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テンプレ&人助け

馬車を走らせる。後ろを振り返らずにただひたすら馬車を走らせる。後ろからは沢山の魔物のうめき声と怒声が聞こえてくる。

「お嬢様方!決して身を乗り出さないでください!大丈夫、必ず助かります!」

馬車の中で震えているアインお嬢様とアスナンお嬢様を励ます正直言って助かる確率は絶望的だがそれでも幼子にとって何も言わないよりはマシだ。しかし、次の瞬間馬車が空中に浮いて私は地上に落とされ声にならない悲鳴が出たた。死ななかったのは普段から鍛えていたからだろうが、足を怪我しさらに絶望的な状況になった。

「お嬢様!!」

馬車は壊れてはいなかったが私よりも遠くに転がり馬と一緒に横倒しになった。自身が魔物に食われる絶望よりもお嬢様が魔物に襲われることの絶望で頭が真っ白になったとき。

「ドゴォン!!」

私と魔物たちの間にやたら軽装な黒髪の青年が轟音と共に登場した。

「ルイン!御者さんと馬車の中の人の治療を!こっちだ雑魚ども!!」

青年の方に大量の魔物が向かう恐らく挑発系の技を使用したのだろう。しかし、たくさんの魔物へたった一人で挑むのは無謀でしかない。

「Yesterday(時間逆行)」

私の身体を優しい光が包み折れたはずの足が巻き戻しのように戻っていった。私の意識はそこで消えた。


悪食盾(ヴェノムシールド)!!毒鎧(ヴェノムアーマー)!!毒剣(ヴェノムソード)!!毒弾乱射(ヴェノムガトリング)!!」

俺は毒操者(ヴェノムコマンダー)の能力でバックラーサイズの毒の盾と体を包む鎧そして刀を生成し魔物のみを絶命させる毒をガトリング砲のように乱射した。魔物の数はかなり多く20体ほどの狼系の魔物だった先頭の7体が毒弾乱射(ヴェノムガトリング)の餌食になったが、ほかのやつらには当たらなかった。やはり命中率が悪い。見事な統率力で俺に急接近した狼3体は俺の盾に突っ込んで溶けて絶命した。ついでに魔力と体力を回復させるアイテムがストレージにたまった。正面からは無理と悟った魔物は後ろから攻撃してきたが頭から真っ二つにされ2体ほど俺の毒剣の錆となった残り8体となった魔物たちは攻撃するか迷っていたようだが選択の時間は与えない。

麻痺毒噴射(バラライスミスト)!!」

俺の口から魔物への特効効果を持つ麻痺毒が周りに吹き付けられ狼たちの動きを完全に停止させた。動けなくなった魔物たちを俺は躊躇なく刀の錆にした。

「ふぅ、何とかなったか」

俺は万一に備え毒弾乱射(ヴェノムガトリング)以外を解除し転倒した馬車のもとへ向かった。

「待たせた。どうだった?」

「問題ないわ。御者さんも馬車の中の人も命に別状はない。今は治療の影響で眠っているけどね。」

「馬は?」

「そっちも問題ないわ。足を折っていたけど治療して完治させたし。」

「しばらくは彼女たちが目覚めるまで様子を見るとしよう。」

「そうね。」

俺は念のため気配察知を使い周りの安全を確認した。


清が使用した技解説


悪食盾(ヴェノムシールド)

ありとあらゆるものを飲み込み糧にする盾

飲み込んだものは全て使用者のエネルギーと化す

盾のサイズは大盾からバックラーサイズまで様々


毒鎧(ヴェノムアーマー)

毒で作った鎧

物理攻撃を全て溶かす


毒剣(ヴェノムソード)

剣を毒で覆う技。切り結んだありとあらゆる武器を溶かす


毒弾乱射(ヴェノムガトリング)

精密性は低いが速射性の高い技

主に牽制技


麻痺毒噴射(バラライスミスト)

麻痺毒を周りに噴射する。

ばら撒くのは麻痺毒だけで仲間にだけ効かない麻痺毒をばらまくことも可能


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