薬とドラゴニュート
ユニコーンを連れて帰ってきた。皆ユニコーンの伝説は聞いたことあるようで身構えている。
「うちの皆はどう?名前をまだ聞いてなかったけど」
「私達に名前はないよ。長だけがリーダーと呼ばれる位だ。そして心配いらないよ。皆優しそうで素晴らしい娘達じゃないか」
〜一方その頃〜
「そこは嘘だろ!!」
「いきなりどうしたドリー?」
「なんかこう誰かがとんでもない嘘を言った気がする。何時も怒ってる人に温厚って言うような」
「幻聴?回復魔法いるかい?早く防壁作り直そうよ。ギルさんは美味しそうな魔物倒してきて貰えますか?」
〜ストレイト家屋敷に戻る〜
「旦那様。皆喜んでおります。薬の件ですが皆に渡しても大丈夫だと判断しました。直接お渡しになられたら良いかと」
「ありがとう。早速渡すよ」
ナサキから呼び、順番に渡すことにした。その時に魔力固定のことも話そう。
「ありがとうございます。これで永遠に延々と仕えることが出来るのですね。私達をそれに選んで頂きありがとうございます」
「あのねナサキ。ジンが皆の過去を気にして魔力固定の解除の方法を探してるの」
「私としてはストレイト家に仕える以外の必要はないのでどちらでも構いません。私で実験しても宜しいですし、成功した後、仮に恐れ多くも旦那様に惹かれなどしたらこの命断つ覚悟はありますが」
まだ話しきってないのに内容理解してる上に覚悟が重い。久しぶりの忠誠心にミラとメイも面を食らって固まっているし。
「いや、ナサキが気にしていないなら無理にしようと思わないし、誰かを好きになるのにそんな覚悟もいらない」
皆似たような返事だったので解除はしないことにした。それよりも不老長寿の薬の方が大事みたいで、成人を越したメイドの半分位がその場で飲んだ。もう半分はドアを閉めた瞬間に飲んでいた。
「次に近い種族はドラゴニュートですので」
うーん。彼等はどうしよっかな。武人っぽい気質で戦争に参加してるかも。
「まずは会ってみるのがいいですので。悩んでも答えは出ないですので」
大陸に行く前に庭へ出ると純白のユニコーンが赤やピンクになっていた。
パーネに話を聞くとユニコーン曰く清らかな乙女と接触すると赤色に変色するのか。そうか。
ただのエロい馬じゃないだろうな?連れてくるの失敗したか?
「貴君らの身に着けている物に付いているその紋章はもしかして光の使者関係者か?」
「いや、分からない。けど心当たりはある」
「3人組の少年達で1人は動物の絵を4つ描いてるのを身に着けてます?」
「詳しく教えて!」
へぇ、恵まれない町や村に立ち寄り再興や復興の尽力を尽くしてるんだ。やるじゃん。
「彼等の移動速度は噂より早く、成功報酬は宴会で饗せと言った物だが、食材やらは3人組が用意して、立ち去った後に怪我人はいないとさえ言われてる。施すだけではなく、自分達がいなくなった後のことを考えてメンテナンスの仕方も含むアドバイスもしているという」
凄いな、ちょっと見くびってたかもしれない。今度会ったら謝らなきゃ。
「ジンのは見くびってたんじゃなく過保護ですので」
「モユルとドリー頑張ってる!」
「今の会話で確信した。ならばこの不自然な戦争に我等種族は参加は不本意と考えていた。世話になりたい」
「よろしく。あっちにも強者もいるから楽しみにしといてくれ」
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