薬をどうするか
宿屋の延長も済ませてどのくらい経っただろうか?
出来た。薬の完成だ!ミラにはまだ成長してほしいので飲まないでもらう。これが不死の薬なら飲んでもらうけど不老長寿なのだ。成長してほしいので20歳過ぎてからミラの判断に任せる。
早速孤児院に持っていこう!
久しぶりの部屋に着いて懐かしい気持ちになる。
ドアを開けると走り回ってる男子が俺達に気付いた。
「久しぶりー!今先生呼んでくるね!」
「ちょっと待って!ニーナさんと話したいことあるんだ!ニーナさん呼んでくれる?」
「先生やホーは呼ばないの?」
「うん。まずは3人だけで話したい」
2人きりにならなければとミラは納得。
俺とミラの部屋にニーナさんに来てもらう。
予感があるからだ。この薬を知ってから、いや、ミラと付き合ってからのニーナさんに今は違和感しかない。
「いきなり現れて急に呼んでごめんなさい」
今日はお休みで皆と遊んでたからと笑顔で手を振るニーナさん。
ミラはずっと真面目な顔をしてる。
「実は薬を作って、これは孤児院の皆の分。それの説明と管理をニーナさんにお願いしたい。でもその前に確認をしなきゃいけないことがあるんです」
ハッとした顔をするミラ。俺の意図に気付いたかな?
「ニーナさん、寿命のこと聞いてもいいですか?俺は来るとき延ばしましたし、ニーナさんも、もし延ばしてたらって気付いて。
俺はミラと長い時間生きてくつもりです。そのために今日持ってきた薬を作りました。もし、寿命のせいで誰かと恋愛したくても遠慮してるとかありません?」
「お姉ちゃんもしかしてホーの気持ち気付いてたの?」
恋愛話が好きなニーナさんがホーの気持ちに気付かないなんてありえないだろう。
ミラの言葉を切っ掛けに泣き始めるニーナさん。
来るときは、商人なってエルフのイケメンとなんて考えてたらしい。
でも孤児院で働きそんな当時の考えを忘れてたらホーの好意に気付いた。
でも歳を取らずに永く生きる自分はホーと結ばれちゃいけないと考えてた。(彼女や奥さんが若いままって嬉しい気がするけど神妙に頷く)
でもホーに嫌われるのも嫌で思わせぶりな態度をとる嫌な女である自分に引け目を感じていたと。
「気になるなら全部ホーに話せばいいと思うな。私はジンと色々あったけどやっぱり素直に気持ちを伝えたから今幸せ!」
(全部俺がやらかして)色々あったからな。うん。今の距離も最初は恥ずかしかったけど、気付いたら心地良くなってたし。
というかミラが11歳とは思えないほどしっかりしてる。
「ねっ?ホー?お姉ちゃんのこと嫌になった?」
ドアに向かって話すミラ。向こうにホーがいるのミラも気付いてたのか。ちょっとホーに妬く自分が小さい。
ニーナさんとホーを部屋で2人にさせて出ていく。薬を渡すのは夜でいいだろう。
メイとエイトだ。駆け寄ってくるエイト。尻を叩きに来ない。どうした?それはそれで寂しく感じる。
「あの、お兄ちゃん。新婚旅行が終わったらメイと2人の旅に連れてって」
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拙い文なので誤字脱字多いと思いますが報告等あれは対処します。