ホーエンハイムとミラと実験
先にお昼ご飯を食べることになったホー。
食べる前に片膝ついて両手を組んでる。今までそんなことして食べなかったよね?
「ジンさん、ミラ。僕は食べ終わったので2人でどうぞ。僕も1人で見張りくらい出来ますよ」
うん。やっぱりミラの料理は美味しい。自炊してても男飯しか作れない俺をすでに越してる。
ミラにお礼を言ってこっそりワープゲートをセットする。繋がってるのは俺の部屋だ。
「ジンさん。今までゴブリンとコボルトの首を剣で切るしかしてないので、これから色んなこと試して良いですか?」
「あっ、私も強化魔法以外を試してみたい!」
「好きに試していいよ。ただ、危険なことはしないでね
」
この世界の魔法は、魔力とイメージが伴えばかなり応用が効く。
飲み水を出すのは当たり前。岩を出しても消えない。
植物を成長させて収穫を早めたり、枝とかを触手のように動かせる。有るものを加工したりと。
よくやってる魔法を付与して特殊な効果を付けるほうが、回数を重ねることを考えると魔力消費が少ないけれど。
実は鉱物とかも魔法で産み出せた。原子配列まで分かる常識チートありがとう。
その反面、ミスリルやオリハルコンを代表するファンタジー物質はあるのだけど、今の俺の魔力じゃ全然足りてない
おっ。ホーが魔物の足を凍らせ、動けなくしてから倒した。
ミラは水球を作って窒息させてる。
「2人とも!火と雷の魔法は燃えるからそれ以外でね!」
「はい!」
「ありがとうございます!大丈夫です!そのくらいの常識は持ってます!」
ホーの純粋な言葉が俺を傷つける。常識チート持ってるのに非常識なことしてごめんなさい。
マーヤさんに門限を伸ばしてもらった3時に近づいてる。そろそろかな?
「2人ともそろそろ時間だ!帰ろう!」
大きめの土壁を作り上げ、二人のワープゲートで門の近くまで来る。
「ジンさん。僕とミラも換金してみたいです。ジンさんの手伝いなしで魔物を狩ったので換金までやりたいです」
「いいよ!今回俺がしたことは外に出るとこまでで何もしてないからね」
実際にホーとミラのローテで倒しきり、俺の出番はなかった。収入0である。
ギルドの受付にて。自分のカードを見せながら。
「すいません。この子達と狩りをしたんですけど個別に換金お願いします」
「はい。わかりました。あっ、この子達はジンさんの手伝いって形なので3人同じ倉庫になりますが宜しいですか?」
「あっ、はい。大丈夫です」
むしろ俺1人で倉庫に行ったら悲しいことになる。
「おっ、この子達が全部倒したって本当か?素材も傷つけず、アイテムボックスの時間停止もしっかりして鮮度もいい。これならゴブリン以外は少し色をつけれるぞ」
「自慢の仲間ですから。ちなみに換金3回目なんですけど、倒し方によって値段変わるのって初めて聞きました」
「それは担当者の性格と腕の問題だ。綺麗な素材を回収すれば俺達の給料が上がる。でもそれだと冒険者は面白くないから、綺麗な素材だと冒険者にも色をつける。簡単だろ?
まぁ、給料が上がるには。色をつけたことを報告して、実際にその通りの、いい素材であることが条件だから自信がないやつや面倒な奴はマニュアル通りって奴だ。」
「へぇ。知らなかったです。」
「隠れシステムだからな」
ちなみにゴブリン身体は、処理して肥料にしかならないので値段は変わらないそうだ。
ホーとミラの報酬を3等分なんてしてないよ。狩った分それぞれが貰ってる。マーヤさんに送金も済ましたし帰るか。
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拙い文なので誤字脱字多いと思いますが報告等あれは対処します。