常識チートは非常識
「チーム分けしたあとジンは強力な魔法ばっかり使って神将達を倒すように俺らに言ったんだよね」
「私はアイテムボックスだったけど」
「そうしたら兄さんがショウは絶対大量のエネルギーを使って魔法対策するだろうって」
「魔力そのものを!」
「使えなくなったのは驚いたぞ」
あっ、メイのポジション奪われてる。
「途中からカサネ様達に許可を取ってショウ関連のエネルギーはヴィティが集めてたですので。対策を無効化する対策ですので」
「エネルギーの無駄遣いは出来ないし他に何か仕掛けてるかもと様子見てたんだけどさ、勝利を確信して大事なこと口走る愚か者がいたから思わず笑っちゃってさ。ごめんごめん!」
「愚か者はお前らだ!残りのエネルギーを使ってもう1度逆転してやる!」
「言っただろ?大事なことって、知の神様の眷属の前でエネルギーを8割使った宣言したんだ。残りの2割もとっくに対策してんだよ!」
「お前ら!俺のエネルギーを好き勝手使いやがって!しかも神でもないアホそうな猫が独り占めだと?常識がないのか!!」
「本当にそう思うよ。ボス相手に真正面から戦わず搦手を使って、しかも成功するなんてさ。普通失敗するけど、そこからの逆転劇がテンプレなんじゃない?」
「ジンはたまに突拍子もないことして私をヤキモキさせるけど、ここぞという時はすっごく考えて私達を守って来たんだから」
「それにな、俺はここに来てから普通のテンプレに遭遇しなくてさ、だからテンプレなんか知らんしお前に常識がどうとか言われたくない、それにな」
息を吸って溜め、そして拳を握り込み、散々皆に受けた扱いを言ってやる。
「俺の常識チートは非常識なんだよ!」
念願の黒幕を思いっきりぶん殴ってやった。
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拙い文なので誤字脱字多いと思いますが報告等あれは対処します。




