10章プロローグ〜マールケット商店〜
孤児院の手伝いに行く前にメイド長ナサキを呼び出し話を聞くことに。
彼女はミラに物凄いご執心なので圧迫面接みたいになるが4人で話を聞くことに。
その4人はヴィティ入れて4人ですので?と謎の確認までされた。
「固くならなくてもいいよ。ナサキ含めて皆には感謝しかない。いつもありがとう。ミラとメイもそう思ってるよな?」
頷くミラを見て胸の前に手を組むナサキ。
そして、それを見て色々察するジン達。
「それでさ、俺的には仕事とプライベートどちらも充実することが大切だと思ってるんだけど、メイド達はなんでそんなに休みが増えるのが嫌がるか教えてほしいんだ」
「怒りはしません。貴女の本音を聞きたいんです」
意を決したように口を開くナサキ。その内容は。
ミラ様と旦那様とメイ様の出身である孤児院に素材を卸しつつ、いつでもストレイト家の人間が帰ってきても最高の環境を維持するのが生き甲斐だとか。
「なるほど、気持ちはよく分かった。ナサキ達の仕事は信用してるけど、無理をしてるかもしれないから、仕事内容とシフトの確認をさせてくれないか?」
「疲れが残ってる場合だとパフォーマンスが発揮されないので休むのも仕事に入るですので」
「なんていうか凄かったね。助けた時はナサキだけがミラに恩義をって感じだったけど」
「私を見る目がどんどん神格化されて心苦しいわ。私なんてそんな大層な人じゃないのに」
「メイは様付されるのまだ違和感ある」
ミラは仕方ないのではないか?
ニーナさんに手紙を出したので返事待ちだ。
返事が来たのは夕方なってからだ。
「皆久しぶり!」
「兄ちゃん久しぶり。ニーナ姉ちゃんに聞いてたけど大丈夫なの?」
「大丈夫だ。表立って手伝えないけど、状況を整理して落ち着かせるくらいは出来る」
元社蓄の得意分野だ。
えーと、まずは優先順位をつけて、アケドラタツクロが払った金額を基準にしてと、
「まずさ、この金額を払える人どれだけいるの?」
「まずは欲しい物を受けて、後で見積もりを出すつもりだった」
この量はマーヤさんやニーナさんだけでは回らないか。
シルさんもこういうの苦手そうだし。
とりあえずアケドラタツクロにお願いして、エイトに払った金額を貴族に提示してもらおう。今から1ヶ月以内なら取引中止しても罰金とかなしにして、
低温熟成はやり方を広めない契約にして方法を売るほうが早いだろう。高品質で大量に出来るのは孤児院のメンバーにしか出来ないだろうし。
「で、残った仕事はこれだけか」
「この名前、父上が側近に物を頼む時に使うやつだ」
「えっ!シルさんのお父さんって……」
「すまないエイト。断ってくれて構わない」
「ううん。やるよ!シルさんが選んだ僕を間違ってなかったって思って欲しいんだ!」
「本当にありがとう。ここ最近大変で……」
「いつもマーヤさんには助けられてますから」
「あとは屋台は数量限定にして、家具とかは品質を少し落として均一の物を作って並べれば大丈夫ね」
「エイトが先に王族から注文受けるのは職人として負けた気が」
「あとは商店ギルドに登録して従業員を雇えば解決ですね」
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