ドライブ
「いやっほぉぉぉ!でーすーのーでー」
「空はヴィティの物ですのでー!」
ずっとこれが続いてる。ヴィティからの声が頭の中にずっと鳴り響いてる。
今俺達はタミキの街へと向かっている。そこに信者の反応があるそうだ。
だけど、ずっとヴィティがはしゃいでる声がこっちに伝わってる。
ヴィティに頼まれセスナのようなハングライダーのような乗り物を作った(エイトとメイが)
で、あのテンション。ヴィティの声ミュート機能付いてないかな。
俺とミラは2人で車で移動中。
「司令官!前方に襲われてる馬車発見ですので!」
誰が司令官だ。こっちの馬車は基本動力はゴーレムと魔力で動く。自動馬車といい馬の要素どこいった。
スピードを上げて駆けつけたら、襲っていた奴等に囲まれた。軽く10人はいる、いや伏兵なのか他にもぞろぞろ現れた。
こっちも駆けつけてる間に臨戦態勢は既にとっている。来るなら来い。
「お前らも盗賊の仲間か?」
あれ?どういうことだ?
「遠くから見たら一方的に襲ってるようにしか見えないから来ただけだ!証拠がない限りこちらからは何もしないが攻撃してきたら反撃はする」
この前ペアリングで低く見られたのでちょっと強気に。
「反撃ってこの人数差だぞ?常識的に譲るのはそっだぞ?見たことない高級馬車乗ってるからって、おい!こいつペアリングしてるぞ。やっぱり頭お花畑かよ!」
畜生。強気に出たら状況把握出来ない奴扱いかよ。
横のミラが怒ってる。この間といい連続してペアリングを馬鹿にされたからだ。
最近馬鹿にされるし非常識扱いもムカつく。さて、どうしようかな。
「よせ。そんなこと言ってると野党だかわからなくなる。俺達はここらへんを警備してる者だ。タミキの領主と契約を結んで移動商人を襲う奴等を排除しているフィリップで、今絡んだバカはジョー」
話のわかる人登場。どうやら定期便の通らないルートを通って村や町で行商する人達を襲う奴等を取り締まってるらしい。
お互い挨拶を済ましタミキに再度向かう。何故か思ってたのと違う展開になったけど気にしない。テンプレとは無縁なのだ。
道中立ち寄った所で人助けしつつタミキの街に到着。
ワイバーンがいたこと以外は簡単な依頼ばかりだった。
タミキの街は広さも上位で道路整備に米等の農業と手広くやってる。そのおかげか他種族と諍いが少なく色んな人種がいる。
「ジートルドさんは長だから仕方ないけど、人型の人はこっちの方でも紹介すれば良かったかな。来てからこの街のことわかったし」
そう呟いた瞬間ミラがギョッとした目で俺を見た。
「えっ?ジン?冗談だよね?
多分あそこの人達は友魔の人と付き合ってたり好きだったりしてるから纏まって人里から離れてると思うよ?
ジートルドさんだって1番にダリアさんのこと心配して皆に紹介してたし、見た目怖い人だったらアバスさんとか他にもいたし」
まじかぁ。俺って本当にそういうのわかんないんだな。
アバスさんはバジリスクの友魔だけど、蜥蜴とか好きで日本にいるときはゴキブリ相手に無双してるの見てたからカッコいいとしか思ってなかった。
「ジンの鈍感は今に始まったことじゃないですので」
タミキ近くになり車に戻ってるヴィティに突っ込まれた。
あの乗り物の名前はスーパービューティーヴィティ号と1番センスの無い名付けをしていた。持ち物に名付けは許されるんだ。
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拙い文なので誤字脱字多いと思いますが報告等あれは対処します。




