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常識チートは非常識  作者: ¥$終
外交官
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最終話

「おーい、ケーネ。次の休養日栄光合衆国のジャパニに行かない?青と紫と赤の化物像をこの目で見たいんだよ」


「えー、栄光合衆国行くなら違うとこにしようよ、あそこいっつも人混みばっかりってお母さん言ってたし。それよりも、サーシャ大陸の科学技術にヌイアも追いつくために見に行こうよ」


「仕方ないなぁ。昔はサーシャ大陸ってフジーラ家とストレイト家しか行けなかったんだよな」


「あと、マールケットギルド関係者ね。今は当たり前にある学校もその頃にはなかったんだってね。学校の創設者ってエルフなのかな?」


「どうなんだろ?耳は長くないし、でも綺麗な人だよな。当時の写真で40歳には見えないし」


「それじゃあ休養日にすんなり行けるようにマールケットギルドで買い物してこ!」





「おじいちゃん!アレ買ってー!」


「ったく、仕方ないねぇな。婆ちゃんには黙っとくんだぞ?」


「あー!ココのこと婆ちゃんって言ったぁ!おじいちゃんいけないんだぁ!」


「内緒にな。ほらなんか他にも買ってやるから」


「うんー!でもなんでじいちゃんいつもお外行く時変なサングラスしてるの?」


「あぁ、ちょっと顔がバレると困るんだよ。なんか知んねぇけど、ある時を境に見た目が変わんねぇし。まぁ、婆ちゃん達家族もそうなんだけどな。ストレイト家当主は勿論、狐の少年なんかずっと青年のまんまだ」


「また婆ちゃんって言ったー!」





「刺激が足りぬ……」


「国王。そんなこと言ってたらまたクーデター起きますよ?」


「主はまだ産まれてなかった癖に」


「いや、そこを突っ込みますか」


「あの2人も最近全然顔を出してくれぬ」






「お父さん。お母さんの準備出来たって!」


「よし、行こっか。兄ちゃんや姉ちゃん達も準備出来てるし、今日はマーヤ曾婆ちゃんの命日だからな。すっごい優しい人だったんだぞ。俺のお父さんやお義父さんを育てた人でもあるし」


「うん!僕のお祖父ちゃんって、マールケットの創始者だったり、あのサーシャ大陸の戦争を終わらせたんだよね?」


「そう聞いてる、でも軽々しく言っちゃ駄目だぞ?1人だけじゃなくて、兄さんや妹や友達とも協力したって言ってた。だからヴァンも皆と仲良くするんだぞ」


「うん!お祖父ちゃん2人共カッコいい!」





「ねえ、またあの2人告白するのかな?」


「するでしょ、ここ何年かは月に1回はしてるもの。てことは今日か明日ね」


「ほら!手が止まってますよ。でも月日が経つのも早いわね。あの子も今は見習いなんかじゃないのだし」


「メイド長。それいつの話ですか。家宰は仕事大好き人間ですし、あの子は奥様に似て物作り好きだし、それにしか興味ないって断ってるからね」


「仕事大好き人間は私達も変わらないけどね。それにしても、あの2人を教育してたのが懐かしいわ」


「私達はどちらかと言うと、仕事よりも旦那様と奥様大好き人間だけどね。そうそう、奥様2人また妊娠したらしいわ」


「前は2人共男の子だったわね。今度はどっちから?」





「あら、貴方ったらまた夢?」


「ああ、アケドラタツクロが長いこと隠してたことがバレた時の笑顔を思い出してな」


「まさかあの人がこっちに来てるなんて思いもよらなかったし。ムロオニで道路の名前を聞いた時はびっくりしたけど、本当にまさかだったよ」


「本当に未練がないの?私妬いちゃうわ」


「ないよ。ただ、もし、本当に偶然会えたらお礼は言いたいかな?」


「なんの?」


「昔付き合ってた時言われたことがあるんだ。そのおかげでこっちに来て男になってみようと思って、そのおかげで君に出逢えたからさ」


「それなら私からも言いたいわ」


「それにしてもあのニヤけ面、アイツは会ったら文句を言わなきゃな」







「それじゃあこのダンジョン新記録目指して行くぞぉ!」


「無理だよ!3000階とか普通に無理!いくら伝説の人でもゼロ1個は多いよ!かの英雄ランスロット様だって280階らしいよ」


「それがなんか本当らしいのよ。ランスロット様だって少なめに申告したって聞いたわよ。だから、むしろゼロが少ないんじゃないかって話だよ。昨日家でそんな話をしてたもん」


「そうだ!家と言えばお前の姉ちゃん紹介してくれよ!お前も姉ちゃんに似てもっと美人だったら良かったのにな。全然アクラネの血が出てないし」


「うっさいわね!私だって将来美人になるのよ!後アンタが言ってるの多分お祖母ちゃんだからね、色目使ったらお祖父ちゃんに殺されるわよ」


「嘘だろ?だってめっちゃ若々しいじゃん!」


「私のお姉ちゃんは1人だけだし、何年間もサーシャ大陸で遊んでるから間違いないわよ。だからアンタと知り合ってからお姉ちゃんはウバリに来たことないわよ。従兄妹は沢山いるけど」


「おーい、とりあえずおまじないしようぜ。真面目に頑張れば結果に報いるおまじない。死にかけたり、もう駄目だって時には白い幸運の猫と、見たことない金属に全身を包んだ正体不明で魔神のような強い人が助けに来たって言ってる人、結構いるんだぜ?ヌイアに生きる人にとって常識だろ」


「はいはい、せーの」


「「「でーえーすーうーのーおーでーえー!」」」


「でもなんだろうな、この意味の分からない非常識なおまじないは」

ここまで私の拙い文を読んでいただきます本当にありがとうございます。この話はこれで終わりとなります。


当初はショウとの戦いを最後に持っていく予定だったり、メイとは結婚させるつもりはなかったりと、書く前の構想とは全然違う形になってしまいました。


書き溜めも消え、かなり話を省略してしまいましたが、自分が書きたいことは大体書けました。

自分自身が楽しく書けたので、もし読者様がその1%でも楽しめたのなら幸いです。

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