閑話〜あれこれ裏話〜
〜キスまでしかしてないですので〜
「ごめんなさい!ずっと部屋を占領しちゃって!」
ガバッ!と音が聞こえそうになるくらい頭を下げるニーナさん。
「ありきたりだけど、こんなときはごめんなさいじゃなくて?」
「ありがとうジン」
「兄さんありがとう。来年には結婚するんだ!」
新婚旅行に行ってる間に誕生日迎えてたホー。不吉なフラグっぽい事は言わないでくれ。
「しっかしあの2人が兄さんと旅するのかぁ」
「何、時間はあるんだ。いつか俺達も旅をしよう!」
〜ヴィティの心情〜
ニーナとホーエンハイムのいちゃつきはジンとミラ様並の甘々だったわけですので。
空気を読んで2人の前には姿を出さなかったわけですので。
カサネ様の考えは全部大当たりだったですので。
ちょっと楽しいなんて考えてるわけないですので。
まぁ、暇つぶしにはもってこいなわけなのですので。
思考を読むのはたまににしてやるわけですので。
カサネ様の言葉を思い出すヴィティ。
期間は特に設けてない。君がいなくなっても能力にセーフティをかけてある。もちろん彼がいてほしいって言ってるのに辞めるのはなしだよ。それ以外は君達で話し合って決めればいい。
この楽しいやりとりがずっと続けばいいのになんて思ってないわけですので
〜ウバリの冒険者〜
最近外れの余所者達が屋台をやってるとか。まぁ、俺は子供は嫌いじゃないし俺自身もここの産まれってわけじゃねぇ。
狐のガキは真面目で見どころはあるな。一緒にいる見た目大人な嬢ちゃんも元気でよろしい。
ホントは冒険者ギルドに所属してなくても魔物は倒してもいいし、14歳ならなくても外には問題なく出れる。換金しないで自分で食べて、魔石は商会ギルドに持ってけばいいんだからな。
でも、ここらの魔物は強くないとは言え、女子供しかいない連中は一攫千金を狙うより中で小遣いをチマチマ稼ぐ方がいいに決まってる。
外に行っておっちんでも寝覚めが悪いし門番の兄ちゃんも物分りがいい。
ウバリの皆も根っこは悪人は少ねえはずだ。とりあえず食ってみるかな、美味かったら誰かに話すかも知んねえしな。
〜冒険者家を買う〜
私は不動産ギルドに属する不動産経営者だ。
ポロッサで、決してトップの人気や売上では無いが、信用第一でやってきた自信がある。そのおかげか知る人ぞ知ると言った店になりつつあるのが嬉しい。
未だに現場でお客の満足した笑顔を見るのは良いものだ。
ギルドを通して不動産経営者全員に通達が来た。似顔絵の名前の者が来たら精一杯の誠意を見せろと。
アケドラタツクロ様直系のフジーラ家の御方からだ。もし来たら無礼は働けない。部下に緊急案件として即動かせた。
何が決め手となったかはわからないがうちに来た。ジン様とミラ様はやはり夫婦であるようだ、家を探していて、賃貸では無く購入。そうか!やはり屋敷だな!
うちの持ってる最高の物件へ連れて行こう!
どうやら屋敷はお気に召さないようだ。
予算を聞くと確かに冒険者ランクからみたら稼いではいるけど上位ほどではない
普通の家に普通の接客ね。どうやら私のポリシーを忘れていたようだ。必要な人に必要な場所を。見るのは値段ではなく心。
後日アケドラタツクロ様直系の現当主からお褒めを頂きお礼を言われたが、初心を忘れない大切さを教えて頂きこちらがお礼を言いたい。
〜指輪について〜
「ジンは指輪はお揃いにしないですので?」
「いや、指輪は恋人同士のやつだろ?ペンダントしてるし、ミラに指輪6個は派手じゃないか?ミラはもっと落ち着いた感じが似合うし」
「夫婦がペンダントの他にお揃いの指輪送るのは付き合いたての気持ちを忘れないでって意味があるですので。1度送ったら外すことはお前に飽きたということですので」
「えっ?お揃いの指輪くれるの?」
「ミラ!いつからそこに?」
「ヴィティちゃんがお揃いの指輪ってところから。指輪待ってるね!」
最初からじゃん。まあ、嬉しそうだし、いっかな。
薄いグローブも一緒にプレゼントして中に5個、グローブの外に1個着けることになった。グローブにはスキンケア関係の付与魔法を施して送っている。
この夫婦でお揃いの指輪はこっちの世界でもいわゆるバカップルしかしてないファッションだと知るのはまだ先の話。
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