ちょっとした変化
山籠りの効果も出てきたところで地形も変わってる。
山の次は海か。
「おかしいですので!」
「どうしたのヴィティちゃん?」
「ここから信者の反応がしてるのに何もないですので」
となると目に見えない何かをしてるのか?
どこから感じるか聞いたところ。
「目の前の海全部からですので!!」
「となるとここで魔物と戦って死んでか、自殺してかして海に小細工をしてる可能性が高いか。」
「そしてこの海が身体に付いたり飲んだりした冒険者が外に出て、ダンジョン周りの土地を悪くしているの?」
「おそらくですので。ジンの魔力で調べて、ヴィティの権限が及ぶ範囲で照らし合わせたらそれが1番高い可能性ですので」
となると、この海を正常に戻して、尚かつ小細工の仕掛けをされないようにしなきゃいけないのか。
「ミラ?俺がいいって言うまで目を瞑ってられる?」
「出来るけど、どうしたの?」
とりあえずミラにお願いして、アレに話しかける。きっと気付いてる筈だ。
「ここの管理者さん、今の話を聞いてましたか?ここのダンジョンの1部が信者か神将に汚染されてると思いますので対処できるならお願いします」
何故目を瞑らさられたか理解したミラが服の裾を掴んでる。
うわ。いきなり目の前に出てきた。なるべく空間が曲がったり光と出てくる演出が欲しいとこだ。そしてキモい。
「その説は同族がご迷惑を」
しきりに頭部を下げる巨大ウデムシ。バッタと違ってまともっぽい。
結果、ウデムシがいなくなったら魔物が押し寄せて来るので全部色んな方法で倒して欲しいそうだ。それのエネルギーで対処を賄えるらしい。
ドロップはいらないと言っておく。治すのが先だ。
今回は魔力でのステータス補正分も遠慮しようとしたが、それは世界の理なので自分ではどうしようも出来ないと断られた。
ミラに管理者がいなくなったことを伝えて戦闘準備。
折角色んな方法でと言われたんだから使わなかった武器とかもって!
目の前の海から沢山の魔物が現れた。視界を埋め尽くす程に。まずは雷魔法を使い殲滅をする。残った魔物はミラが焼き尽くした。
するとまたすぐに同じような量の魔物が現れる。
さっきと違う魔法を使う→魔物が現れる→投擲武器を使う→魔物が現れる→無限ループ。
どれほど倒しただろう。山籠りの時よりも強い魔力を使い倒してる。明らかに前の階より強い魔物ばかりだ。
本当にエネルギーとマナの採算取れてるのだろうか?
っと。終わったみたいだ。精神的に疲れたな。ミラもげっそりしてる。
「ジン!海を魔力で調べるですので!」
うん。さっきと違い変な魔力や変な残滓も残ってな、残ってるというか、なんだこれ?
「ショウ様の考えた仕掛けを見破り、浄化を穢すとは何者か?」
海から魔法陣みたいなのが浮かび上がりエルフらしき男が出てくる。
わざわざ魔法陣の演出をするのはショウの拘りなのだろうか?
「お前らに借りがある者だよ。大人しく知ってることを話せば苦しませないで殺してやる」
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拙い文なので誤字脱字多いと思いますが報告等あれは対処します。




