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オバサンが異世界で竜と無双  作者: 八意慧音
1/3

それは唐突に

数人がかりで斬首台に無理やり押し付けられた男。

巨大な斧を持つ死刑執行人がその膂力と重量で頚を断つ。たった一撃で、それこそ刹那。

顔の下に置かれた籠の中に頭が落ち、血独特の匂いが鼻腔をくすぐる。血飛沫が舞い、辺りは赤で染まる。

自分の居る場所から斬首台まで10m位しか離れてない。当然今まで人が死ぬ瞬間、ましてや殺される瞬間など見たことが無い。

罪人が処刑されたのを見て、足を拘束されなかった事をいい事に脱走しようとした連中は弓兵にあっさりと射られ地面に崩れ落ちる。広がるの血溜まり、ビクンと跳ね上がり動かなくなった。おそらく死んだのだろう。

こんな状況なのに全然恐怖に囚われてない。驚きもしてない。どんだけ心臓に毛が生えているのか。

関節部は硬くそのまま切り落とすのは難しい。どんだけ強いんだ、処刑人。何て思う私は大概だ。


「次。お前の名を答えろ」

甲冑を着た指揮官らしき女性が問うて来る。

罪人が名前を答え、罪状を言い渡され殺される。

先に殺された男がそんな感じだったから、きっと形式かなにかなのだろう。

さっきの男は結婚詐欺だったらしい。結婚詐欺で殺される何て随分と面白い世界である。


「ジェンド・ローゼンベルガー」


「何処から来た?」


「さあ」


思いっきり怪訝な目で見られた。

ジェンドと言う名前は私が使っているMMORPGのキャラクター名だ。

正しい名前と地域の名を出したところで状況が変わるとは流石に思えない。

それはそのはず、私の前にはエルフやらトカゲが二足歩行で服着て歩いてるのだ。

そんな世界に母国があったらあったら発狂ものだ。


「少将、その女リストに名前がありません」


補佐官らしき男が制止する。

リストに私の名があってたまるか。あったら神が作成したリストだろうよ。


罪人リストを持つ男が、リストと私を交互に見遣り報告する。


「リストに載って居なくてもこの場に居るのは罪人だけだ。さあ、断頭台までこい」


思いっきり冤罪じゃあなかろうか。どうせ足掻いても殺されるなら、少しでも記憶に残る振る舞いをしてやろうじゃないか。

なんの迷いもなく歩き出す私に大してどよめきが起きる。軍人とかそういう覚悟がある連中ならまだしも、服装からするに乞食でも何ら不思議では無いのだ。

コの字型になっている台座に身を固定させ、置き空いた部分に首が落ちる仕組み。

上半身を台座に乗せ首を左に向ける。処刑人の姿がと砦が映る……え。

処刑人の後ろにドラゴンが飛んでくる、この異常事態に漸く周囲が気付く。目測で全長15m、高さは5m位。

小さく点にしか見えなかったそれの輪郭が顕になるまでものの数秒。


『ど、ドラゴンだーーーっ!!』


怒号にも似た声はドラゴンの咆哮で掻き消える。

その声だけで、突風が巻き起こり2m程体が吹き飛ぶ。反射的に体を丸め地面に落ちるが、自転車に乗ってタイヤ横滑りスライディングかました程度の痛みしかない。

咆哮の刹那、晴れ渡った青空が紫がかったそれに変わる。その空に雲がないと言うのに閃光が幾重にも駆け抜け、至る所に雷が落ちる。


「姉ちゃんこっちだ」


と本来なら道案内をしてくれるキャラが居る。

そんな神の様な人間は眼前には現れない。

何がなんでも生き延びてやる。と言う人間の底力すら感じる光景である。絶望し神にすがってるのは呼ばれた宣教師位なもので、腰を抜かして動けない人間は視界には何処にも居ない。

罪人は標的が自分でなくなったと気付くや、火の手が上がっていない場所に散開し逃げていく。

軍側はバリスタや大砲を使って竜と交戦中。意外に兵としての練度は高いらしい。


処刑人も私の傍を離れ戦闘に参加してるのを横目で確認して体を起こす。

竜のブレスによって燃え盛る砦や備蓄庫などの建築物を確認し、なるだけ火の手が上がっていない場所を手枷をつけたまま駆け抜ける。

それは作中主人公が使った逃走経路と同じだと言うことは気付けずに。



-----------------------



私の名前は葛城美琴。38歳、独身。

今年の正月明けに離婚して実家に戻り、準公務員をしている。

離婚の原因はそもそも元夫が好きではなかった。

ゲーム友達で仲は良かったが、恋愛感情は全く湧かずそれでもいいから。と懇願され結婚に至った。

当然長続きする訳もなく、結婚2年も経たぬうちにめでたく離婚出来たという訳だ。

当然子も居らず、夜の営みは極力逃げ回っていたので付き合ってから別れるまで片手で数えられるんじゃないか。

生理的に無理なのと、余りの痛さに辟易したと言えば理解してくれる人も多いんじゃなかろうか。

元夫は元私の恋人にフラれた事がある。と本人も知ってるが今思い返しても酷いな。

バイセクシャルと言うやつで、相手が男だろうが女だろうが構わず好きになる。好きになるのはもっぱら女性で、付き合って来たのも9割は同性だ。


非正社員で、これこそはと言う特技もない。鍼灸学校に通っていたが、交通事故の影響で実技試験を合格出来ず辞めた。

手を出して同じ事を継続してやり遂げたことがない。

そんな私が幼稚園から続けてる習慣がある。

それがゲームだ。



「いつもご利用いただきありがとうございます。感謝の気持ちを込めてプレゼントを頒布します。アンケート回答後にアイテムボックスに送られます」


私がプレイしているのはMMORPG,タルタロス。

全世界で販売数が1億本突破しているとんでもないメガヒット作品だ。メインストーリーはあるものの、建築や料理などのクラフター作業に加え自分の家を建てて部屋の間取りやデザインなど細かに設定できる上に自分で作成出来る。

必ずこれをしろ、と言う製作者の意図が無いためプレイしてから戦闘職一切せず言葉通り釣りバカと化しているプレイヤーも居れば片っ端から気に入ったNPCと結婚してハーレムを築き上げてるプレイヤーも居たりと本当に思い思いにこの世界を楽しんでる連中ばかりだ。

一番最初のパッケージでは中世ヨーロッパ位の技術レベルで、剣と魔法の世界。ドラゴンは居るし、ヴァンパイアも居る。

プレイヤー含めた人族と呼ばれる種族が、ヒューマン、ハイエルフ、ダークエルフ、ウッドエルフ、ドワーフ、獣人、半獣人。パッチ拡張に伴い使える種族や探索出来る地域がどんどん増えていく。

2番目の拡張ソフトで隣国のオケアノスにいけるようになり、自分達の国アルカディアには存在しない飛空挺が解禁される。技術力の差がこれだけあれば国ひとつ簡単に滅ぼせそうなものだが、流石はファンタジー。制空権は飛空挺よりドラゴンが上。それに乗る竜騎士が居るのだから、何百のイージス艦をもってしても高位のドラゴン数頭に叶わない。と言うバランス。

モンスターを狩る作業が飽きたから錬金するわ。で金と経験値が稼げるゲームの為どこまでも自由かつ、廃人作成ソフトと言われる所以である。

プレイヤー間でパーティを組む事も出来るが必須ではない。NPCとパーティを組めるし、パーティを組まないと勝てないイベントはないと公式が発表している。

なんてぼっちに優しい仕様なんだろう。

サーバー自体にプレイヤーはごまんと居るけれど、ソロを楽しみたいユーザーは意図的に他のプレイヤーを非表示に出来るのも配慮なんだろう。

ゲーミングPCなら兎も角、ギリギリで動かしてる側からしても嬉しいことである。

MMOである必要が無いって評価もあるけど、私としては有難いシステムである。



「現状に満足していますか」


随分と直球だな、おい。リアルでもゲームでもそれなりに楽しんでいるけれど。


→いいえ


「今あなたに足りないものは何ですか?(複数回答あり)」

生々しい質問だな、これ。選択式じゃなくて文字入力するタイプなのか。


回答:金


悲しいかな、現実でもゲームの世界でも金がものを言う。したい事があるなら先ず金が必要だ。

世知辛いことこの上ない。


「この状況を打破するには何が必要ですか?(複数回答可)」


回答:才能、努力、我慢強さ、信用出来る人


なす為の努力。努力を継続する為の忍耐力と言える我慢。そして自分が大切で信用出来る相手が居たらどんなに心強いか。


「誰と一緒に切り開いて行きたいですか?当ゲームプレイヤーであれば名前を入力して下さい」


ん、これは特定イベントを誰かと組んでクリアしろって事かな。

なんの迷いもなく、相棒と呼べる彼女の名を入力する。


「質問は以上です。最後に、竜は最高だと思いますか。理由を出来る限り回答して下さい」


このゲーム、主人公のプレイヤーはインヘリタンスと呼ばれ人族で在りながら竜の血を継いでいる。その為に竜詩と呼ばれる竜語(ドラゴンロアー)を口にする事で竜と同じ技や能力を発動することが出来る。

因みに600年前に現れたインヘリタンスが初代この国の王で、それ以降インヘリタンスと呼ばれる人間は現れてない。

と、ドラゴンはタルタロスのシンボルと言ってもいい。


回答:竜は至高である。権力や純粋な力のシンボルであり、長寿の象徴だ。知能が高く人間がそこに辿り着くことがない。高潔で誇り高く、味方であろうが敵であろうが非常に魅力的だ。

また、ドラゴンの肉に始まり牙や骨、鱗は貴重な錬金や武器防具の素材だ。血の一滴でさえ有用に扱う必要があるのは竜こそ最上である証明である。ドラゴン討伐を成した者は英雄とされ、ドラゴン討伐を目指す冒険者が後をたたないのは最大の誉である。


我ながらなんちゅう回答だ。

種類やランクによるけど、竜狩りはパーティを組むことが前提。突出したプレイヤーはソロ狩りが出来るが大体それを公表しない傾向にある。

理由は簡単、金魚のフンを量産するから。

ゲームでもリアルと同じくハイエナはどこにでもいるのである。


「そうです、そうなんです。竜最高ですよね!」


……うん?運営さん?めっちゃテンション高いですよ。


「それでは、葛城美琴さん。行ってらっしゃい」


え、何で本名が表示された?


今までゲーム画面を写していたモニターにノイズが走り、モニターと共に私の意識もブラックアウトした。




-----------------------



「おい、姉ちゃん。今から黄泉路を渡るってのに随分と余裕だな」


割と近い位置で聞こえる男の声に目が覚めた。視線を上げれば声の主が見える。金髪で蒼眼、精悍な顔付きでいかにも戦士みたいなガタイをしている。

ん?おかしい。

見慣れている自分の手が自分のものでは無い。褐色でどこぞのモデルみたく細く長い指。動かそうとして思いのまま動くから、この体はおそらく自分のものだろう。

木製の手枷をされており、手は握る位しか自由がない。


「いや…何で捕まったかすら身に覚えがないんだけど」


視線だけ動かして今どんな状況確認してみる。左を見れば甲冑を纏った兵士が御者をしている。荷馬車に乗せられてどこかに運ばれてるようだ。

自分が乗る荷馬車の前にも数台荷馬車が見える。

風や雨を遮る幌何て罪人にあるはずもなく。広がるのは今まで人生で見たことも無い雄大な大自然。

地面はコンクリートで舗装されていないし、何度も何度も土を踏み固められて出来上がったものだろう。眼前に広がるのは、幼い頃映画で見たロビンフッドが住むシャーウッドの森のようで。

日本の田舎に住んでいるとはいえ、手付かずと言い自然を見たことは無い。どこに行こうとも文明はどこかしこに散らばるものだから。


「姉ちゃんも運が悪いよな。偶々俺達と同じタイミングで国境越えたもんだから帝国に捕まって」


へえ、そうだったのか。右隣はヒョロ長くいかにも軽薄そうな男、正面には先程から話してくれる金髪の男。その隣には怜悧な目をした男性が猿轡をされた状態で拘束されている。上質そうな毛皮のコートを羽織り、中にレザーアーマーを着ておりを軍人なんだろう。多分偉い人じゃなかろうか。金髪の男もレザーアーマーを着てるし、戦う事を生業にしてるかもしれない。プレイトメイルは頑丈だがどう考えても長期の冒険には不向き。軽くて重ねる事で強度が増すレザーアーマーは可動域が広いし、丈夫だという。軽くて丈夫なものは世界が違えども重宝するものらしい。


「お前達、無駄口を叩くな!」


前方にいる兵士にお叱りを受けた。

そりゃあ罪人が和気あいあいとお喋りしてるのだ。空気詠人知らずとはこの事だ。


金髪の男はロイドと名乗り、彼の隣に居るのは首長のイアソン。アルカディアという国は複数の首長が土地を治め、その中のいずれかの首長が王となる習わしだ。

イアソンは自分が王になるべく、各首長が勢揃いする会議で現国王を声で殺したらしい。で、集められたのは反逆者と反乱軍一味。


もしかしなくても、そうだよね。

MMORPG,タルタロスのオープニングだ。



この世界の水先案内人と呼べるロイドからチュートリアルを受けるのが本編なのだが、既にそのルートから外れた私はぼっち。

死んだ兵士の斧に手枷を叩き付け手が自由になると、ステータス画面が表示された。

走ったりジャンプしたり、殺した兵士から装備品物色したりするだけで経験値が入りパラメータと技能値に振り分けられる。

日本に居た頃空手はしていたが獲物を使った競技は一切していない。それでも斧を持てばそれらしい動きが出来るのはマンガやアニメのお陰だろうか。

弓など1度も弾いた事がないのに、番え、引き、放つ。の動作が体に馴染んでいる。残心何て必要ないから、目標を捉えて正確に放つのに最適化されてるようだ。

水路を抜け出たのは砦の防壁外。

軍用拠点として利用しているのもあって、砦だけではなく高く積まれた防壁の中には商隊用の宿泊施設やらも生活する為の施設もあり結構広い。

防壁の中だと帝国の連中に見つかる可能性が高いし、外に出れてホッと息をつく。時間経過と共に追跡は難しくなるし、今のうちに距離を稼いでおこう。



ふと気付く。1日歩いてるけど疲れがないし腹も減らないし、尿意にも襲われない。極限状態なだけなんだろうか?

走るとスタミナゲージが減る。ゼロになると、両膝に手をついて肩で息をする位キツいのだが数秒後に最大値まで回復する。

山道を走りながら下りるってトレイルランじゃん。まさか自分がトレイルするなんて思わない。

砦から出て1日走り続けたところ山賊がねぐらにしていた鉱山を発見。私を見つけるなり武器構えて襲ってきたし、話す余地などない。弓で目を射抜いて、ダガーに持ちかえ頸動脈を裂く。相手に対する怖さも自分の手で人を殺めたけれど何の後ろめたさも罪悪感も感じない。

金目のものを剥ぎ鉱石をツルハシで掘る。

鉱脈は勝手に視界に入るとゲームウィンドウが開きなんの鉱石か鑑定してくれる。採掘知識なくても適正量手に入るのは正直有難い。


>鑑定眼を得ました。

称号「採掘師見習い」


……うん、武器や物のステータス見える時点で鑑定出来てるって突っ込んじゃダメなヤツだ。



そこから4日走り続けた先に森の町、アデレードに到着。門番の兵士に事情を説明すると、こちらの方にもドラゴンが目撃されたためすんなりと町に入れてくれた。

間近でドラゴンを見たため記憶が曖昧と言うのも信じてくれたのも有難い。

気のいい鍛冶師に皮のなめし方から、武器の打ち方、研ぎ方を教えて貰い作業場を使わせて貰う代わりとばかりに死体から剥ぎ取った鎧やら武器を売り払った。

村周辺の薬草を採取して、錬金術もどきをやってみたり。鉱石からインゴットに形を作ってから鎧や武器を作ったり。


ゲーム上に存在しないが、実際あるものをここで発見出来たのはかなり大きい。

【冒険者ギルド】

TRPGをやってると馴染みの組織。国家権力に対して中立であり、それぞれの国の都市部に点在する。

依頼内容は薬草採取から護衛、水路の清掃やモンスター討伐など多岐に渡る。

自衛手段を得る為にギルドの戦闘講習を受け、ひたすらレベル上げに勤しむ。


※レベルが1上がる事にスキルに1ポイント割り振ることが出来る。HP,MP,STは上限が100上がる。


ジェンド(葛城美琴):lv1(転生時)

HP:100/100

MP:100/100

スタミナ:100/100


lv20

HP:2100/2100

MP:100/100

スタミナ:100/100


片手武器:lv50


アームズマン(1/5)

要求Lv: 0, 20, 40, 60, 80

片手武器のダメージが(20%, 40%, 60%, 80%, 2倍)増加する。


クリティカル

要求Lv: 50

移動せずに強力な攻撃を繰り出すと、ダメージが25%追加され、敵の首を落とすことがある。


クリティカルチャージ

要求Lv: 50

前にダッシュしながら強力な攻撃を繰り出すと、2倍のダメージを与えられる。


二連疾風(1/2)

要求Lv: 30, 50

二刀流の攻撃が(20%, 35%)速くなる。


隠密:lv50


穏術(1/5)

要求Lv: 0, 20, 40, 60, 80

隠密行動中、(20%, 25%, 30%, 35%, 40%)発見されにくくなる。


羽根の歩み

要求Lv: 40

踏んで発動する罠を作動させない。


サイレントロール

要求Lv: 50

隠密行動中にダッシュをすると、静かに前転を行える。


バックスタブ

要求Lv: 30

片手武器で不意打ちすると、ダメージが6倍になる。


デッドリーエイム

要求Lv: 40

弓で不意打ちすると、ダメージが3倍になる。


暗殺者の刃

要求Lv: 50

ダガーで不意打ちすると、ダメージが15倍になる。


錬金:lv60

錬金術師(5/5)

要求Lv: 0, 20, 40, 60, 80

作成する薬と毒の効果が(20%上昇, 40%上昇, 60%上昇, 80%上昇, 2倍)になる。


医薬師

要求Lv: 20

作成するHP、MP、スタミナを回復させる薬の効果が25%上昇する。


毒殺者

要求Lv: 30

作成する毒の効果が25%上昇する。


強力な毒

要求Lv: 60

武器に塗った毒の効力が2倍続く。


慈善

要求Lv: 30

作成する薬の有益な効果が25%上昇する。


鍛冶師:lv50

軽装備:lv30

回復魔法:lv30


自分の趣味でしかないけど暗殺者でしかないね。これ。

色々手を出してるけれど、村の連中は私の事を薬師として見てくれてる。

素材は村近辺に自生してるから材料費はタダ。薬効は自分で毒味して、他の錬金素材と掛け合わせる。出来上がった物を試飲する作業をエンドレスリピート。

元々簡単な怪我に対する応急処置程度は出来ていたし、生傷堪えない田舎に薬師が来たとあればあっという間に出自関係なく人気者である。

聞けば首長お抱えのヴァナ・ディールには医師や薬師、聖職者は居るがわざわざこんな辺鄙なトコには来ない。

先達の教えである生薬と対処療法で今までやってきたと言うのだから凄い。ゲームとか関係なく昔の人は本当に逞しい。

ポーション作って売っていたら知らぬ間に結構なお値段で飛ぶように売れるようになり何故かこの村の新たな産業になりかけている始末。

ヴァナ・ディールに報告に行く事は最早なかったのことになり、何故か村に私の家を建てる話が進んでいた。

ここまでお読み頂き有難う御座います。

出だしからお察しの通りRPG作品を元にして書きつられています。

この作品にこういう要素があれば、と自分の趣味全開で書き連ねています。

ゴール自体設定してないので、投げっぱなしになる可能性もありますがお付き合い頂けると光栄です。

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