理由
そう、なんとなく自分達の勧誘がどんな風に影響を与えるか気になって暗躍してるギルド職員を捕まえて話を聞いた時だった。
俺はここに来る前に、今やってる戦争は必要悪と表現した。実際にギルドの手回しがなかったらもっと悲惨で文明も退化していただろう。
でもさ、なんていうか、この大陸の支配者みたいに振る舞うのは違うと思うんだよ。自分達は安全圏にいながら戦争を好き勝手して利益を貪ってる。
実際にほぼ支配はしてると思うよ。それでも最近は色々と右肩下がりなことになってきているのに、手を打たないでいて、それでも自分達優先だ。
だからギルドの人達も巻き込んで、それでも今のやり方を続けるのかなって。
俺のわがままでサーシャ大陸の人達を危険に晒したり、命を落とさせることはしたくない。だから戦争も侵略もしない人は俺が守ろっかなって。
この話はミラとメイやホー達にも伝えていて、それを知った上で手伝ってくれている。
「うん。なるほどね。確かにそういうやり方は気に食わない。でもさ、ジンのやり方だと誰かに依存しなきゃいけなくなるからさ、少しは自立させたほうが」
「いや、それもうアンナさんに言われたから」
また不機嫌になった。どうした?最近性格が変わってきてないか?もしかして偽物?
「あぁ、きっと俺より古い迷い人にあったからだ。そっから少し変わった自覚はあるよ。嫁にも言われた」
「まずは自立させると言ってもどうするかですね」
「心配いらないよ。うってつけの奴を確保してるから。中身は問題あるけど魔法で縛ってるから問題ない」
「まさかシルさんの姉?」
「栄光合衆国でクーデター起こした生き残りだよ」
そいつらって栄光合衆国で処罰されたんじゃないの?そんな質問をする間もなく説明が続いてく。
「とまあ、こんな訳でお金とかよりも人材として報酬を受け取った訳だ。中間管理職に据えて、どうしようもなくなったらジン達が動けばいいのさ」
「ありがとう。本当に助かったわ」
「兄さん!なんか新しい勢力が戦争に参加し始めたらしいよ!あ、アケドラタツクロ様お久しぶりです」
「やっほー。で、どんな奴等が戦争に参加したの?」
「なんか偉そうな妖精と、人間の男女に性的な暴言を吐くケンタウロスって話です」
へぇー。なんか心当たりあるなぁ。ケンタウロスの強さは分からないけど妖精王はヤバいな。サーシャ大陸の人達じゃ敵わない。
「いきなりだけど頼っていいか?サーシャが昔作った法律の内容を付与したやつはアンナさんに渡してある。それを精査してほしい」
「始めっから手伝うつもりで来たからね。任せてよ」
ミラとメイは既に準備しているな。ホーは元々見回りとかしてたから問題ない。
「それじゃあ止めに行きますか」
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