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世界最凶の毒マスター世界を破壊しない破壊神と共に世界をめぐる  作者: 葦上 薫
スミス共和国での面倒事
53/132

(;゜Д゜)(゜Д゜;(゜Д゜;)ナ、ナンダッテー!!

桜に告白をした男性が銀髪紅眼(アルビノ)の少女を暴行している現場を目撃した桜は、しばし呆然としていた。

「どう、して・・・」

驚愕でまともに考えられない桜は、近くにある材木を盛大に倒してしまい、男性に気づかれた。

「誰だ!?」

大きな音で驚いた男は桜がこの状況を目撃しているのに気づき、さらに驚いた。

「サクラちゃん!?どうしてこんなところにいるんだい?」

男は先ほど少女へ暴行をしたことなど忘れたかのように桜の方へ注意を反らす。

「何を、しているんですか?」

未だにまともに考えられない桜は男へ質問をする。本来なら、ここで清やルインを呼びに行くことが最善なのだが、そこまで考えられなかった。

「何って?ゴミが僕の指輪を盗んだから、少しお仕置きしただけさ。」

「ち、違う!それは拾ったの!アガァ!!」

少女が必死に弁解しようとしたのに、男は容赦なくそのわき腹を蹴飛ばす。

「あ、がぁ・・・」

わき腹を蹴られたことで少女は嘔吐してしまった。

「汚いなぁ、僕の服が汚れたらどうしてくれるんだ!」

なおも男は理不尽にも少女に暴行を加え続ける。

「や、やめて下さい!」

これ以上は不味いと思った桜が間に入り少女を守る。

「ほら、飲んで。」

桜は清が万一にと与えていた回復ポーションを少女へ飲ませる。

すると、少女の傷は逆再生の様にあっというまに回復していった

「ほら、早く逃げて」

「う、うん。ありがとう・・・」

少女は桜にお礼をいい、一目散に逃げて行った

「どういうつもりだい?サクラちゃん。」

「それはこちらのセリフです。罪を否定している少女へなぜ必要に暴行を加えていたのですか?」

「は!そんなの簡単さあいつが化物(アルビノ)だからだよ」

「化物、彼女の髪と眼ですね。」

「そうさ。化物(アルビノ)は悪魔の生まれ変わりだ!常識だろう。かつて栄えた文明が滅んだのもあいつらが原因なんだよ。まったく、あんなやつら、さっさと全員奴隷に堕ちればいいのに生きていること自体が罪なんだからね」

「そんなことない!!」

普段おとなしい桜が大声をあげたことに男は驚いた。

銀髪紅眼(アルビノ)なんて関係ない!人は髪と眼の色で立場なんか変わらない!銀髪紅眼(アルビノ)達だって、滅ぼしたくて文明を滅ぼしたわけじゃない!」

「だからどうした?」

「え?・・・」

「それがどうしたんだい?どんな理由があろうと、彼らが多くの文明を滅ぼしたのは事実だ。」

「あ、貴方みたいな人たちが一方的に攻撃してくるから、私たちは!!」

「私たち?どういうことだい?サクラちゃん?」

「私も銀髪紅眼(アルビノ)よ。ルインちゃんに髪と眼の色を変えてもらってたの。そっちの方が都合がいいからって。」

桜の秘密を知った男は一瞬驚愕し、次の瞬間には憎悪の視線を桜に向けていた。

「この僕を騙したな!!」

「騙してなんかいない!私はキヨシさんに従っただけ!」

「黙れ!!貴様なんかに一目惚れした僕がどうかしてた!この薄汚い悪魔めが!」

そういって男は拳を桜めがけ振り上げる。拳が桜に当たった時、吹き飛ばされたのは男の方だった。

「がぁぁ!?」

男は空中を回転し、壁に激突した所で止まった

「な、何をした、悪魔!」

固定技能(ユニークスキル)復讐者(パーフェクトライフ)」の効果だ。桜は無意識にスキルを発動しただけで何もしていない。桜を殴った男は、自らの頬を殴ったのだ。

「知らない!あなたが勝手に飛ばされたんじゃない!」

清は桜に復讐者(パーフェクトライフ)の説明をしていない。

桜からしたら自分を殴って来た男が勝手に吹き飛ばされたように見えるだろう。

「五月蠅い!この悪魔!!すぐに殺してやる!」

「あ、待ちなさい!」

顔面を自らに殴られた男は一目散に冒険者ギルドへ逃げて行った。桜も追いかけたが、非戦闘員である彼女では男には追い付けず、見失ってしまった。

「どうしよう・・・」

一先ず清達に相談するべく、桜は再び冒険者ギルドへと向かい始めた。



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