人助け
ムロオニの不定期祭りシーサーペント祭りを堪能し、海鮮物や純度の高い塩を大量に手に入れムロオニでやることは終わった。
一応街の外にワープゲートは繋いでる。どこで何があってもいいようにだ。
ムロオニの宿屋をチェックアウトし北門へ向かおうとすると呼び止められた。
「すいません!貴方がたはこれからイベッカの街へと戻ららるのですか?」
戻るも何も初めていくんだけど。
いや、そうか門の衛兵からしたらイベッカから魔物道を突き進んだ冒険者となってるのか。
「はい。そうですけど?」
無難に答える。お願いごとが来そうな感じ。
「実は貴方がたを腕利きの冒険者と見込んで依頼があるのですが……」
「とりあえず話だけでも聞かない?」
ミラがやる気を出してるので頷き話を促す。
なんとなく予想してた通り開拓の手伝いだ。ムロオニの、領主自らの依頼。衛兵の報告だけで直接来るとはフットワークが軽い。
これといってすぐに動く用事がないし、イベッカ方面の道なのでミノタウロスも十分確保出来る。
冒険者ランクもミラと一緒に上げれそうなので快諾した。俺達のやることは魔物の排除と森の木を伐採して道の確保。それ以上はムロオニがやることになった。開拓中の魔物は倒した人の物だ。
話を詰める上で12歳になれば魔物を倒してランクは上げれないけど、討伐ポイントは貯めておけるらしいことを知った。勿論15歳以上の冒険者がいないと換金や精算は出来ないのでポイントは折半だ。13歳でポイントの分配は自由に出来るらしい。
そして何より開拓全部終わる前に100kmほどインフラ整備を手伝えばいいので、早ければ年単位で拘束されることもない。
口頭だけじゃなくギルドをしっかり通して契約書にサインした。仕事は明日からで昼と夜のご飯は出る。護衛も兼ねて森の中で生活と。ここまでは問題ないな。
「いやー。助かりましたよ。あそこには強い魔物も多いし、魔物擬きの集落が近いしで」
いや、ちょっと待って!契約書に書かれていない内容が飛び出してきた。なんだよ魔物擬きの集落って?
「そのね、騙してた訳じゃなくて、会話が出来る魔物達が自分達は敵対しないからほっといてくれとね、また強いから手を出すのも怖くて、しかも獣人を見たって情報もあるくらいで、その獣人も魔物と手を組むなんて魔物擬としか言えない」
領主とさらに話をして、その集落に向かうことになった。言葉を話す魔物の情報を聞くと色んな魔物の寄り合いらしい。
で、そろそろ集落があってもいいくらいなんだけど。
「私が探索魔法使ってもいい?」
「じゃ、お願い」
今森で使ってた探索魔法は自分を中心にドーム型に広げる方式だ。死角もカバー出来るので見通しの悪い森では1番使いやすい。
今ミラが使ってるのは円状にする方法。
カバー出来る場所が限られてる代わりに、魔力の消費が少なく遠くまで飛ばせる
「あった!このまま歩けばすぐにつくはず!」
しばらく歩いてみると。おっ、集落見つけた。それに誰かいるっぽいな、声を
「止まって!!」
なんと普通の人間の女性だった!
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拙い文なので誤字脱字多いと思いますが報告等あれは対処します。




