9章プロローグ〜国家間〜
「さて、今のところ一進一退で進んでます。どう思いますか?ヌイア国解説のジンさん」
「はい。両軍共自分達よ得意分野をしっかりと理解して持ち味を活かしていますが、相手が用意したゲームで勝たないとこの勝負引き分けになってしまいます。残り魔力をどう分配してそれをやるかがラスト2ゲームの見所だと思います」
「はい!ありがとうございます。では、私達側の解説にも聞いてみましょう」
やっぱりアケドラタツクロが考えた通りゲーム進んでる。出番がありそうなので、攻略法考えとくか。と言っても今までやったのは……
的あてでの威力、スピード、範囲、精密で4ゲームだから普通にしてても大丈夫そうだな。
「では、両軍引き分けとなりました!熱い戦いをしてくれた両国の兵士達に盛大な拍手をお願いします!」
わぁー!と盛り上がる会場。そしてアケドラタツクロが動く。
「いやー、ユナイテッドステイツグローリーの練度凄かったです。自国の鍛え方とは別で参考なりました。ところで……」
また得意の演説が始まり俺達の飛び入り参加が決まった。
「それでは新しい選手の登場です!この競技で解説をしていたヌイアの外交官ジンとその家族、ジンファミリーの入場だぁー!」
歓声が上がる中で、男の悲鳴が混じってる気がした。
その声に呆けてると2人に両手を取られ観客へ手を振る。
そうだ、両軍も最初にこの爽やかアピール的なのしてたな。
まずは的あての威力か。10個の的を破壊して壊れた部分の大きさで勝敗が決まると。
まずはインパクト重視でメイだ。1人でやってもらう。
可愛い少女1人の挑戦に会場からざわめきが起きる。
いや、さっきの悲鳴を上げていた男性から野太い声の応援が混じってる。
「おっとぉ!可憐な少女1人での挑戦だぁ!大丈夫なのかぁ!それではスタート!」
スタートと同時に的が消えた。目で追えた人は何人いただろう?
「えっ?嘘?………………
フィニーーーッシュ!!まさかの一瞬で全部の的が消えました!夢でも見てるのかぁ!」
その後もミラ、ジンと順番に圧倒的な力を見せ6種目全部終わらせる。途中ジンファミリーの力に怯えてた観客もそれなりにいたが、衆人の目の前でいちゃつく3人にその気持ちも消え失せ、もっと凄いのを見たい。そっちに注目が行ってたのだ。
「ありがとう!お疲れ様!後のことは俺に任せて祭りを楽しんできてよ」
(俺が手をだすのはここまでかな。あとは孤児院の皆がジンを導いてくれるだろ)
「そうさせてもらうわ。見て回るのも楽しいし、貨幣のやり取りは大丈夫なのか?」
「抜かりないよ」
それじゃあ楽しいお祭りをエンジョイしますか。
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拙い文なので誤字脱字多いと思いますが報告等あれは対処します。




