミットある中、異世界でのさくらの活躍を応援してください!


さくらの活躍を応援していただける方は、ぜひブックマーク、評価(下部の☆☆☆☆☆)にて、後押しお願いします。

その応援がはげみになります。


次話は、タス村の生き残りのお話です。

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