試し切り
結局は俺の武器はメイが、メイとミラの武器は俺が作った。
勿論お揃いにするため、杖と刀の雛形はメイが3つとも揃え、それに合わせて合金を組み合わせたのだ。
最後に作ってから暫く更新してなかったので大分強化されたのだがここの魔物相手では差がわからない。
ということでダンジョンの壁を壊しながら一直線に階段を目指してる。
魔力の上昇と武器の強化によりウデムシ管理のダンジョンより簡単に壊せている。
他の冒険者がいないのを確認してからしているので力を気にせず使えるのだ。
「そうだ。常識チートで調べたらそのダンジョンの最大攻略層は出るんだけど、最深部って出ないのな」
「当たり前ですので!最深部は管理者、つまりは眷属がいるですので。攻略してくにつれて溜まったマナとエネルギーでどんどん深くなるですので」
つまり∞回遊べるダンジョンってやつか。持ち込みOKだしな。
「ここが48階で俺達以外の最大攻略層の丁度倍だ」
そろそろ強い魔物が現れても、
「あっ!グリフォン!」
「メイ初めて見たの!」
よし!と思ったらミラが杖で殴り飛ばしたのをメイが魔力ワイヤーで切断というコンビネーション。
なんか寂しい。
「あっ、アケドラタツクロから連絡あった」
「どんな内容?」
うーん。なんて言えばいいのかな。
「ヌイアと栄光合衆国が共同でお祭りをするみたい。で、その手伝いをしてほしいってさ。俺とミラは0級だから拒否は出来ないしメイはどうする?」
心の中で答えは分かってる。でも聞いとかないと。
「ジンさんと一緒の手伝いなら行きたい」
そのくらいならアイツに言えばどうにでもなるだろ。というか、それ前提で考えてるだろうし。
この世界のダンジョンにクリアってないけど、1番強い魔物に俺は勝てるのだろうか?
「おっ!メイちゃんも手伝いありがとう!4人にやって欲しいのは軍事関係のガス抜きだ」
どうやらアケドラタツクロ部隊以外のヌイア軍と栄光合衆国の軍がどっちが強いのかを水面下で争ってるらしい。
正直両方の軍よりムロオニの漁師の方が単独では強い。
「戦い方が違いすぎるからなぁ」
ヌイアは万能型、栄光合衆国は役割特化型。どちらが優れてるかは状況次第で上下はない。
「そこなんだよね、単独ならヌイア、集団の作戦なら向こうに軍配が上がるかな」
「どうするですので?」
「簡単さ!気が済むまで争わせる。両軍から俺と向こうの国王と考えた色んな軍事ゲームを3つずつを選択。その6つのゲームの勝敗で決める。被ったら選択しなおしね」
「引き分けになったら?」
「そこを頼みたい!そのゲームは5日前に決まっていて。そして今日いれて残り10日間それに向けて訓練中だ。ジンファミリーは6つのゲームを事前情報なしで両軍より圧倒的大差をつけて勝ってほしいんだ!」
「相手と戦う系だと最大12ゲームすることになるのか。引き分けにならないでどちらかが勝ったら、ただ観戦してるだけになるけどいいのか?」
「直接やり合うゲームは無しだ。ポイントやタイム制のゲームにしないと事故があった場合ヤバいから。
普通に勝負がついたら実況と解説を両国から出すことになってる。それを俺とジンがやるから仕事はあるよ。引き分けたら、俺ならもっと上手く出来ると両軍の自信をへし折ってほしい。
あっ!あとあっちの国王の相手もね」
えぇ。最後のはめんどくさい。
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