ドロップマラソン
「テンプレイベントがあんまり起きてない」
?マークを浮かべて首を傾げるミラ。
探索と狩りを怠らず話を続ける。
「俺達の国ではこうやって違う世界に来る物語が沢山あるんだ。その中では、
来てすぐにドラゴンや、すっごい強い魔物を倒して有名になったり、冒険してたら王族を助けて国のお偉いさんと仲良くなったり、それどころか国王になったり、
腕は凄いけど気難しいドワーフのおじさんに気に入られて強力な武器を作ってもらったり、神様になったり、
前人未到のスピードで冒険者ランクが1番上か、新しく作られた最高のランクになったり。色々とさ」
ハーレムや美少女関係は話さない。物語の美少女ハーレムより目の前の大好きなミラ1人が大事に決まってる。
あと、知りあいが少ない。アケドラタツクロ以外はウバリの換金倉庫の人しか知り合いらしき人がいない。
違うよ!コミュ症じゃないよ!
「ジンの国って本当に面白いね、それに夢がある!あっ!見て階段!」
10日掛けて18階まで来たんだけど躓いてる。
後1個で寿命を伸ばす薬ビオヤニクの素材が足りない。
孤児院全員分の薬を作るには後1個の素材が!
物欲センサーが仕事してる!!
この薬の素材自体入手は難しくない、ただ、薬の存在は秘匿され、調合の仕方が特殊で今は知られてない。
アケドラタツクロより昔の迷い人が、好きな人との寿命との差に悩み、自分のチートを駆使して作り出した1品だそうだ。創作チートか、ちなみに錬金術って名前もその迷い人が名付けた。
あと、ビオヤニクって名前は幸せになれそうにない気がするのは有名な燃え盛る鳥の漫画のせいだろうか。
「ごめんなさい、私から言い出したのにもう、限界かも」
「ごめん。気づかなかった。やっぱ」
「私臭くない?ゆっくりお風呂入ってないしジンは私が臭いの我慢してない?」
この18階に来てから3日、食事とシャワーと5時間の睡眠以外は狩りをし続けていた。
といっても、首元に鼻を近づけクンクンと嗅ぐ。
「いい匂いだよ。俺の方こそ臭くない?」
「ジンの匂い私好き」
暫く出ないドロップマラソンで荒んでた心が癒やされる。
今日は休養日にしよう。小屋を出して魔力ワイヤーと魔力壁を張ってミラと中に入る。
久しぶりに心が漲る!よし!ドロップマラソン始めるか!
「あっ!素材出たよ!これでしょ?」
再開して1匹目で出た。嬉しいけど納得いかん。
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拙い文なので誤字脱字多いと思いますが報告等あれは対処します。




