閑話〜皆の考え〜
〜アケドラタツクロの狙い〜
この世界の危機を救いつつ俺の直轄部隊を鍛え直すチャンスが来た。
一気に強くなったのは嬉しい誤算だけど増長したら良くない。孤児院の皆の強さを見せつける為に強さに自信があるやつをニーナとホーのチームに選んでおこう。
ジンとその妻をミラはもっと強いと言い聞かせ。
旅して分かったけど、エイト君って俺と同じ素質あるなぁ。頑張れよシル!
効果は抜群だ!!
あのように強くなるための目標が目の前にあるとやはり変わるのだ。今までは俺しか強さの目標がなかったけど、それを遥かに越す強さだ。
でも強さだけに拘らないようにするのも俺の役目だな。
それにしてもジンはセツナの発明を俺がやったと勘違いしてるの多いな。錬金術の基礎はセツナの物だぜ?
〜ヴィティの悩み2〜
またやってしまったですので。
ウアジェトの知識を辞書にするのを無理と言ってしまったですので。
でも、"手持ちの"材料で付与を施すのは出来ないのは事実ですので。
そんなこと考えてたら2人の未来設計図にヴィティが入ってるですので!
ミラ様はまだしもジンはこのヴィティのサポートが必要ですので!
しかし、魔力固定を完全にしてないとはいえ、結婚した人に惹かれるってことはよっぽど魔力の相性を乗り越えるだけの何かがあるですので。
ジンのどこに魅力があるですので?
まあ、悪い奴ではないですので。
〜シルの不安〜
宿屋にて
私が惚れた男エイトは素晴らしい男性だ。勿論ホーエンハイム殿やジン殿も素晴らしいがエイト殿だって勝るとも劣らない。
だからそれ故に不安なのだ。そうこうしてる間にエルフ女性3人の冒険者を助けたら名前と彼女の有無を確認されてる!
お前らはエルフとだけしか結婚しないんじゃなかったのか!
この前の街だって路地裏で絡まれてる女性を助けたり、定期便が魔物の群れに襲われてるのを発見して殲滅したら領主の娘に言い寄られたり、
どの娘も私より女らしく可愛い人ばかりだ。
一緒にいて何も進展がない私にチャンスはあるのだろうか?
ん?ドアを叩く音だ。
えっ?これはエイト殿が私の装備一式を全部作ってくれたのか!気に入らないなんて、売るなんてとんでもない!私はこれを家宝とすることを誓おう!
装備をする前にそれらをギュッと抱きしめる私。あぁ。なんて単純なんだろう。
また、ドアを叩く音が。
「それシルさんに渡したのね。メイがいいこと教えてあげる♪
その装備の素材は兄ちゃんから貰った奴をエイトが自分で産み出して掛け合わせたの、そしてメイが装備作るの手伝おうか?って聞いたら、これは1人で作りたいんだ。ってね
エイトはあんなんだけど、シルさんのこと蔑ろにしてる訳じゃないですよ」
ふふ、シルさんの左手の篭手に、エイトとお揃いの弓射出機能が付いてるの分かるのいつかしらね?
エイトなりのお揃いの指輪のつもりなのよそれ。
私にもミー姉みたいに王子様来ないかなー。
〜ミラの不安〜
ジンさんはすぐに1人で抱え込む。もっと私が支える妻にならなきゃ!
見ていて不安になるけど、私のことを想ってくれてるのがわかるからつい嬉しくなっちゃうし。
私もヴィティちゃんに話すくらいの感じでいいのにな。
でも信者の人に話してる姿も良かったり。
まずはジンさんの1年パーティー頑張ろう!!
また、私がジンさんに弱いところ見せちゃった。でも私の過去も全部受け入れてくれたんだ。
ずっと結婚してから不安だったんだ。ジンさんを騙して結婚した気がして。でも大丈夫だった。
明日から頑張るから今日は甘えてもいいよね?
〜メイの初恋〜
私って嫌な娘だ。自分から何もしないで兄ちゃんが結婚してから未練がましいことして。
でも、兄ちゃんが貴族になって私もなんて考えてた罰かな。大好きなミー姉にも悪いし。
私には夢がある。先生みたいな先生になること、ダリア様みたいな大人な女性になること、そして物作りで好きな物を作り続けること。
この夢は諦めないで頑張る。
だから今は悲しんでもいいよね?
〜???〜
夢を見た。地球での夢だ。
俺はヌイアの山奥で嫁と2人暮らしをしている。
子供にも恵まれたが山奥は嫌だと出ていってしまう。
まあ、たまには帰ってきて親孝行してくれるからいいんだけど。
男になって何億年も、いや、兆は越したかな?それだけの時を過ごしてきた。
名前はあっちで女だった時の名前を捩った物だ。名字と名前を入れ替えというか、間に棒入れたりみたいな?
錬金術の名が未だに残り、夜のお店も作ったのは未だに残ってるのを聞くのは嬉しい。
ただ、都会に出て普通の寿命で死にたいという子供も中にはいるのだ。俺も妻もそれは悲しい。
錬金術は元カレの影響なのは腹立たしいけど漫画に罪はない。大体アイツは仕事忙しいとか転職勧めてるのにしないし、自分より私ととの時間を大切にし過ぎるし、あのままでは身体を壊していつか死ぬ。そうなるのは嫌だった位には好きだったな。
私が年下なの気にしてがっつかないで清いままだったし。今では俺の方がずっと年上になってるけど。
まぁ、アイツも元気でやってればいいな。嫌いで別れた訳じゃないし。
子供がムロオニ周辺で凄い金属を見たって言ってたし、たまには凄腕錬金術として妻と見に行ってみるかな。
閲覧有難うございます。
ブックマークしてくれた方本当に感謝です。
ポイント付けてくれた方も感謝しています。
書く励みになっています。
拙い文なので誤字脱字多いと思いますが報告等あれは対処します。




