ちょっとした行き違い
さて、2人も眠ったことだし向こうに行って戦況の様子を探るか。最初の妖精と出会ってから1ヶ月は経ってるな。
ワープゲートで妖精王のいた場所の近くまで転移して、そこら辺で暗躍してるギルド職員とお話してみるか。
そう思ったら寝てるはずのミラとメイが付いてきた。
「ジン。言ったわよね?アケドラタツクロ様夫婦の形より、私達がしたい方が嬉しいって」
「あのね、メイはジンさんと一緒に頑張りたいの。だからこの前ジャパニの作戦任されたとき嬉しかったよ」
「済まない。俺が勧誘した結果で戦火が広がったりしないか見たかったんだ。今度からは全部一緒にやろう」
後は魔力の固定を解除する方法を見つけたっぽいから試したいんだけどいい方法ないかな。栄光合衆国は魔力固定なる前に、防ぐ道具を身に着けるやり方で、固定なった魔力を戻す方法ではなかった。
今俺が見つけたのは回復魔法の一種だ。その人が本来持ってる魔力の部分にだけ俺が抑え込み、魔力鍛錬みたく身体の1部に留めておいて、その他の不純物な魔力をフィニティに吸い取らせる。これでいけるはず。動物実験では成功した。
「ジン。メイド達も私達と同じだと思うの。気を遣ってアンナさんに頼むのも良いけど直接聞いてみたら?」
「うん。もしかしたら距離を感じてるのかも」
「そうだな。うん。そうしてみる」
「おや、こんな所に人間が来るなんて珍しいね。ここは元妖精の縄張りだ。今はいないと言っても、戻ってきたら人間が太刀打ち出来る相手じゃない。と言っても分からないのが人間か。分かっているのにそう忠告する私も一緒のようにね」
ユニコーンだ。俺達を見ていきなり罵倒してこないってことはまともなのか?いや、騙されるな。きっと変な種族に違いない。
「ありがとうございます。私達はその妖精族と前にお話して何人か友達になりました。別に何かを求めて来たわけではないんです」
「ほう。穢れなき乙女が言うならそうなのだろう。やはり乙女は素晴らしい」
「うちの妻を穢れなき乙女と言って貰えて、そして心配してくれてありがとう」
「おや、やはり乙女に選ばれた者は善性か、たまに誑す愚者がいるから制裁を加える必要があるのだけど違って良かった」
そうして俺達が海を超えてやって来たことと目的を説明すると来てくれるそうだ。戦争が長引いて、出産を促し過ぎて愛のない夫婦や捨てられた子供が増えて見るに耐えないそうだ。
でも聞かなければいけないことが。メイド達だ。大丈夫かな。ユニコーンの判断基準が分からない。
「ふふふ。ジンと言ったね。乙女とは経験の有無では無く心の有り様だ。君達3人が心配するほどの人なら間違いないだろう。間違いなく乙女だ。極上のね。本人の意思とは別に受けた被害など可哀想と思えど悪く言うなどむしろそいつが死罪に値する」
「本当にありがとう。歓迎するよ。いや、うちに来て今の言葉をメイド達に言ってください」
「仲間も一緒に良いかな?」
「もっちろん♪」
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拙い文なので誤字脱字多いと思いますが報告等あれは対処します。




