冒険者活動(仮)
「よし!それじゃあ今日から冒険者ランクを上げよう!その後はアケドラタツクロの依頼をこなしつつダンジョン巡りでいいね?」
「「うん!」」
昨日の話し合いでは結局先延ばしだった。ミラは賛成寄りだ、ジンはメイのことは好きだけど、愛とは違うと伝えたのだ。
今辿り着いた答えが、ジンがメイのことを妻に認めるか、メイが諦めるかまでついていくという玉虫色の答えだ。
ジンは気付いていない。メイが他に好きな人が出来る可能性を排除してることに。
その考えをしたくないくらいには心の奥底では女性と見てるのだ。
少なくとも貴族にならないと重婚出来ないし、普通の貴族になろうとしたらアケドラタツクロが手を出すだろう。
その結論に至って冒険者ランク1級の貴族特権を手に入れることにしたのだ。時間稼ぎも兼ねて。
冒険者ランク1級は国からの要請を第1に仕事する代わりに色んな特権を手に入れれるのだ。重婚もその1つ。
まずは今まで貯めてた魔物を換金することに。ショウ問題の時に冒険者の年齢制限が緩和された、久しぶりの冒険者ギルドだ。
「えっ?iseka交換必要なの?」
「はい。ジン様とミラ様の両名だけですが。そちらのメイ様はそのまま換金と更新を行います。あと、こちらの手紙をジン様に渡すようギルドから指示がありました」
早速読むとそこには。日本語で、チチキトクスグカエレ。とだけ。
アケドラタツクロの仕業なのは分かった。isekaの交換終わったらすぐに問い詰めてやる。
渡される常識チートにも無いisekaを見る。
「ヴィティも知らないですので」
「あの?これの説明って?」
私共に説明の権限がありませんと謝られた。
やっぱり問い詰めるか。
「呼ばれた理由は理解してるか?」
「あっはっは!」
裏工作の大変さを話されても勝手にやったことだし知らないよ!
「つまり、ショウの信者の討伐も数に入ってるし、あのメイド達が作ったものは俺達の採取になってるけど、メイには含まれてないと」
「でも、討伐と採取はそれでクリア出来ても護衛とその他はどうやったんですか?」
「護衛?ここの大陸からずっと離れた場所の王様を安全且つスピーディーに国益となるように動いた君たちが護衛とその他がクリアしてないとでも?」
「それでは、メイのが2級なのはわかりました。ジンさんとミー姉の見たことないisekaはなんですか?」
「そりゃあテンプレの新ランク0級に決まってるじゃないか!」
脳天気な喋り方に頭に血が上った。
「お前!そこまでして貴族特権を俺に与えたいか!ミラが言ってたぞ、アケドラタツクロ様の家族を見てから重婚の考え方が変わったって!お前お得意の演説でもしたのか?
無理に妻を増やしても不幸になるだけだろ!
お前昔言ってたよな?平等に愛するってのは真似じゃなく心から愛さないと駄目だって!俺が誰かに言われてメイと結婚したらミラもメイも可哀想だろ!」
それでもアケドラタツクロは変わらずにヘラヘラと、
「ああー。ごめん別に重婚しろとは言ってない。ただ、ミラちゃんとメイちゃんが苦しんでるのに、ジンがのほほんと幸せそうなのが気になっただけ。
それに外交官なんてとっくに貴族の仲間入りだよ。ランクは未だに下で燻ってるから手助けしただけ、
確かに特殊貴族って立場だから、すでに結婚してるジン達が一般の人と同じ年齢で問題ないように手は加えたけどそれだけだ。
俺としてはそこまで奥さんと同等に考えてる女性をジンは不幸にしないと思うな。まぁ、誰かに言われたから結婚しないじゃなく、3人でそこは決めてよ」
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拙い文なので誤字脱字多いと思いますが報告等あれは対処します。




