ダンジョン攻略と神様とエネルギー
この世界のダンジョンは神様見習いがマナ溜まりが暴発しないように管理している。
カサネ様から貰った知識によると、世界を支えるエネルギーとは、マナや生命の生き死に、感情や種族や文化の発展衰退が混じり。
宇宙に還元され、世界を支えるエネルギーになったり、神様の力になるのだ。自然の流れでエネルギーは減ったりするが長い目でみれば増えるのが当然らしい。
ダンジョンはその仕組みを効率よくエネルギー回収出来るようになってる。
大量のマナを使い空間を捻じ曲げ、ダンジョンを作り魔物を生み出す。その魔物は死体は消えドロップだけを確率で残す。
そうやって冒険者が来て魔物と戦いドロップ目当てでダンジョンを訪れる。ドロップが良いものを落とし、弱い魔物からバンバン出るとマナやエネルギーは赤字。
かと言ってドロップがあまりしなかったり強い魔物ばかりで勝てないと冒険者は来ない。
そのバランスが神様見習いの腕の見せ所らしい。
パチンコか!!
やってることは世界のバランスを保ってるけど、システムがパチンコに近い気がする。
まぁ、深い層に入れば入るほど強い魔物が出て良い物が出てきやすくなる。今の俺とミラなら安全マージンを取りながら潜っても深い所まで行けるだろう。
他の冒険者がいない階層にたどり着けば野宿しないで宿にワープゲートで行き来出来るし。
ポロッサで周辺の魔物を狩りつつダンジョン攻略の準備をしておく。
食料など買い込みダンジョンの入り口へ。
「いざダンジョン!!というかハネムーンがダンジョン攻略で良いの?」
「うーん。私がジンを好きになったのは冒険したあの時だし。外に出て色んなとこを見るの楽しいよ?今は中に入ってるけど」
聞いてて照れる。
ちなみにダンジョンのトラップにかかり契約違反なりそうなのは解除してる。冒険者稼業の夫婦も多いため、2人の合意でオンオフ機能があるそうだ。
「そこの仲良さそうなご夫婦さん?一緒に攻略どうですか?」
30歳になってないくらいだろうか?柔和な笑顔の男性2人に話しかけられる。
けどNGだ。
『知らない人がパーティーの申込みをするのは冒険者ギルドでやるのが常識』
契約魔法のやり方は国営となっており一般人にはかけ方などは知らず、オンオフ機能くらいしかイジれない。
俺達のアイテムボックスとかもそうだが、生きてる相手を強制的に何かさせるには合意か、相手の抵抗を無力化出来るくらい力量が離れてる必要がある。
が、何事にも例外がある。
国に仕えたら十分な金と地位を貰える力量がありながら、闇社会で欲望を満たす実力者というのが一定数いるのが現状だ。
結婚や奴隷ギルド(国営の派遣会社)の契約魔法を改造した、支配魔法というのが存在する。国も対策してるがイタチごっこの現状。
ラノベ等の作品での奴隷商が持ってるやつや、人にするテイミングスキルなどに属する奴だ。
やろうと思えば俺は勿論孤児院の皆も今ならできるはず。試さないけど。
『支配魔法はダンジョンや山の中とか人の目の無いところで行われてるのが常識』
本当に便利なチートだ。
「いえ。攻略なんて大層なことはしませんから僕達のことは気にしないで下さい」
《今日やめる?》
《2人、先に、私達、後》
結婚してから一緒に寝るようになり、日本のことを知りたいと言ってきたミラに、日本語を教えてたのが役に立った。
家庭教師や教員の常識があるので教えやすいし、ミラの情熱によって片言ならすでに話せるし、そうやって寝るほうが俺の理性も持ちやすい。
ミラが日本で結婚出来る年齢になるまではしない。これは2人で決めたものだ。ミラは俺の価値観も大事にしてくれる。
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拙い文なので誤字脱字多いと思いますが報告等あれは対処します。




