謝罪とお詫び
「この度はうちの子孫が迷惑をかけたね」
文句の1つも言ってやりたいが持ちつ持たれつつだ。俺は周りの人に持たれてばっかだな。
「しかしジンも思い切ったことをするね。あのやり方だと弟子入り制度を取り入れれば、マールケット商店じゃなく、マールケットギルドになる日も近そうだ」
それはならないと思うけどな。ただ、エイトの夢の形は少し変わりそうだ。
「形は変わっても芯は変わらないさ。エイトはエイトなりの夢を叶えればいい」
「ジンさん?どういうこと?」
「エイトの孤児院を作る夢は、エイトが困ってる人を見つけて、今孤児院でやってる仕事を教えながら生活すれば、孤児や行き場のない人を助けられるだろ?」
「例えばジートルドさんの集落の方たちですね?」
「ダリア様、じゃなかったダリアさんウバリに住めるの?」
ダリアさんからは、メイにはメイの魅力がある。私を目指してくれるのは嬉しいけど様付はお終いと言われたそうだ。
「だといいなって話だ」
「メイは孤児院の夢どうするの?ジンは否定しないわよね?」
「勿論。メイはどうしたい?」
「あの、メイはうちのメイドさんみたいに屋敷で困ってる人を助けたいかも」
それも悪くない。ナサキや他のメイドに教育を頼んでもらえばいいし、やりたいことが見つかればサポートしてあげればいい。
「そのやりたいことが、マールケット商会にありそうですので」
もしそうなったらさっき話した通り孤児院は完全にマールケットギルドになりそうだな。
「そのうちなりそうだね。そうなったら俺も応援するよ。これで本当に休みになるけど、いちゃいちゃ以外は何するの?」
楽しみにしといてくれ。もし完成したら一大興行だぞ。
「おお、ジンも貴族らしくなったね。俺も噛ませてくれよ?」
アケドラタツクロありきの考えだからこちらから頼む。
「何作るの?メイ手伝う?」
「ジンは熱中すると周りが見えなくなるからやる前に声をかけてね?」
「作るのは決闘場、いや。決闘システムだ!」
「決闘ってシルさんがやってたやつ?」
「そうそう。あれってかなり不公平だったからさ、ルールと安全を突き詰めればスポーツにもなるし、見てる方も楽しいしだろ?」
「でも、それってどうやるんです?」
「大まかな構想は出来てるんだよ」
その構想は俺の物ではないけどね。
よくある試合が終わればダメージが消える系の結界を張ればいいわけだ。
そのための付与魔法を休み中に完成させたい。実験はどうしようかな。失敗したじゃ済まないし。
「実験は奴隷ギルドに頼むか、冒険者ギルドに持ち込んでは?」
「そうするか。付与魔法の内容を煮詰めるためにも今日はゆっくり休むかな」
「じゃあメイが癒やしてあげるー!」
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拙い文なので誤字脱字多いと思いますが報告等あれは対処します。




