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桜 清が寝ている間に

今日はキヨシさんはお休みです。

昨日、イナゴの群れを殲滅した際の戦闘で疲労が溜まったらしく9時になってもまだ寝ています。

「・・・」

私は現在、人化して寝ているキヨシさんを愛でています。

宿の中ですが、別に人化する必要はありません。それでも、あることがしたくて人化しました。

私は、寝ているキヨシさんの毛布に入ってキヨシさんと一緒に寝る。

寝惚けているのかキヨシさんは少ししたら抱きしめてきた。

「んっ・・・」

キヨシさんが急に強く抱きしめてきた。少し苦しいけど・・・気持ちいい・・・




「んぁ?」

目を開けると、目の前に桜の顔があった。

「スゥ、スゥ、スゥ・・・」

気持ちよさそうに眠っている・・・状況からして俺が桜を抱きしめてしまったらしい。

「んぅ・・・・・」

そっと離れようとしたら逆に強く抱きしめてきた。

改めてみると、桜は本当に可愛くて奇麗だ今までの反応を見る限り彼女が俺に気があるのは一目瞭然だ。

しかし、俺はつい返答を遅らせてしまう。

理由は俺が前世で既婚者だったためだ。俺は別にハーレム大好き人間というわけではない。結果的に多くの女性に気に入られているが、釈明すると同じくらいの男性にも気に入られている(いい意味でも悪い意味でも・・・)。だが、俺が娶った女性はたった一人だけだった。

どこがどうなったかは知らんが、俺の地元の二ホンは一夫一妻制だった。神様と知り合いになってから知ったが、世界の国々の一部が一夫一妻制の所は多くても多少はばらつきがあるらしい。しかし、二ホンという所はほとんどの世界で一夫一妻制らしい。

俺もそこら辺がぬぐいきれなくてどうしても一夫多妻へ手を伸ばせなかった。

ヘタレと笑わば笑え…

話を戻すと俺は一夫一妻制の価値観に拘り過ぎてしまっている。そのせいでどうしても桜への返答を先延ばししてしまう。

「お父さ~ん!これ料理して~!」

ルインが氷鹿(ブリザードディア)を両手に抱え部屋に入って来た。おおう・・・中々の大物だな・・・

「あれ?お邪魔しちゃった?」

俺に抱き着きながら眠っている桜を見たルインがニヤニヤしながら弄り始める。

「いや、ちょうどよかったよ。少し考え事しててな。」

「考え事?」

「ああ、桜についてだ。」

「・・・まさか、捨てる気?」

少し怒気と殺気を滲ませてルインが問いただす。

「誤解だ。彼女を保護したことは後悔していないしちゃんと彼女の面倒は見るつもりだ。」

「じゃあ、なに?」

「ああ。俺が前世で既婚者だったには知っているだろ?」

「うん。」

「俺の前々世は一夫一妻制だったんだ。だからどうしても桜に対する思いをどうすればいいかと思ってな。」

「キヨシの好きにすればいいんじゃない?」

「そんな投げやりな・・・」

「勝手に相談したのはキヨシじゃない。そもそも、キヨシは桜に対してどう思っているの?」

「かわいいし、悪い気はしない。」

「桜の事を幸せにしたいと思う?」

「ああ。」

「だったら、桜の行動から逃げちゃだめよ。それにここは二ホンじゃないわ。別に亡くなった奥さんを大切にすることは悪い事じゃない、けどねそのせいで後悔をしたら本末転倒だと思うの。キヨシが望むことをすればいい、キヨシがしたいことをすればいい。その人の幸せを望むならその人が一番望む行動をとればいい。普段自由奔放に生きているくせに妙なとこで奥手なんだから・・・。キヨシが桜の幸せを望むなら桜が望むことをしなさい。亡くなった奥さんには私の研修が終わった後に土下座しに行って殴られてもらえばいいじゃない。」

いつもなら俺がルインに教えるはずなのに今回は俺がルインから教えられてる。立場が逆転してしまったな。

「というか、桜寝すぎじゃない?」

たしかに、ルインが入室時に大分大きな声出したのに未だに寝ている。

「あ、そういえば・・・」

「何?」

「眠るときにぐっすり眠れるように睡眠毒使ってた。それが漏れて桜に浴びせちまったかも。」

睡眠毒はかなり強力だ。大半の毒に耐性がある俺でもぐっすり眠れるように改造してある。死にはしないが下手をすれば死ぬまで寝続けるだろう。

「大丈夫なの?」

「問題ない。精力毒は一応真逆の性質を持つから一応対処は出来る。」

「そ、じゃ早く桜を起こしてこの氷鹿(ブリザードディア)を・・・」

「なに、桜?もう少し寝たいって?よしそうしよう。睡眠毒!!」

「あ、ちょっと・・・!!」

既に清は睡眠毒を用いて再度深い眠りに落ちていた。

清がかけた毒は清以外には解毒出来ない。ルインの場合毒関係は全て清に一任していた。つまり、毒に対する対処はあまり心得ておらず、現在清を起こす術がない。

結果として清が起床する夕方まで待たされる羽目になった。


なお、清が起床する際に精力毒で起こす際に清に強く抱き着いていたことに気づき桜が赤面して慌てふためたが、とりあえずいつも通りの反応をした清に手加減なしのGravity Impact(重力拳)が炸裂し、その後に氷鹿(ブリザードディア)のスープとパンの夕飯を食べたらしい。

これは清の頑丈さに驚くべきか、それともその工程になれてしまった清達に驚くべきか判断に困る・・・

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