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常識チートは非常識  作者: ¥$終
神からのお願い〜探究と解明と解決を〜
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ロマン武器の真価

「先ほどの誘い断って頂きありがとうございます」


ダンジョンの入り口に小部屋が建てられていてその中の3人のうちの1人から声がかかる。

ダンジョンは産業として、そして犯罪の温床と見られ、出入りを国が管理している。なのでマイナンバー的な役割のisekaがないと入れない。

つまり3人のうち少なくとも誰か1人が公務員(貴族)なのだ。


「妻を他の男に近づけたくないだけですよ」


『国の大臣や大物が裏組織と繋がってるのは物語の常識』


かなり偏見が入っているが、こっちに来てからずっと助けられてるチートが答えてくれるので、当たり障りのない答えを。

正直恥ずかしくて顔が赤くなってるだろう。


ここは洞窟型で降りるタイプのダンジョンか。

ダンジョンに入り魔法を展開する。お馴染みの身体強化と探索だ。ミラも身体強化をかけている。

毎日欠かさず鍛錬していたらかなりの魔力になり、ある程度の魔法なら減った分、即回復しているので長時間戦える。


トラップ用のアイテムを用意していたのでそれを出す。

ゴブリンを模した漢探知ゴーレムだ。これを動かして少し前を歩いてもらう。


《気付いてる?前、後ろ、見られてる》


《うん。油断駄目、安全に》


さっきの小屋の1人が付いてきてる。クロ確定か。

男性2人組は前方からこっちの様子を伺ってる。ありがとう常識チート。


俺1人なら誘いこんで返り討ちにするけど、ミラの安全第一だ。ホーにミラの気持ちを聞いたときは色々戸惑ったけど、今は胸を張って好きだと言える。言えないと結婚はしないけど。

でも、見た目の年齢ならミラの方が上に見えるだろうけど、肉体年齢は実際5歳離れてる。俺の中身を考えるともっとだ……

俺ってロリコンだったのか。

っと、早速魔物が3匹、なんか気持ち悪い魔物だ、名前は知らない。中指に巻いてる魔力ワイヤーで切断。

人差し指の指輪で自分の魔力ワイヤーで指を傷つかないように保護魔法を。薬指の指輪で魔力ワイヤーの1部を固定し引っ張るとあら不思議、簡単に終わってしまう。


この狭い空間で弱いなら、魔物がこちらに来て切断の作業にしかならない。しかも何をやってるかは前後の奴等にはわからないだろうし。


無限沸きポイントがあれば稼ぎとか出来そう。




3人は付かず離れずに俺達を見張ってる。

接触することなく5階まで降り。宝石や武器を少しドロップ。あんまり実入りは良くないな。今泊まってる宿屋の1人一泊分にもならない。


5階からは森型の空間になる。他の冒険者らしき人も近くには一組しかいない。

そろそろ頃合いか。


「ちょっと早いけど野営の準備しよ。外はやるからテントは任せるよ」


テント(材料ニーナさん調達でメイとエイト作の小屋)をアイテムボックスから出すミラ。

中に入りワープゲートで宿屋に戻ってもらうのだ。

近づいてくる2人。じゃない魔物と一緒か。

モンスタートレインでどさくさに紛れるつもりなのか?


「た、助けて!」


演技力は凄い。怪しんでなかったら助けてたかも。

魔物を右手の魔力ワイヤーで切断し、男達を左手の魔力ワイヤーで拘束する。これは普段はただ頑丈なだけで魔力を流すと粘着性が出る。

今回は粘着性はいらないと判断。


「魔物の擦り付けはマナー違反ですよね?何かを払えとは言いません。階層が合わないなら上がってみては?」


尻尾を出すまでは丁寧を心掛ける。


「助かったよ。ありがとう」


あいつらが上に上がるのを確認して小屋に入りミラを呼びに行こうとした瞬間。


トスッと軽い音がする。俺の背中に刺さった物だ。いや、魔法で壁を作っていたのでそれに刺さった音だ。無傷に決まってる。

あいつらを信用なんかしてない、おびき寄せるために隙きを見せたのだ。


倒れる振り。近づいてくる足音。


「安心しろよ!あの女はお前に勿体ない!俺らが遊んだあとしっかり売ってやるからよ!」


はっ?ふざけんなよ?

アイツらの目的は分かってたはずだ。でも直接聞くと我慢が出来ない。

そんな言葉と笑い声が聞こえた次の瞬間意識が飲み込まれる


『やられたらやり返すのが常識』『犯罪はバレるから犯罪、完全犯罪は無罪が常識』『大切なものを守るにはどんなことでもするのが常識』『あんな奴殺すのが常識』『殺すのが常識』『許さないのが常識』『悪い奴は更生しないのが常識』『社会の癌は取り除くのが常識』『常識』『常識』『常識』


沢山の常識が頭を埋め尽くす


「ころすのが、常識」

閲覧有難うございます。

ブックマークしてくれた方本当に感謝です。

ポイント付けてくれた方も感謝しています。

書く励みになっています。

拙い文なので誤字脱字多いと思いますが報告等あれは対処します。


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