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常識チートは非常識  作者: ¥$終
外交官
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それでも大変


あのアンナさんが手伝ってくれてるのに忙しさは変わらない。でもめっちゃイキイキしてる。サーシャ大陸の女王とかになったりして。


「出来れば旦那様がなってくれればと思いますけど」


いやいや、俺は駄目だろ。ただ魔力を鍛えてるだけの男だし。政権握らしたら失言と失政する未来しか見えない。


「ねえ、忙しいのはわかるんだけど何からやればいいのかしら?」


「いえ、ミラ様。この場合やり過ぎてるのです。この数の町や村をこの人員でと言うのが無理です」


「アンナさんの言うことも分かるんだけど、最初から最後までってつもりはないんだよ。最初の体裁を整えて技術提供したら、ドラゴニュートやユニコーン達に頼もうと思ってたんだ」


「技術提供は宜しいんですけど、最初の手助けがやり過ぎてるんです。彼等の足で歩かせるのを邪魔しています。今までだってどうにかなってはいたんですから。旦那様の気持ちも分かりますがある程度突き放すのも優しさですよ?」


あぁ。こうやって駄目な所を指摘してくれる人ってのは有り難い。仕事だけじゃなく人も出来てるんだ。


「まるでお母さんみたいですので」


あ、ヴィティが余計なことを言うから絶望してる。老け顔じゃないって、全く。


「アンナさん。俺のやってることが力を振り回すガキっぽいから今、相対的にそう見えるだけで若々しくてびじんん!って痛みが消えた?」


「今のはヴィティちゃんが悪いですよ。アンナさん美人なのは本当ですし。解除しました」


「ヴィティちゃんメッ!」


「ごめんなさいですので」




こうしてストレイト家とその仲間の助力があり、迷い人サーシャでさえ出来なかった大陸内の種族統一。多数の血は流れたが、その為に戦争の矢面に立ち、強気を挫き弱気を助ける姿に民衆は希望を見て付いて行った。

衝突もあった。高い壁もあった。だけどそれを乗り越えた時の感動は人一倍大きく。ジンとその妻だけでは無く、この大陸に住む人。いや、知性ある生き物も全てが喜んだという。

その彼の功績を彼の名前を冠してこう呼ばれた。


ジンの始皇帝。と。






「いや、アケドラタツクロ様よ。いきなり後ろから現れてモノローグっぽく適当かつ変なことを言わないで貰えるか?こっちは忙しいんだ」


「いや。きっとこうなるって。だってジンの常識チートは非常識だからね!完」


「いや、まだ終わるどころか難航してるんだよ。もしかしてお前、これに呼ばれてなくてヘソ曲げてるとかじゃないよな?」


「曲げるさそりゃ!捻れて螺旋状だよ!DNAかよってくらいね!」


忙しくいけどやりがいあるとしか言わなく、連絡が疎かになったギル、いつもは国をどうこうする時は頼ってくれた俺、結構話したりしてるのに意外と距離があるホー、そもそもこういうの大好きなのを知ってて教えてくれない元部下。

気になって見に来たらこの有様で忙しいのも楽しそうで余計腹が立ったと。


「いや、これは旅行中に俺が腹立ったことがあったから立場とか関係ない個人的なアレなんだよ。それに手伝って貰おうとは考えてたよ」


「ふーん。つまり俺とジンは貴族の繋がりしかなかったわけね。詳しく話してくれたら少しは機嫌直るかも」


うわ、大人がへそ曲げると面倒だ。まぁ、話すか。俺達だけじゃ手が回らない。

閲覧有難うございます。

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拙い文なので誤字脱字多いと思いますが報告等あれは対処します。


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