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決着 (゜∇^*)v⌒☆ブイッ!

「ム~…」

聖子に負けてから、さっきからハルキがご機嫌斜めだ。

頬を膨らませてまるで栗鼠みたい・・・

というか、決闘っていいてもこれは模擬戦でしょ?

普通、寸止めじゃないの?何?勇者パーティレベルだと寸止めじゃ物足りないってこと?

「元気出せ、あれは相手が悪かったんだよ。」

俺が質量を乗せた攻撃や連射性の高い攻撃に弱いように誰にでも弱点はある。

そもそも、この世界の人間が勇者と決闘して勝てる方があり得ない。

それ位、「勇者」という存在は異常な強さを誇っているのだ。

「お父さん、聖子さんの準備が出来たって。」

俺はハルキの容態を見に、現在救急室に来ていた。

心配して見に来たんだが、入室した途端胸倉を掴まれて愚痴を言われた。

何とか脱出しようと必死にあやしているが、中々効果が無い。

正直言ってダンタリオンとの戦闘の方が楽だった・・・

「悪い、そろそろ俺時間だから放してくれ・・・」

流石にハルキもこれ以上引き留めるのは悪いと思ったのか、手を離した。

「勝ちなさいよ・・・引き分けになったら面倒だし・・・」

驚いた。先ほどまでの威勢のいい態度はどこかへ消え、急に真面目な口調になり、口数も先ほどと比べて少なくなった。寡黙な性格というのは本当だったのだろうか?正直言って今まで怒声以外あまり聞いていなかったから半分信じていなかったが、本当に俺関連で口が悪くなるだけなのかもな。

それはそれで何か傷つくが…


「はじめ!」

「高速連撃、闇を切る!!双児宮・ジェミニ!」

先ほどと同じように聖子が青髪へと変化し、接近してきた。手には最初から双子座の双剣が握られている。

軌道を読んで楽々と避ける。ダンタリオンと違って、接近戦は俺の得意分野だ。

ハルキみたいに吹き飛ばされる盾を持つわけでもない。

そう簡単に勝てると思うなよ、勇者!!

・・・あれ?字面だけ見ると俺って悪役?

「影縫い(シャドウ・ステッチ)!」

左手に持った方の剣を俺の影へ投げつける。

どうでもいい事だが、あの双剣、左右で微妙にデザインが違うんだな。右手の方は少し刀身が長く、中心に赤い宝石があるのに対し、左手の方は鍔が少し横に広く、中心に赤い宝石がある。


投げられた剣が足元の俺の影に突き刺さり、俺の動きが制限されて動きにくくなった。

「なるほどな・・・」

右手の短剣を構え、急接近してくる。

無限連切(インフィニット)!」

対象を捕縛し、対処できない速度で連撃を行う。確かにいい手だ。しかし・・・

「ガチン!」

俺は脇で聖子の初撃を受け止める。

影縫い(シャドウ・ステッチ)は突き刺さった部位をある程度固定化するが、その固定化した部位から離れると効果が薄れる。

双剣の片割れは俺の足元を捕縛したが、腕まではそれなりに距離があったため、あまり効果が無かった。(それでも苦肉の策であることは間違いないが。)

「どうせなら、双剣を両方とも使って腕も封じた後に後ろから細剣で攻撃するとかの方が良かったな。」

そうすればさすがに反応が出来ない。

「こうやってね!」

俺は聖子を後方へ押しやり、聖子が持っていた方と地面に突き刺さってた方の双剣を両方とも取り上げる。

「くっ、天蝎宮・スコーピオン!」

どうやら、他人に奪われた武器は召喚して手元に戻したりは出来ないらしい。

先ほどよりも早い聖子の突きが迫ってくるが、それら全てを両手の「ジェミニ」で受け流す。一度大きく「スコーピオン」の刀身を弾き、両手を思いっきり叩いた。

「パチン!」

急に目の前で音が鳴ったため聖子に隙が生まれる。

やっぱこの技、初見殺しですよね。便利だけど・・・

「影縫い(シャドウ・ステッチ)!影縫い(シャドウ・ステッチ)!」

片方は聖子の右足の影へもう片方は腰のあたりの影に突き刺す。

タイムラグも考えて約6秒位かな?

時間が無いので、聖子の肩を掴んで思いっきり地面に叩きつける。影が剣から離れると影縫い(シャドウ・ステッチ)の効果も切れるが、いきなり背中から叩きつけられると肺の中の空気が一瞬外へ出かけて動きが鈍るため、問題ない。

「カハッ・・・」

観客席からナタリーが聖子へ同情の視線を向けた。やっぱりかなり辛いらしいな。

対人接近戦かつ、タイマンという限定的状況でしかあまり使えないが、かなり便利なんだよな~・・・魔法を使っているわけでもないから魔法耐性が高い相手にも効くし・・・


俺はあおむけに倒れた聖子に馬乗りにになりながら、首を掴み、桜を目の前に突き付けた。

これで俺の勝利判定がされるはずだ。

「「「・・・・」」」

しかし、何故かかなり長い間静寂が場を支配した。

あれ?セイリさ~ん、判定くださ~い!!

「あ、そ、そこまで!」

やっとセイリが気付いたのかセイリが俺への白星を上げる。

何でさっきシーンとしたんだ?

まるで分らない顔をしていると、見かねたのか下にいる聖子が呆れながら話し始めた。

「おじさん、私たち、今どういう風に周りから見えるか分かる?」

「あ?どういう風にって・・・あ・・・」

少女を押し倒して馬乗りになっているおっさんですね。

絵だけ見ると完全に事案じゃないですかヤダー・・・

「あ~・・・すまん・・・」

「いいよ、別に・・・」

少し気まずくなったが、聖子は許してくれた。

人によっては問答無用で平手打ちが来るからな。

とりあえず、後で土下座してもう一回謝ろう。

なんやかんやいって今回の決闘は俺とハルキの白星の数、3対2で俺の勝利と判断された。

なんやかんや言って聖子たちも上手い戦闘訓練が出来たみたいな顔をしているし、俺もこれ以上ハルキの言い寄られる事もないだろう。

はてさて、この後どうしようかね?


影縫い(シャドウ・ステッチ)

短剣を影にさして動きを封じる。スタン7秒


無限連切(インフィニット)

目にも止まらぬ連撃で対象を切り刻む。範囲と威力がある反面、正確性に欠けるため単体の敵を倒すことや同じ個所を攻撃することは難しい。


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これまでの話に登場したキャラクターの設定を纏めて「設定集」の方に投稿するため、暫く本編の方は投稿できません。


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