確認は大事
「「別に気にしないー」」
「「って前の私達なら言ってたかもー」」
「「でもでも、あの人に逆らえない子もいるから助けたいー」」
畑を管理している妖精達に確認だ。これから妖精王と戦いに行くこと、従ってる妖精をどうするかを決めあぐねていたからだ。
戦争に参加すると言ってもいきなりドンパチはしないだろう。こっちも色々と手一杯だったから態勢を整えとかないと。
「誰か代表で説得するのに付いて来ませんか?」
「それなら私が行くよ。あのおっかない人達にお願いして魔力を強くしてもらったから足手まといならないよ」
入口の子だな。まあ、不安はあるけど贅沢は言ってられない。
妖精とケンタウロスが戦い始めるみたいだからさっさと行くか。
おっ、ギルドが編成した連合軍とぶつかってるところ。ちょっと遅かったか。でもまだ間に合う。
連合軍を転移魔法で後ろに下がらせ妖精王達とケンタウロス達に魔法を打ち、動きを止めさせた。
「またハーレム野郎が新しいの連れて来たぞー!」
「やっちまえー!」
「ヤリ○ンなんか死んじまえ!」
「おい、お前ら。あのニンゲンを殺せ」
取り付く島もないってこういう時に使えばいいんだな。しかし会話をしたいのは妖精王にいやいや従ってるのだけだ。
とりあえずそれはあの子に任せるか。俺は俺でやらなきゃいけないことが出来た。ヴィティ、相手が死なないようにリミット頼むわ。
(ですので!)
力の限りケンタウロスをぶん殴る。その衝撃で仲間にぶつかりそれなりの被害だ。でもまだ足りない。
一度リミットを解除してもらい息を吸い込みまたリミットかける。
「誰がヤリ○ンだこのヤロー!いいか!俺はあのめちゃくちゃ可愛い嫁とずっと生活してどれだけ我慢してるのか分かってんのか馬鹿野郎!いや、馬馬野郎共が!俺が何回18歳まで待ってって言ったこと後悔したとも思ってんだ!その苦労と我慢の日々を知らないくせに適当なこと言ってんじゃねー!あとうちの嫁の悪口言ってんじゃねーよボケカス!俺がお前らの敵?違うね。お前らが俺の敵だよ!その怒りを思いしれ!」
「ジン!ケンタウロスはもう全員気絶してるですので!」
いや、まだ殴り足りない。もうちょっと殴らせろ。または蹴飛ばしてやる。
「サーシャ大陸に住んでる実力者の前で堂々と童貞宣言しながら惚気けたのをまだ続けるつもりですので!?」
今の言葉で急速に頭が冷えた。俺は今何をやったんだ?
「ヴィティ。時間って戻せる?」
「無理なの分かってるですので」
ミラとメイを確認すると顔を真っ赤にして俯いてる。シーンとした空気がいたたまれない。誰かどうにかして!
「えーと。見ての通り私達は凄い強いの!逃げても良いし、私達に付いてきても良い、でもソイツに従うなら戦うしかないよ!」
「おい、貴様ら。わかってるだろうな?逃げたりなんかしたら、」
妖精王が話してる途中で風魔法を使い片腕を切り飛ばし、強さのアピールだ。さっきの言葉が嘘じゃないことへの。
「「「今がチャンスなのー!」」」
あ、妖精王が袋叩きにあってる。人望ないんだな。とりあえず片付いたし、今度は連合軍と相対するか。会話が通じれば良いんだけどな。
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拙い文なので誤字脱字多いと思いますが報告等あれは対処します。




