戦争
今俺達は広大な草原に立っている。視力に意識を注ぐと遠くにクーデターの集まりが見える。
「ふむ。かなりの数がいるな。全部という訳ではないのだろうが、ここを抑えれば被害はグッと小さくなる。しかし本当にもう一人は良いのか?友人5人と言った手前友達が少ないとか思われるのは心外なのだが?」
「大丈夫です国王。お前らには全員で相手する必要すらないってアピールですよ。それに私が作った魔法杖とメイが作った装備があれば一人でもいけるはずです。」
今回3人にこの戦争における制約を出している。それと同時にヴィティから俺への制約もある。どうやら前回のダンジョンで強くなりすぎてるらしく、ヴィティが魔法でリミットかけてないと普通の生活も危ういくらい力が上がってるんだとか。
それを慣らすためにリミット解除して自分のコントロールでこの戦争を終わらせる。
ちょっと試しに正拳突きをと。
パァン!
音速は楽勝で超すか。本当に気をつけないとな。
敵は10万位いるから練習にはもってこいだ。
(敵勢力は約11万ですので)
(おっ、5人目の友人枠)
(ヴィティはジンと一緒ですので同じ枠ですので)
(そうだったな)
向こうから集団が動いてるのが分かる。始まったのか。
「それでは国王。この戦争を見てるギルドや軍の人達、そして避難せず国王の雄姿を見たいが為に来た人達に聞こえるよう宣言と、その杖に魔力を込めて発動をお願いします」
コクリと頷き、杖を構えて大きな声で思いの丈をぶつける。
「貴様らにも言い分があり正義もあるのだろう。だが、そのやり方は到底認められるものではない。国民の怒りを乗せた我が魔法を食らうが良い!」
予め仕込んでいた仕掛けが発動して、超高温で燃えたぎる石的な物質が4つが敵陣営から2km離れた場所に落ちる。
(ヴィティ!向こうの被害は?)
(約1万ですので!)
(以外に少ないな)
(残存勢力1万ですので。あ、今は7千位に減ったですので。生き残ってるのも瀕死、回復して戦えるのは半分もいないですので)
「栄光合衆国国王の実力を見たか!残りは5千もいない!さあ行くぞ!」
自分の仕込んだ魔法で大量虐殺した、今までとは違う罪悪感がある。いや、覚悟はしてたからウジウジはしないけど……。もしかしてこれがこっちに来てからの殺人か、いや、神将は魔物としてもショウは俺が殺したんだっけ。
(ジン!慰めが必要ですので?)
(ああ、でも今してもらったから大丈夫だ。)
(なんのことですので?)
あれ?どうして皆呆けてるんだ?今こそ進軍のチャンスなのに。
「え?今の一撃でほぼ壊滅させたの?」
「国王、見てる人いるんですから威厳を保ってください」
小声でアドバイスする。
「こんなもんかの?折角だ、残りはくれてやる」
「ありがとうございます。お前ら聞いたな?ルルナは国王の護衛と俺達の援護だ。モユル、ドリー。残りは元州知事以外は二人がやれ!怖いか?」
「いえ、あんな奴ら、アンナさんやナサキさんと比べたら死にかけゴブリン以下です!」
「うおおお!俺だってやってやる!何だよ!手を抜いてる訳じゃないんだ。そんなに厳しくしなくたっていいじゃんかー!」
二人の名前が出た瞬間変なスイッチが入り、ドリーが情緒不安定になっている。たまに教育現場見てフォローしてやるかな。
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拙い文なので誤字脱字多いと思いますが報告等あれは対処します。




