常識チートの落とし穴
また湯船に入ってる2人
「付き合ってとは言いません。兄さんにだって好みとかあるでしょうし。でもミラもそろそろ結婚出来る歳ですからね。あまり気を持たせてガッカリさせるのはしないでください」
ん?なんかまた俺の知識と違うことが。
「あれ?結婚って女性15歳で男性も15歳からじゃなかったっけ?ホーもミラも13歳以下だよね?」
「それは貴族以上の決まりです。国の仕事に従事するために勉強して、仕事を与えられた家族に入る。
本人の実力や意思をある程度尊重させるための措置です。
貴族の結婚は家を変えるためのもので、こ、こどもを作るのはその家の人から1人選ぶんです。ただ、とある家系は結婚の条件を免除されますがそれは僕等には関係ないでしょう。
僕たち一般人は運命の人と出会って結婚するその違いです」
この国の貴族とは、ほとんどが公務員のことだったな。今の話と関係ないので意識の外に出す。
なんか常識チートで調べてこんなに食い違ったの初めてだ。なんか弱点あるのかな?
それにしてもホーは物知りだ。若いのにキチンと勉強している。
「なるほど、貴族以外はもっと若く出来ると」
しかし結婚の知識はあまり重要視してなかったな。だって皆顔面偏差値高すぎだから、相手にされるはずないと思ってた。
正直ニーナさんみたく外見イジればよかったと後悔してたくらいだし。
「男性は14歳からで。女性は働いてから1年で結婚出来ます。ミラは10歳の誕生日に冒険者ギルドに登録して、再来月11歳なのでもうすぐです」
ちなみにホーは12歳になってるらしい。
聞く所によると種族によって成人の歳が違うし、ギルドに登録して働いてから1年あれば、しっかり自分の意思で選べるだろとのこと。
男性は稼ぎの面や11歳同士の結婚を防ぐためらしい。
なんか少し理論が怪しいから常識チートで改めて調べよう。
「ホーは俺とミラが付き合うのはどう思う?」
「もちろん賛成ですよ」
「まぁ、孤児院での生活や俺自身が落ち着いて、その時ミラの気持ちが変わらなかったら、まずは付き合うよ。付き合って簡単に振られるかもしれないし」
「まぁ、兄さんがそう思うならそれで」
「ちなみにホーこそニーナさんとはどう?」
「それじゃあ先上がりますね!ミラのことはよろしくお願いします」
ホーはそそくさと話を切り上げ上がってった。
「あら、ホーがこんなに長くお風呂に入るなんて初めてね」
笑顔のマーヤさんとミラがお風呂場の前にいた。
「僕等の国では、裸の付き合いっていう男同士の大事な儀式なんです。今日夜少し出かけても大丈夫ですか?」
「えぇ。別に大丈夫ですよ。」
「兄さん何するの?」
ホーの兄さん呼びに気付いたマーヤさんがにやにやしてる。
「ちょっとゴブリンの料理をしようかなって。最初は失敗するだろうし、臭いが酷いだろうから街の外で焼くつもり」
「私もついてきたい!」
「あー、夜に街の外に出るからそれはちょっと」
駄目だ、ホーからミラのこと聞いたせいで上手く言葉が出ない。
「楽しい相談してますね。それなら私のチートに任せて下さい」
どこからかニーナさんまで。
「いや、成功する見込みが少ない実験だよ。楽しくは……」
「ジン?忘れてませんか?私のアイテムボックスを。時間経過を同じにして入れば臭いを気にして移動しなくていいし、ミラも安全で実験出来ることを」
うん。確かにそっちのほうが助かるか。
「それじゃあお願いします」
「出入りはこっちで時間を決めて出します?それとも私も入ります?」
あー。どうしよっかな。あっ!そうだ。
「よし、それじゃあニーナさんも来てください。そしてホーも入れて4人でやろう」
「兄さん?」
変な目で見てくるが俺は色々考えてるのさ。
「いや、もし成功したらホーの力も必要だからさ。いてくれるなら助かる」
「それじゃあ夜9時にジンの部屋集合で!」
夕飯を食べ片付けが終わり9時までの時間に、そろそろ魔法だけじゃなく、自分の武器を用意しようと企んでいる。折角ならロマン武器をと思ってる。後々手を加えて強く出来るような武器を。
「さて、トイレは済ましたし、カサネ様にお祈りはした。部屋の角でモクモクと震えず作業をする準備はOK!」
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