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勇者 聖子

さて、特に危なげなく勝利した俺に対し、ルインは・・・

「Joint Shot(関節砕き)!!」

ピンポイントで体の関節という関節を撃ち抜かれ、最後にヘッドショットを決められて対戦相手は轟沈ひた。合掌。

「早かったな。」

「お父さんみたいに長話はしないからね。」

その後、俺たちはたわいもない会話をし続けていた。賭けたお金が幾らになったとか、この辺りの麺料理のタイプとか。ルインって意外と辛党だよな。

「ねぇ貴方!」

すると突然黒髪のショートカットの少女が話しかけて来た。

「さっき凄かったね。あの技どうやってやったの?」

「誰だルイン?」

「さぁ?知らない人。」

俺とルインの無双をみた貴族の勧誘か?という割にはルインにだけ注目しているような。

「あ、ごめんね。私、ショウコ・ツミザキって言うの。この大会に腕試しに来たんだ。」

ショウコ・ツミザキ・・・ツミザキ ショウコかな?鑑定スキルを使用してみたら「津美崎(つみざき)聖子(しょうこ)」と表示された。ちなみにこの鑑定眼は昔まだ毒を操れなかったときにお世話になった。毒が入った食べ物を分別したりするのにな。

「珍しい髪だな。」

彼女の神の色は黒髪。ここら辺では少し珍しい色だ。

「あ、少し遠いところから来てね。」

遠い所ね。差し詰め異世界だな。称号もさっきみた時勇者だったし。

「それで?何の用?」

「うんそう!あなたのその技地元で見た技みたいな気がして。あなたともっとお話がしたいの!!」

確かにこの世界には銃のような武器はあまりない。ルインがこっちに目配せしてきたが、俺は肩をすくめた。

「空気を圧縮して指先から発射するの。小型の弓みたいなものよ。入れる魔力によって属性や威力が上下する技よ。さっきのは空気の弾丸だからあまり痛くないけどそれでも気絶させるには十分な威力になるわ。」

「へぇ~。どうやるか教えて。」

「悪いけどそこは一族の秘密だから無理。」

ルインが素っ気なく拒否すると目に見えてがっくりと肩を落とした。

「ショウコ様~どこですか?ショウコ様~?」

遠くで聖子を呼ぶ声が聞こえる。声がした方を向くと、金髪碧眼の女性神官が聖子を探していた。

「あ、セイリ~こっち~」

聖子に気づいたセイリという女性神官がこっちに駆け寄って来た。

「ショウコ様。かってにどこかへ行ってしまわれては困ります。」

「ごめんごめん。少し面白い子を見つけてね。」

「それよりもそろそろショウコ様。次はショウコ様の番ですよ。」

ほう、次はショウコが戦闘か。ん?次?

「おい待て。次はお前の番なのか?」

「ん?そうだけど?」

なるほど。となると・・・

「ショウコ様とキヨシ様。第5試合が始まります。控室からいらしてください。」

呼ばれたらしいな。勇者の力、見せてもらおうか。

Joint Shot(関節砕き)

Gene(遺伝子),Cyclone(木),Fantasy(光),Dark(闇),Heat(火),Ice(熱),Ocean(水),

Nightmare(精神),Metal(大地),Unicorn(刺突),の力を内包した技

遠距離から対象の関節を狙い撃って、とどめに額を撃ち抜く。全属性を持つ故にどのエネミーにも均等にダメージを与える。スケルトン系統に致命的効果を与える。


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