(*・ω・)oO(Why?)
リーフレスト連邦国王都イルペウ
中央の精霊樹にはハーフエルフがおり、この国で経済的にも物質的にも最も発展している都市。
どういう印象を持っただろうか?
大木に覆われた木々の中にある都市?それとも、その場所だけ木々が存在せず、青空が広がる都市?
俺もてっきりそう思ったよ。
なのに、なのに・・・
「何で四方を壁で囲まれてんだよ!!」
別にその場にどデカい大木があるわけでも、太陽の光が当たっているわけでもない。
しかし、その場所は分かった。なぜなら、白銀の壁が一都市を覆っていたのだ。
しかも白樺とかの木を白銀に見せているわけでもなく、オリハルコンの壁だ。
外から見るとファンタジーなエルフの都市とは到底思えない。
後ろで聖子も深くうなずいているからここに来た時に同じようなことを思ったのだろう。
「どうかいたしましたか?」
しかし、そう思ったのは俺と聖子だけだったようだ。
桜とルインですらも俺がなぜ突っ込んでいるのか分からないような顔をしている。
「いや、何でもない。ただ勝手に妄想して勝手に打ち砕かれただけだ。」
「何を考えていたんです?」
ガイアが興味本位で聞いてくる。
「てっきり巨大な大木でもあるかと思ったんだが、まさかエルフの都市で巨大な金属の壁を見るとは思わなくてな。というか、こんなデカい壁何であるんだ?」
この国は外を高い山脈と魔物の侵入を許さない結界のおかげで他国から侵略される可能性がほぼ皆無だ。いったい、何の襲撃に備えたというのだろうか?
「ああ、それは万一の保険らしいよ。」
普段無口なオリヴィアが急に饒舌に語りだす。
ダンタリオンとオリヴィアはこの国出身らしく、この国に関する解説役は誰にも譲りたくないらしい。
何を張り合ってんだか・・・
「万一の保険?」
「そそ、魔族や外の国の人たちがハイエルフ様の結界を破壊して、魔物の群れを突破して又は引き連れて攻めてきた際の最後の防衛ラインらしいよ。」
なるほど、あの結界は魔物以外にたいしては特に意味はないが、もし結界が破れたら周りにいる魔物が一斉にこの国へ来るだろう。
たしかにそうなればオリハルコンやアダマンタイトみたいな物理的にも魔術的にも壊れにくい物質が一番だな。
「でもよ、あんな結界を壊すなんて出来んのか?」
結界の強度はその大きさに左右され範囲が広ければ広いほど強度が脆くなるが、物理的に当たらなければそもそも壊せない。
見た感じ、あの結界は魔物だ(・)け(・)を拒む結界みたいだからそもそも人だと触れることも出来ないだろう。
「さぁ?でも、はるか昔に魔族が攻めてきたらほんの少しひびが入ったらしいよ。」
魔族が魔物扱いされているのか、その魔族が特殊だったのかは分らんが、あの結界、壊すこと自体は可能なんだ。
「なるほどな、ありがとうよオリヴィア。」
オリヴィアが解説を続けてくれている間に都市の入り口に入ったらしい。
聖子達とリーフレスト連邦国の軍隊は顔パスで通れたが、俺とルインは万が一のために身分証を見せるよう言われた。
どうやら、この都市の門番は余所者が嫌いなんじゃなく、単純にあらゆる可能性を考慮しているらしい。
過去には人間に化けた魔族を見破った人もいるとか。
都市に入る際に入市の目的と滞在期間を聞かれたが、適当に3か月と答えた所、あっさり許可が下りた。
やっぱり、エルフの一カ月=一日っていう都市伝説は本当なのかね?
都市に着いた時点で既に夕方だったので、俺は大急ぎで隊長さんにスイートポテトを届けた後にオリヴィアとダンタリオンの紹介で聖子達が宿泊をする宿をとれた。
値段の割に料理が美味いと評判らしい。
この都市は大豆を使った料理が有名だったな。醤油とか味噌って無いかね?日本人としては久しぶりに食いたいんだがな・・・
その晩、聖子達が眠っている部屋に再び二つの影が音もなく忍び込んだ。
二つの影はオリヴィアが眠っている場所へ接近すると空間を捻じ曲げ奥へ押し込んだ。
その顔は暗くて見えないが、オリヴィアが居なくなったベットを見てほくそ笑んでいた。
二つの影は侵入時と同じように音もなく空間を捻じ曲げてその部屋を抜け出す。
二人がいなくなった後、押し込まれたはずのオリヴィアがベットに戻っており、何事もなかったかのように寝息を立てていた。
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