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呪いの武器発見?

「つ、疲れたぁ・・・」

大量のゴーレムを討伐し終えた聖子はその場にへたり込む。

相当疲労が溜まっていたようだ。

「ショウコ様、休んでいる暇はございません。早く妖刀を処理いたしましょう。」

肩で息をしている聖子にセイリが残りの仕事の催促をする。

現在聖子はリーフレスト連邦国の要請でここにいるが、そもそも本来ならばダンジョンでのレベル上げや現在も暗躍している魔王への対策をするというかなりかつかつのスケジュールなため、さっさと終わらせて本来の予定へ戻りたいセイリだが、それは無理だった。

「ま、まって・・・少し・・・休ませて・・・もうむり・・・」

既に聖子がグロッキー状態だった。

見れば、ハルキもガイアも聖子程ではないが相当疲れている。オリヴィアとダンタリオンも立ってはいるがまるで生まれたての小鹿だ。

ナタリーに関しては姿が見えないので判別は難しいが、支援があるとはいえ一人で既に作られていたゴーレムを相手していたのだ。少なくともハルキ以上の刃疲れているだろう。

実は聖子の髪と目が黄色の状態では仲間の数×分単位で常時魔力を消費するためかなり効率が悪く、現在聖子の魔力は枯渇寸前だ。

しかし、聖子がこの色になったのはまだたったの2回で、一回はどんな状態か見るために変身しただけで戦闘に使ったわけではない。

幸いにして天秤座の宝具は使用者の魔力ではなく、周辺の魔素を必要としているため、30分持ちこたえられたが、今この状況では戦闘時に聖子がほぼ役に立たない。

セイリが大して疲れていないのは妖刀の浄化に必要なため、みんなが頑張っただけだ。

そのことに気づいたセイリが仲間の状態と原因に気づき、少しばつが悪そうな状態になる。

「あ、気付かなくて申し訳ございません・・・」

とりあえず、一度休憩することになった。

比較的回復したガイアがナタリーを探しに行った所、なぜか眉間に皺を寄せてナタリーと共に帰ってきた。

「あれ?どうしたの?」

「あ、ショウコさん・・・実はこれ・・・」

ガイアの右手に持っていたのは黒い刃に禍々しい模様がある刀だが、何故か中程で二つに折れていた。

「・・・」

「・・・」

それを見たみんなの言葉が失われる。

一番早く思考が戻ったのはダンタリオンであった。

「え?そ、それはまさか・・・」

「はい。ゴーレムを量産していた部屋に隠されていた刀です。ナタリーが突っ込んだ際に折れたらしく、対処に困っていまして・・・」

そういえば、人間砲弾(ナタリー)が結界を突き破った際に刀を巻き込んでいたような・・・

「え?そ、それやばくない・・・」

過去に物理的に壊して暴走した呪われたアイテムは存在しないが、そもそも呪われた武具の解呪には危険が付きまとうため何が起こるか分からない。まさか呪われた武具を物理的に破壊して対処する馬鹿など普通はいない。意地の悪い製作者だと、破壊した後に魔力が暴走させる可能性もあるのだ。魔力の暴走自体は別に難しくもなんともない。

ガイアの隣ではナタリーがしょんぼりとしていたため、折ったのはナタリーだろう。

「はい。だけど、特に何か起こる訳でもないし、そもそもこれはただの刀であって、私たちが探しているものとは違う可能性もあって判断に困って・・・」

そもそも、本当にこの祠に妖刀が眠っているのかは明言自体はされていない。

飽く迄、観光客が禍々しい刀を見つけたという事、リーフレスト連邦国の資料の中にヤバイ妖刀があったと書かれていただけで、未だに二つがイコールの関係で結ばれているかは誰も分からない。

しかし、ここに一人、途中からへし折れた刀を警戒している人物がいた。

「それは呪われた武具です。」

セイリである。

神官という職業上呪いなどに敏感なのだろう。

聖子達もセイリが言うならそうだろうと判断した。

「この刀、どうやら一部が呪われているだけのようです。」

セイリ曰く、刀身ではなく、鍔のところが呪われており、刀身の柄は単なる模様らしい。

よく見れば、折れた刃の先の一部が黒くなくなっているため、おそらく鍔が刀身を禍々しく変色させていたのだろう。

「ショウコ様、鍔を鑑定していただけますか?」

聖子とて転移者であるため、鑑定スキルは持つ。清程レベルは高くないが、それでも大半の物を鑑定で出来る程度にはある。

「え~何々・・・名前は『狂いの鍔』埋め込んだ刀の刀身を変色・強化するみたい。あ、これが資料にあった『災渦(さいか)』って呼ばれてた刀みたい。持ち主の精神を(いじく)って人を襲わせてさらに切れ味を上げるみたい。強靭な精神力があれば防げるが、一度人を殺めればたとえどんな人でも狂わせちゃうみたい・・・ごめん、これ以上見えない。」

意外にも『災渦(さいか)』は刀の名前ではなく、変身した刀の通称だったようだ。

古いものを調べるのが苦手なエルフにしては、大分正確な捜査がされていた。

「十分です。みなさんの魔力が回復すれば、この呪われたアイテムを浄化しますので準備しといてください。」

全ての情報が見えたわけではないが、それでも必要な情報は入手できた。

武器の解呪には呪われた原因または仕組みが分かれば解呪出来ないらしく、最悪フラブリー宗教国へ持って帰る必要があった。


20分後万一に備え、万全の準備を整えた聖子達をほくそ笑む顔があったのだが、聖子は気付てなかった。



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