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( ;`・ω・´)‹ドウシヨウ…

雪兎(スノーラビット)の死体の匂いに引き寄せられた蜘蛛形の魔物は牛の様な頭部を付けていた。

日本で言う妖怪「牛鬼」だ。「うしおに」または「ぎゅうき」とも読む

その性格は残酷狂暴、毒や病をまき散らすといわれる。そして最も恐ろしいのが一部の伝説のみとはいえ、牛鬼を殺した人物が新たな牛鬼になると言われていることだ。

ルインはすぐにIsolation Wall(隔絶結界)を再度張ってミアとアリアそしてルイン自身を包んだ。

(ルイン、俺がこいつを倒したら、すぐに俺を浄化してくれ!最悪、俺が新たな牛鬼になりかねん!)

(分かったわ、キヨシが慌てるなんて、よほどやばいやつなの?)

「挑発!!」

(とりあえず戦いながら情報を伝える。桜、少し荒っぽくいくぞ)

『頑張って下さい!』

ミアとアリアの前でいきなり話せば面倒なことになりかねないため今まで静観していた桜が久しぶりに話した。元々空気になるのが上手かったんだろうか、かなり自然に黙っていたな。もっとも、毎晩大分長いお話をされたがな。この依頼終わったら紅茶の茶葉を買い替えなきゃいけねぇな

「ブモォォォォォ!!」

牛の頭部らしくまるで牛の様な鳴き声をした。

ただし、その鳴き声で衝撃波が発生し、後ろに吹き飛ばされた。

(キヨシ!)

「Isolation Wall(隔絶結界)!!」

とっさにルインがIsolation Wall(隔絶結界)を張って俺が吹き飛ばされるのを防いでくれた。

「勘弁してくれ、下手したらこれだけで町が消し飛ぶぞ・・・」

ルインが張ったIsolation Wall(隔絶結界)は雪兎(スノーラビット)の死体が存在する範囲のみ覆い、俺と牛鬼は完全に隔離された状況だ。

(キヨシ!援護いる?)

(俺の回復だけにしてくれなるべくこの戦いには人を巻き込みたくない。)

もし牛鬼への変化が毒の類ならば、俺なら特に影響はない。寄生虫や感染症の類でもルインに頼めば対処出来る。だが、何も知らない第三者が牛鬼になったら取り返しのつかないことになる。もし万一にもルインが牛鬼を倒して破壊神が牛鬼にでもなったらシャレにならんのでルインには援護は控えさせる。

俺は短期決戦で終わらせることを決め、翼を生やして牛鬼の注意を引き続ける。

「ブモォォォォォ!!」

牛鬼がその太い足を俺に向け爪で突き刺そうと迫って来た。

俺は二回ほど足をはじき返し、残りは空中で旋回して回避した。

回避した後に足が突き刺さった地面に生えていた植物は一瞬で赤く変色し枯れてしまった。

酸化させるタイプの成分か?

毒剣(ヴェノムソード)!」

俺は桜の周りをアルカリ性の毒物で覆う。少しヌルヌルして扱いずらい。

試しに一度牛鬼の足を弾き地面につけた所、一瞬だが植物が赤く変色するのに時間が掛かった。

(ルイン!水くれ!)

「Ocean(水)!!」

ルインが技を発動した途端結界内にスコールが降り始める。

塩基性雨(ベイスレイン)!!」

俺はルインが降らせた雨をアルカリ性に変化させ牛鬼の体内にある酸性物質を中和し始める。

「ヴゴァァァッァァ!!」

先ほどまでの牛の様な鳴き声はどこへ行ったのか急に腹の底に響く大声で鳴き始めた。

鳴き声が終わった途端、俺へ向かって蜘蛛糸が放たれた。咄嗟に回避しようとするも間に合わず捕らえられてしまった。

「ゴガァァァ!!」

牛鬼がその大あごを広げて捕らえた獲物(キヨシ)を喰らおうと襲い掛かる。

毒投擲槍(ヴェノムジャベリン)!」

清は牛鬼の口腔内に向けて麻痺毒を叩き込む。結果として牛鬼の動きが大分ぎこちなくなった。

何とか作った一瞬で蜘蛛糸から脱出し対策を再度考える

(やはり遠距離攻撃をするのは得策ではないか。毒狙撃(ヴェノムライフル)でちまちま削る戦法は得策ではないな。桜、あいつは実態があるだろう。)

『・・・すいません、分かりません。』

「分からない?どういうことだ?」

牛鬼に接近し攻撃を桜花で受け流しながら桜に質問を続ける。

『あの魔物、実体と非実体の中間位な感じがしてはっきりしないんです。』

「どっちかと断言することは不可能と?」

『はい、なんというか・・・両方の特性を持っている感じなんです。』

「そうか、桜、」

『はい。』

「あいつの足を1本へし折る。今まで貯めた攻撃の半分を叩き込め」

『分かりました!』

俺は牛鬼へ更に接近し一番後ろの右足を斬りつける。

「ドガン!」

神器 桜花に殺傷能力はない。それでも、桜花で受け続けた攻撃を反すことが出来る。しかし、清はこの攻撃で牛鬼を倒すつもりはない。

欲しいのは牛鬼の体液だ。

「グァァァ!!」

牛鬼の体液を浴びた清から苦悶の声が上がる。

(何だこれ!?まるでマグマの中に突き落とされたみたいだ・・・)

牛鬼の体液はどうやらかなりの猛毒だったらしい。

清の体はじわじわと焼けていって皮膚の下の筋肉繊維がむき出しになった。

『キヨシさん!!』

(キヨシ!!)

いくら世界最凶の毒使いでも未知の物質への特効物質は作れない。作るには一度触れて摂取する必要がある。毒操者(ヴェノムコマンダー)の効果で死にはしないがそれでも死ぬほどの苦痛であることには変わりない。むしろ死ねないだけ残酷だ。

「ゴガァァァ!!」

「グハ!?」

自身の体液に触れて激痛によって身動きが取れなくなった清を牛鬼が近くの足で弾く。

地面を何度かバウンドし結界にぶつかって止まった。

「痛ててててて・・・死にかけたぜまったく・・・」

バウンドしながらも治癒毒で体の傷を回復していった

(桜、なんとかあいつの体液を解析して特効薬を作れた。あいつが非実体として、あいつの体内へ刃を突き刺すのに十分なエネルギーは溜まっているか?)

『すいません、さっき半分のエネルギーを使っても殻と殻の間を突いてなんとか砕けたので、殻を突き破りたいんならもっとエネルギーを貯めるしかありません。』

「了解した。ルイン!」

「Mega Rail Gun(超電磁砲)!!」

話を聞いていたルインが今まで役に立てなかった分を補うかのように清へむかって電子を帯びた巨大竜巻が襲い掛かる。

「どうだ桜?」

『これだけあれば、おそらく問題ありません!!』

「了解した!毒剣(ヴェノムソード)!」

やっと見えた光明、清はその光明を使用し全力で暗闇を照らし始めた。

「グガガガガガガ!!」

接近中に襲ってくる牛鬼の足の攻撃を桜花で弾きながら清は正面から牛鬼へと相対する。

「グォァァァァァァァ!!!!!」

最後のあがきと牛鬼がその大きな口を開ける。しかし、その行動が仇となった。

清は桜花を牛鬼の口腔内に深々と突き刺し、「対牛鬼特効毒」を注入しながら、桜花が貯め続けたエネルギーをはじき返し牛鬼の体を内部から破壊していった。





全てが終わった後、草原の草花は赤く変色して枯れ、清は切腹していた。


Ocean(水)

水中での自由自在な移動を可能とする

また、陸上であろうと津波を発生させるただし、この津波は魔素で海水を作っているので塩害は起きないし使用者の意思で自在に操れるため壊したくない者は完全に素通りする

津波を発動する際、近くに水があると消費魔力が減る

水属性は付与されてなくても純粋な水の圧力で圧殺可能。


水が入っていればなんでも操れるが水がなければ操れない

塩酸は操れるが水銀は操れない

任意に水属性を対象に付与したり水を生成出来る


塩基性雨(ベイスレイン)

降る雨をアルカリ性にし酸性物質を中和する。


Mega Rail Gun(超電磁砲)

Unicorn(刺突),Trigger(射撃),Accel(加速),Cyclone(風)の力を内包した技。

射程と攻撃範囲がやたら広く威力も高いめっちゃ迷惑な技


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