空の旅行
使用人に、いや、メイドだったな。アケドラタツクロの強い推しだ。助けられてるし聞いとくか。
彼女らが着てるのは、メイド喫茶に見るようなのではなく、ハウスキーパーが着ているクラシックなメイド服だ。
メイド長は少女ナサキに決まった他に、メイドの面倒を見ていたアケドラタツクロ部隊の女性アンナさんはうちの家宰となった。うちは別に貴族でもなんでもないんだけどな。
いかにも面倒見のいい秘書って感じだけど。
メイド達に見送られながら久しぶりの、空飛ぶ車に乗り込む。名前考えとくか。
「最初はどこに向かうですので?」
とりあえず、ドラゴンに転生した奴がいる、この星最大の大陸にはいかない。危ないことは基本しない主義なのだ。
「アメリカとカナダっぽい大陸向かうかな。あそこはコテコテの異世界風の国だし、ユナイテッドステイツグローリーこと栄光合衆国に行こうと思う」
この国の名前も転生の匂いするなぁ。あそこは色んな国の転生者が行ってるけどあえて文化レベル低くしてるんだよな。
転生者無双させるために。
空の旅中メイは考えていた。屋敷でのミラとの会話だ。
《いくら大切な妹でもジンは渡さないよ、ジンは私を離さないって言ったもん。でも、私とジンが嫌がることをしなかったらメイの好きにしていいよ》
(そんなの無理だよぉ、ミー姉の嫌がることしないと兄ちゃんにアプローチ出来ないし、しなかったらメイは妹のままだし、ダリア様。メイどうしたら)
同じ頃ミラも考えてた。
(ずっと家族同然のメイにキツイこと言っちゃった。でも結婚してる人にアプローチしちゃいけない決まりなんだから。
でも、もし、本当に私とジンさんが嫌がらないでメイが幸せになったら嬉しいな。でも、私悪い女だから……
ねぇ、私と私の大切な物守ってねジンさん)
暗い表情をしてるミラに気付いて頭を撫でるジン。
(目敏いのか目敏くないのか微妙ですので)
エッゾは日本の田舎と街中をごちゃまぜだったけど、栄光合衆国はもろ中世風ファンタジーだ。
中世じゃなく風がミソだ。こっちの転生者もオタク多そうだな。
だって、アメリカならポートランド辺りの場所なのにエヴァー州って、上のシアトルっぽいのがスラダン州とか。オレゴンにもワシントンにも被ってない。
首都がジャパニって所も海外のアニオタ感強い。
まずは、定番の冒険者ギルド、いやここは商店ギルドでお金を作るか。
カランコロン。
喫茶店ぽいな、こういうの少しは待ってたんだよ。テンプレ的なの!まぁ、テンプレ外しでショウ倒せたから良かったんだけど。
「いらっしゃいませ!」
「すいません、海の向こうの大陸から来たんですけど物を売ってお金が欲しいです」
この星はヒト科の文字と言葉は共通だ。第2言語で国の言葉を作って良いそうだ。守らない国は繁栄しないとか。
いや、罰則厳しいよ神様。
当然事前に常識チートでこっちの情報は調べてる。
「あの海を超えれる人がいるとは、どのような物がありますか?」
「これなんですけど」
ミスリルだ。エッゾではお高め金属程度だけどこっちでは希少だよね?
攻撃は魔法銃メインの戦い方のこの国は魔法金属の価値が更に高い。
「少し待っててください!オーナー呼んできます!」
慌てて2階へ登る店員。すぐに2つの足音が降りてくる。
「えっと、このような金属をこんなにも個人が持つなんて海の向こうでは普通なんですか?」
「これは高品質の自負がありますが、向こうではミスリルはお金があれは誰でも好きなときに買えますよ」
交渉の結果ミスリル500gで金貨千枚だ。エッゾとのレートの常識はと、
『交流もない国の貨幣に為替も常識もへったくれもないですので』
とりあえず買い物してくか、こんな町並みだとVRみたいだな。美人な嫁と義妹とヴィティと異世界観光ゲーム。
これなんてエロゲ?
「よお!兄ちゃん!連れてる女の子もし奴隷だったら売ってくんねえか?金は弾むよ?」
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