栄光合衆国のダンジョン入り口
冒険者ランク0級になってから5日後。ジン達はジャパニのダンジョンに来ている。アケドラタツクロとジョージ国王が会談してるのでちょっとした時間潰しだ。ジャパニの正式名称はジャパニD.Bだけど触れないのが優しさだと思う。
地下洞窟タイプのダンジョンで地下3階に来ていて、改良版漢探知ゴーレムも一緒だ。
今のところ何も問題はないが、正常に機能してないのが1名いる。
「メイ!威力強すぎですので!」
魔物と一緒に壁を破壊しまくっている。周りに他の冒険者がいないのは確認済みだ。
原因は浮かれているのだ。ジンが自分のためにアケドラタツクロに怒ったことを。そしてミラと同等の扱いで思ってくれてる言い方をしたこと。自分のことを真面目に考えてくれてることに。
「ごめんヴィティちゃん」
「そろそろメイもやりたい戦い方するべきですので?」
得意じゃなくやりたいこと?
「ここなら失敗しても問題ないしフォローはする。好きにやってもいいよ」
「ヴィティちゃんはメイの戦い方知ってるの?」
頷いて返すヴィティ。メイが暗そうだ。
無理しなくてもいいぞ。今はそんなに強さを求めてないからと話を流そうとする。
(今でも魔力鍛錬を怠ってない人の台詞じゃないですので)
「ううん。これしたら嫌われちゃうかも」
「私はメイのこと嫌いにならないよ。ジンもメイのこと大好きよね?」
ミラがちょっとズルいタイミングで言わせようとする。
この流れで大の部分だけ訂正出来ないだろうか。……無理だな。
「勿論。メイは不安に思うことないよ」
だけどグロ系の戦い方したらどうしようとか考える。
「分かった。メイのやりたいことする!」
話終わったところに都合よく現れた魔物に対峙するメイ。
ブレスレットに魔力を流したらロックバードがスパッと切れた。
あれ?その武器と戦い方って?
「ずっとジンさんの戦い方カッコよくて好きだから真似したかったの!シルさんに会うちょっと前からブレスレットにしてバレないようにしてたの」
カッコいいもんねー。とべた褒めしてくれるのは嬉しいけど恥ずかしい。
(アケドラタツクロに啖呵切った台詞とどちらがですので?)
(そこには触れないでくれ)
「良かったよメイ。器用だし俺よりずっと上手かった」
「あっ!そうだ!お揃いのペンダントと指輪はジンが折れてからだけど、3人でお揃いの武器で戦うの良くない?刀と糸と杖で皆戦うの!」
あっ、ミラはいつの間にか重婚するのは時間の問題だくらいにしか考えてないんだ。
(ミラ様とメイの幸せを俺が1番考えてる発言したらそう思うに決まってるですので)
(そして発想がエイトっぽいのが家族の証拠ですので)
急に職人モードになったメイを守りながら完成を待った。
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拙い文なので誤字脱字多いと思いますが報告等あれは対処します。




