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行方不明の元凶

「うう・・・うぁぁぁ」

現在、俺たちの前には生きた生首が泣き叫んでいる。

生きた生首というのも妙な表現だが、俺の能力で腐敗を止めて。すぐに死なないように不死状態にした。なぜこんなことになったかというと。時間は早朝に戻る。


俺達は日課となった常設依頼の薬草採取を終わらせ。暇つぶしに依頼表を見ていた。世界の結界の調査が終わるまではまだまだ時間がかかるし、その間は完全にフリーなため。ギルドで依頼を受けようが芝生の上で昼寝を使用が自由なのだ。

「お父さんこんな依頼よくない?」

そう言ってルインが出したのは行方不明者捜索の依頼だった。行方不明者と言ってもぺヒさんの教え子関連じゃない。町の近くにあるダンジョン内での行方不明者捜索だ。依頼内容は、生存は確認しているが行方が分からない人物の捜索らしい。受けるだけで銅貨5枚。発見できなくても違約金は払う必要なし。発見者には発見した数分銀貨5枚が払われる。最近分かったことだが、「念話の毒」なるものが存在し特定対象の人物と念話が出来る毒みたいなので俺とルインで試しに使用したところ。かなり便利だった。しかも念話は本人の意思でオンオフできるらしく。魔力も消費しない超便利技だ。この能力を使えば余計な物音を立ててはならないダンジョン内でも会話できるし、やかましい状況でも会話できる。見つけたばっかでまだ近くにいる状況しか使用してない為性能テストにダンジョンに潜るのもありかもしれない。

「すいません、この依頼受けます。」

俺たちはこの依頼を受けた。その時、わずかに視線を感じながら。


現在、迷宮第3層。目的の行方不明者が最後に目撃された場所だ。

「ルイン、頼む」

「うん、Recall(回想)」

Recall(回想)、この力はルインが使用できる26の力の一つ。この力は一度見たものを完全に再現できる能力だ。このような状況だと壁に染み付いた人が通ったか?どんな人が通ったかなどの「記憶」を読み取れる。もっとも、自我のある存在にはお互いが了承してないと記憶は読み取れないらしいが。

「・・・こっち、お父さん」

ルインが指し示す方向は隠蔽の陽貨痕跡があって恐らく簡単には見つからない仕様なのだろう。ルインが指示した位置まで向かうと、折れた剣とボロボロの皮鎧を装備した白骨死体だった。

「近くに冒険者カードもあるかも。」

「そうだな、探してみよう。」

この依頼は行方不明者の冒険者カードを提出しないと達成できない。白骨死体の近くの光輝くものに近づこうとした時、

「カチ」

嫌な音が鳴った

「やらかした。」

「みたいだね。」

数秒後、迷宮の壁が盾に開いて大量のモンスターが出てきた。デミオーガやデミゴブリン。他には多種多様の昆虫系魔物が出てきた。これはたった一人の冒険者では対処できないだろう。彼はこの罠にはまったのだろうか?

「ルイン、やってみるか?」

今までの戦闘で基本的に俺が殲滅してみた故にルインの本来の力を俺は知らない。この戦闘で少し彼女の力が見てみたいと思った。

「うん、任してAccel(加速)、Eternal(永遠)。」

ルインが武器も何も持たず魔物の群れへ突っ込んでいった。

「Purgatory Blaze(獄炎乱舞)」

ルインを中心に6本の炎の柱が出現し、一本にまとまったかと思えばまるで生きてるかのように動いて魔物を焼き尽くした。

彼女の相手はしない方がいいと判断したのだろう魔物たちが観戦していた俺の方に向かってきた。

「逃がしませんよ。」

彼女の周りにさっきの技の副産物の火の粉が集まってきた。途端に大量の魔力が右手に宿り嫌な予感がしたので俺はとっさに「耐火の毒」と「毒障壁(ヴェノムバリア)」を発動させた。

「ドガガガガ」

予想した通りグレネード弾ほどの威力がある火球が俺をも巻き込んで魔物たちを殲滅した。というか、俺巻き込む気満々だったろ。

「おい、俺も巻き込むな」

「問題ないでしょ、お父さん固すぎて中々ダメージ入らないし。」

いやそうだが、それでも嫌なものは嫌だ。

「それより、冒険者カード回収しよ。Key(解除)」

ルインが同じ轍を踏まないように罠解除の技を使ってくれた。その後、俺たちは行方不明者の遺品と冒険者カードを回収して罠部屋から退出し迷宮の出口に向かおうとした時、突然矢が俺の頭目掛け射抜かれた。


初使用技

Purgatory Blaze(獄炎乱舞)

Heat,Fantasyの力を内包した技

対アンデットの最終兵器

範囲と威力だけは高いが如何せん発動が遅い。物語では清が罠を踏んだ時点で実はすでに発動準備は整っていた。


Burning Shot(火弾乱射)

Heat,Trigger,Unicornの力を内包した技大量の火球を乱射する。

広範囲殲滅技


Accel(加速)

加速を操れる。ただし、使用者の時間は早くならないので単にスピードを制限なしに上げるだけ。

Eternal(永遠)と合わせることで高速戦闘が可能


Eternal(永遠)

時間関係の能力を出せる

永遠を一瞬にしたり一瞬を永遠にできる

発動中の能力を強制中断も可能でさらには能力を発動不可に出来る

Accel(加速)と合わせることで高速戦闘が可能


Key(解除)

ありとあらゆるカギを操る

開錠から施錠果てには罠の完全解除まで


耐火の毒

火属性への耐性を上げる

土属性の耐性が下がる


毒障壁(ヴェノムバリア)

自身が向いている一方向に毒の障壁を作る。発動後ノータイムで発動できるため緊急性のある状況で活躍する。


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