記憶と反省
ミラとメイはメイドとショウが合わないように屋敷にいてもらってる
「で、ショウは」
「ギルガメッシュです」
お、おう。
「ギルガメッシュは日本での記憶しかなく、あの空間でこちらでのやったことを教えてもらったと」
「記憶にないことだけど、神がやったってんならそうなんだと思います。前は謝らずに死んだから今度は謝りたい」
どうやらギルガメッシュは向こうで親子ゲンカをして家出、勢いで不良に喧嘩を売りボコボコで植物人間に、そんな自分を心配してくれた親に謝る前に死亡か。
「事情はわかった。でもアケドラタツクロ。ここの家にはその被害にあった女性が沢山いるし、俺の妻ミラだって被害にあいそうだったの知ってて連れてきたんだよな?
俺はお前とは違う。やる前に生まれ変わったと言っても、はいそーですか。で納得はしない。ナサキ達がどんな目をしてうちに来たのかお前知ってるよな?」
「本当に済まない。嫌な役を押し付けて。
ギルガメッシュ。いや、佐々木翔太。お前がやったことの被害者家族でこの気持ちだ。お前の知らないことを責められるのはどうだ?
もし、やったことを知らないで転生したんなら内緒にして生活させたさ。でも佐々木翔太は知った。それを望んで贖罪の道を選んだ。その大変さを知ってほしかった」
「本当にすいません。今でもそんな恐ろしいことしただなんて記憶はないです。そんな自分に謝られても薄っぺらいのはわかってます。
それでも悪いことをしたら、しっかり謝って反省しなさい。子供の頃からの母からの教えです。前世では出来なかったこれを守って今度は生きていきます。許されようとは思いません。
俺のせいで友達と喧嘩させてすいませんでしたジンさん」
「その気持ち忘れるな。そしたらこれ以上は俺からは責めねーよ」
深く頭を下げ謝罪したショウ。いやギルガメッシュか。
ルケットさんやメイド達のことを考えたら色々思うが、言った言葉は本気のようだ。
だったらギルガメッシュなんて名前付けるなよと思ったが、そこは事情があるんだとか。
アケドラタツクロとは特に拗れてはない。意見の食い違いくらい誰とでもあるさ。ただ、こういうことさせるなら事前に話しとけとだけ言っといた。
「で、ストレイト家はこれからどう動く?一応急ぎじゃない仕事はあるけど」
「ダンジョンに潜って幻の金属を探したいかな。だからダンジョン近辺の仕事ならまとめてうけるし、仕事は終わらせてからの方が気持ちいい」
「それはちょうどいい。栄光合衆国のダンジョンに暫く使われてないのがいくつかあるんだ。その中の1つに潜って欲しい」
「ん。潜るダンジョンはこっちで決めていいか?」
「いいけどなんで?」
「ちょっとな」
で、ヴィティのこと悪く言わず、ミラとメイが見ても大丈夫そうな管理者のダンジョンに来た。
「暫く使われてないってことはまた壊しながら行っても大丈夫?」
「大丈夫ですので。ただ床を壊して降りるのはなるべくやらないで欲しいですので」
「あれよくないの?」
「やっぱり想定外の進み方っぽいでしたもんね」
ヴィティ達から言外に非常識と言われてる気がする。
今度のダンジョンはオーソドックスで、特定の属性しか効かないってことはないそうだ。
とりあえず床抜けを禁止されたので、
1.結界を張る
2.全方位魔法爆撃
3.探索魔法で階段を探すついでにドロップ回収
4.身体強化で走り抜ける
とまあ、120階まで2日で来れたな。そろそろ普通に進むか。魔物も初めての奴も見てみたいし。
と、ここで新しく分かったことが。
まずミラは虫系は苦手が多い。これは想像はついてた。
メイは虫なんてなんのその。だけどアンデッド系が苦手。
「ジンさーん!またホネが来てる!ボロボロのローブ着て!」
この世界には聖属性や邪属性はない。光を出すのも精神支配とかあるものの、そういう括りではないのだ。
だからアンデッドに有効な属性はこれといってない。
物理で倒せるのもいれば魔法しか効かないのもそれぞれだ。
魔物全てに共通してるのは魔石を砕いたら倒せるくらいだ。
ダンジョンの魔物は魔石が回収出来ないから好きに壊しても損はない。ミラが刀で魔石を両断した。
「メイったら怖がりすぎよ。あのくらいの魔物は簡単に倒せるんだから」
「じゃあミー姉、次ムカデ出たら杖で殴ってね」
「べ、別に魔法で倒せばいいでしょ!わざわざ近づかなくても」
「そろそろお腹空いたですので」
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