新婚旅行に出発
ミラと改めて結婚契約してから2ヶ月。ホーとニーナさんが2人で狩りを安全に出来るようになり、
俺達が旅に出る日がやってきた。エネルギー減少の原因も調べたいと思ってたし。
別れを済まして街を出た。南門以外は初めてで不思議な感じがする。エッゾ大陸は大きい。1度首都ポロッサに向かいつつ、ミラとハネムーンをしてから冒険者活動をしてお金を稼ぐのだ。
ウバリを出て最初の街マクヤリまで結構距離がある。転生者が関わってるだろう寝台バス擬き。通称、大型自動馬車。馬の要素0だ。魔力で動くから。
それに乗り、ウバリに別れを告げる。
夜になりエンホの町まで来た。おかしい。北海道の地理の常識で調べたら、シューバロ湖辺りがウバリの街になってる。
まぁ、アケドラタツクロにも間違いはあるよな。オーストラリアと北海道を重ねるくらいだし。
話は少し遡るが、
バスの個室で、ミラにチートについて話をした。常識チートの他には錬金術と付与魔法の知識を貰ってること。そして能力の成長率を伸ばし、身体が若いまま寿命が長くなるサービスをしてもらったこと。
23歳くらいで老けなくなり寿命が千年を楽勝で超す。
だから寿命をミラもそうなって欲しい。そのための薬を作る旅でもあると。
ミラが結婚後に聞くと言ってたので、タイミングがズレて今になってしまった。
自分の気持ちをただ伝えたほうがいい。あとの判断は相手がする。マーヤさんの教え通りにミラに長い人生を俺と歩んでくれと頼む。
「秘密ってそれだけなの?私が断る理由ないよ。ただ、皆の分も用意できる?」
「もちろんするさ。飲むかどうかは本人の意思だけど、孤児院全員と長く一緒にいたいからね」
ウバリの街からずっと乗っていたので身体が痛い。
3時間ほど自由行動だ。ご飯や買いたい物を買いに行く。
「おっ。この子可愛くね?」
酔っぱらいの兄さんに絡まれる。異世界に来て初の絡まれイベントだ。
「すみません。俺の奥さんなんで止めてもらっていいですか?」
「チッ。なんだよ。うぜぇな」
そう言いながら物分りよく帰っていった。手を繋いだ男女に絡んだ割には何もなく引き下がる。なんだったんだ?
バスに戻りさっきの酔っぱらいについて話す。
ウバリでは一度もなかったけど、割と夫婦揃ってる時狙いのナンパはあるんだとか。
心が揺らいだらペンダントが反応し、痛がってるのを見て笑うゲス野郎だ。
恋人ならまだ可能性はあるだろうけど、こっちで結婚した人が浮気って物理的にも精神的にも不可能じゃなかろうか?
『いつどこの時代にも変わった人がいるのは常識』
まぁ、そうか。バスが動きエンホの町が離れてく。
マクヤリの街まで着いたけど、予想以上に時間がかかる。移動は旅の醍醐味だろうけど新婚旅行は別だろう。
バスを乗り継いで行くのをやめ。ミラをお姫様抱っこして久しぶりのテレポートを使う。
1度のテレポートに1秒もかからない。魔力に物を言わせて身体強化で遠くまで見えるようにして空中を点と点の移動をして高速移動。
マクヤリからポロッサまで1時間かからずに着いた。北海道の東から西まで位の距離を1時間か。飛行機並なスピード出せるようになったのか……
流石首都、囲ってる壁がデカく立派だ。都市というより超巨大要塞に見える。とりあえずワープゲートを孤児院の部屋と少し離れた所へと繋げとく。
受付を終わりポロッサへ!
凄い人数と活気だ、まずは宿を探そう。
新婚旅行のために冒険者活動を頑張っていたので高めの宿屋を選ぶことに。とりあえずは10日間の予約。
「あのね、私冒険者になったらダンジョン攻略ってしてみたかったんだ」
なるほど。俺にとっても都合がいいな。ポロッサの外れにあるダンジョンにドロップするアイテムがあれば、不老長寿の薬を作れるからだ。
「それじゃあダンジョン攻略のための買い込みをしよう!」
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